CloudyCloudy［六本木アイドルフェスティバル2023 ライブレポート］水津菜月が加入し、飛び切りキュートなパフォーマンスを届けた新体制初ライブ

取材＆文：竹内伸一
撮影：河邉有実莉

NGT48のメンバーによる派生ユニットCloudyCloudyのライブは、48グループお馴染みの「Overture」でスタート。突き上げるような激しいビートに合わせて、客席からは早くも地鳴りのようなコールが巻き起こった。フロアが騒然とする中、メンバーが静かに登場。その数は4人ではなく5人。中井りかのSNSで事前に“もしかしたら、新メンバー……？”と思わせぶりな書き込みがされていたが、その言葉通り、この日は新体制でのライブとなった。

まずは軽快な「チョコレートで眠れない」を笑顔でキュートにパフォーマンス。5人のフォーメーションもしっかりキメてみせた。CloudyCloudyの新たな門出を祝うかのように、会場のコールもさらに大きくなり、中井が客席に手を振ると、大歓声が六本木を揺るがした。続けて「片想いのままじゃ終われない」をこれまたキュートに歌い踊ると、さらなる大歓声と大拍手が5人を讃えた。

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2曲を終えたところで、川越紗彩が“メンバーがいつもと違ってあれ？って思っている人もいるんじゃないですか？”と、中井のSNS同様に思わせぶりに語りかけて、自己紹介へ。5人が順番に名乗りを上げると、ここでようやく水津菜月が新メンバーとして加わったことが発表された。水津は改めて“よろしくお願いします！　CloudyCloudyのファンだったのでこの場に立てて嬉しいです。まだ実感がないですけど、自覚を持って頑張ります！”と抱負を語った。すると同期の北村優羽が“普段から一緒にいる菜月と一緒に活動できることになって嬉しい”とエールを送る。会場からは大きな拍手が巻き起こり、改めて新体制のスタートを祝った。

「さっきまではアイスティー」では、ポップなサウンドに乗って、軽快に歌い踊る。5人の笑顔も眩しく、特に水津は、無事に新メンバーとしての挨拶を終えたことで安心したのか、弾けるような笑顔で楽しそうに歌っていたのが印象的だった。

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そのまま「チャイムはLOVE SONG」へ繋げると、中井の歌い出しでこれまで以上に大きなコールが巻き起こる。考えてみれば、彼女は今年の8月31日で卒業することを発表しているだけに、ステージでその姿を観られるのもあとわずか。ファンとしてみれば万感の思いもあることだろう。サビに入り、彼女たちの動きがダイナミックになると、コールもさらに大きなものになっていった。

“盛り上がっていますか～？”と中井が煽り、会場が“ウォ～！”というような大迫力の声で応えると、アップテンポな「Soft Serve」へなだれ込む。5人はそれぞれに舞台の端へと移動しながら客席に手を振って、会場のテンションを上昇させていった。

2度目のMCでは中井の卒業に言及。メンバーたちが“辞めないで！”“寂しい！”といった声を上げ、“プロデューサーでもある中井さんが卒業したら、私たちはどうなってしまうんですか？”と問い質す。中井は“くらくらのプロデューサーは裏でちゃんとやります。安心してください（ユニットは）続きます”と、卒業後もユニットに携わっていくことを発表。一緒にステージに立つことはないのかもしれないがユニットは続いていくので、メンバーとしてもファンとしてもまずは一安心というところだろうか。

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“最後もたくさん盛り上げてください”という小越の言葉をきっかけに、ラストの「はっきり言って欲しい」へ。卒業を惜しむかのように中井のソロパートではひときわ大きな歓声が上がる中、5人は小気味よいダンスを披露。サビでは動きをしっかりと揃えて見応えのあるシーンを作り出し、最後は5人で片足を上げるキュートなポーズを決めてライブの幕を閉じた。

この日が新体制のお披露目となったが、あとわずかで中井が卒業してしまうため、この5人でのステージは貴重なものだと言えるだろう。また、途中、中井に続いて水津が歌うシーンもあったが、それは中井の想いを水津が引き継いでいるかのようでもあり、ファンならずとも心を揺さぶられる感動的な名場面だった。

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