かすみ草とステラ［超NATSUZOME2023 ライブレポート］11人で“儚く甘酸っぱい青春”を届けたメインステージでのパフォーマンス「これからも夢を一緒に正夢にしていこうね〜！」かすみ草とステラ＜超NATSUZOME2023＞ライブレポート

取材＆文：赤木一之

雨風が吹く中、SEが鳴り始めると、かすみ草を連想させる軽やかでふわりとした衣装をなびかせながら、颯爽とステージに現れた11人。その姿は透明感があり、妖精が舞い降りたかのようだ。

1曲目はデビュー曲「はじめて君とみた空は青かった」。イントロが流れた瞬間、歓声で湧く会場。渡辺萌菜は、大きな声ながらも穏やかな口調で、“みんなー！　私たちかすみ草とステラです！　初めましてのみんなも一緒に楽しんでいきましょうー！”と、元気よく挨拶。浮遊感のある綺麗なメロディと、メンバーの晴れやかな歌声が空に届いたのか、雨空がやや明るくなってくる。

続く、「夏色微炭酸」は4つ打ちの爽やかな夏曲。始まってすぐに急激に雨風が強くなり、髪が乱れながらもはしゃぐように笑顔でパフォーマンスするメンバーと、クラップと振りコピ、掛け声で一緒に楽しむファン。そのノリのまま、アップテンポな曲調の「咲き誇れ！わたし、」へ。サビではファンも一緒に手を振り、一体感のある空間に。この頃には雨も止み、爽やかな風が流れていた。

そして、ラストは1期生が作詞を手がける代表曲「正夢の少女」。《あの夏の思い出だって 君と越えてく気がした》の歌い出しが終わると、再び渡辺が、“みんなー！　今年もこうやってこのステージに立てて本っ当に嬉しいです！　これからも夢を一緒に正夢にしていこうね〜！”と、昨年のメインステージ争奪戦を勝ち抜いてから1年、抜擢という形で今年も同じステージに立てたことを喜んだ。

終盤に進むにつれ感情が揺さぶられるメロディ、サビのキャッチーな振りコピをしながらのファンの“ハイ！ハイ！ハイ！”の掛け声、さらに、渡辺のパート《本当に出会えて》に対するファンの“よかったー！”のレスポンスは、グループとファンの絆が伺えて気持ちが高まるものがあった。

最後までダンスもフォーメーションも綺麗で鮮やか。4曲を終え、会場は清々しい空気に包まれた。

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