のんふぃく!、マーキュロ、最終未来少女…… この夏に聴きたい中毒性の高い怪曲7選|「偶像音楽 斯斯然然」第109回

のんふぃく!、マーキュロ、最終未来少女…… この夏に聴きたい中毒性の高い怪曲7選|「偶像音楽 斯斯然然」第109回

のんふぃく!、マーキュロ、最終未来少女…… この夏に聴きたい中毒性の高い怪曲7選|「偶像音楽 斯斯然然」第109回

今回は、昨今発表された中毒性のある7曲をピックアップ。冬将軍が、それぞれの楽曲の魅力を独自の視点で紐解いていく。

『偶像音楽 斯斯然然』
これはロックバンドの制作&マネジメントを長年経験してきた人間が、ロック視点でアイドルの音楽を好き勝手に語る、ロック好きによるロック好きのためのアイドル深読みコラム連載である(隔週金曜日更新)。

フェスシーズン真っ盛り。猛暑が続く毎日でさらにアツくなる、何度も聴きたい、何度もライブで観たい、“怪曲”というべき中毒性の高い楽曲をピックアップ。

まずは先日7月18日にCLUB CITTA’で行なわれた<TENRIN3周年ワンマンライブ『天生輪廻』>がよすぎたという話から。

TENRIN「ANARCHY」 いい具合いの古めかしさ、心地よいテンポ感

このところ、個人的に激プッシュしているTENRINだが、7人全員が強打者というべき恐ろしいポテンシャルをバンドセットにて遺憾なく発揮した、現在のTENRINの強さを知るに相応しい内容であった。

私自身、ロック好きの人間ではあるが、アイドルにおけるバンドセットライブを推奨しているわけではない。正直バンドメンバーの選定やアレンジ含めて、懐疑的なところを感じたりすることも多いのだが、今回のTENRINライブはすべてにおいて申し分ないどころか大満足のライブだった。

天鬼桃歌の野太い歌声然り、いつのまにか超強力なシャウターと化している白洲あやん然り、生バンドに乗せて歌うとそれはより一層生き生きとしており、いつもの何倍も輝いて聴こえた、見えた。ただそれはその場限りのものではなく、のちのアフターパーティにおけるオケを使用した通常に戻ったライブでも印象は変わらなかったので、生バンドライブを通じて、何かを得た、感じ取ったのかもしれない。

TENRIN楽曲をバンドでやったらカッコいいなんて、想像はついていたが、生で体感したそれは想像以上のものでもあった。私は昨年の2周年ライブを観ていないのだが、同様に「極上パライソ」の作者でもあるGEEKSのエンドウ.がギターを弾いたらいいなと考えていたのだが、実際はGEEKSが再集結!?という胸熱展開になっていた。

大きな楽しみでもあったのが、「ANARCHY」というユーロビート混じりのイケイケソングをどうバンドアレンジへと持っていくのかだった。蓋を開けてみれば、極悪ヘヴィなロックアレンジへと生まれ変わっていた。

TENRIN「ANARCHY」

以前同曲を“いい具合いの古めかしさ、心地よいテンポ感とキャッチーな楽曲展開も相俟って中毒性も高い曲”と書いた。まぁ、語弊のある言い方かもしれないが、単刀直入に言えばダサカッコいい曲である。ただ、一歩間違えば、ただダサいだけで終わってしまうものをカッコいいものに昇華できているのはTENRINの実力あってこそのもの。安心と信頼のコレオグラファー・いどみんによる、パラパラのようでパラパラではない近未来的ギャルサー感も相まって、ライブを重ねるごとにより強力なものとなり、異様なほど中毒性の高さを持つ楽曲になった。同曲が持つ熱量と楽しさ、そして観る者を圧倒してねじ伏せていくTENRINの強打者っぷりは、ぜひこの夏、ステージで体感してほしい。

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