Couleur Clarity［インタビュー］7人のコスプレイヤーが揺るぎない覚悟で臨む同人アイドル結成秘話「やったことないことをやる不安は大きかったけど、“とにかくやってみよう！”っていう心意気だけはある」Couleur Clarity結成インタビュー前編

撮影：河邉有実莉
編集協力：村田誠二

ちゃんとアイドルとしてプライド持ってやってるって思われるグループを創りたいと思っていた（紗愛）

――まずは、この個性的な7名が集まったいきさつから教えてください。

紗愛：
まず、私自身がアイドルに興味があって、1度アイドルやってみたいなって思ってはいたんですけど、年齢的にも、自分の活動的にも、今からアイドルを、しかもゼロから目指すっていうのはちょっと難しいだろうなって、本音では思っていたんですね。でも、コスプレイヤーの中には、アイドルやってみたいって話をしたことがある子もけっこういたんで、短い期間でもいいから、想い出作りじゃないけど、私たちのグラビアとかコスプレの同人活動の延長として、“同人アイドル”というような枠組みで新しいものを作ってみたいなってことで、このメンバーを“やりませんか？”ってスカウトして（笑）、みんなが引き受けてくれた、というそんな7名です（笑）。

乃街：
ちょうど1年だもんね。

紗愛：
そう、私がスカウトしたのが（2022年）6月中旬頃の某同人イベントで。その日、私が誘いたいなと思っていたメンバーがそこに一気に集まってたんですね。で、直接“やらない？”って誘って。

乃街：
だから、実際やろうって決めてからは1年経ってて、その間にいろんな準備をしていたんです。

紗愛：
同人活動なので、ビジネスというよりは、自分たちで経費も負担しなきゃいけないと思っていたので、1年間かけて、撮影会とかで自分たちの使える資金を貯めて、今、アイドル活動をします！っていうところまで持って行ったという感じですね。

――非常に計画的ですね。

紗愛：
そうですね（笑）。長期間で考えてました。

――1年前に声掛けをした時、紗愛さんの中では、こういうグループにしたいなというイメージは見えていましたか？

紗愛：
そこまではないですけど、同人活動してる人あるあるだと思うんですけど、やるからにはちゃんとプライドを持てるような……やっぱりヘンなものを作りたくないという気持ちはあったので、“お遊び半分で終わってるね”っていうんじゃなく、ちゃんとアイドルとしてプライド持ってやってるよね、って思われるくらいのグループは創りたいなと思ってました。で、先日、MV（「推しに届け」）も公開させていただきましたけど、いろんな人の力を借りて本格的なものになったんじゃないかなと思いますし、地上アイドルを目指す……というか、そこを目標にとは思ってますね。

――地上アイドルといっても、今すごく幅が広いじゃないですか。メンバーには、どのようなイメージを伝えたのですか？

紗愛：
みんなにも、ハッキリと“こういう感じのグループ”とは言わなかったですね。それに捕らわれ過ぎちゃうのも嫌だったので。だから、自分たちの色を出しつつ、ちゃんと王道のアイドルをやりたかった――アイドルらしい衣裳を着て、曲もロック系には行かず（笑）、みんながノリやすい、超王道アイドルな感じで（笑）。それで、今のこの感じが出来上がったんですけど、けっこう理想的なグループができたなと思ってます。

全員：
うんうん。

大河：
安心した（笑）。

乃街：
よかったよかった。

紗愛：
まだ始まったばっかりなんですけどね（笑）。ただ、こういう路線で行けたらいいなとは思ってます。

――みなさんを誘う時には、あらかじめ1年間は撮影会とかで資金調達をしようって話もしたんですよね？

紗愛：
はい（笑）。お金がかかることはわかっていたので、誘う時には、ちゃんと金銭面が安定してる人、プラス、ちゃんと日頃の連絡が取れる人かどうかは見ましたね（笑）。

全員：
あ～～あ～～（笑）。

紗愛：
社会的にちゃんとできる人じゃないと無理だなって思っていて、それはみんなに1番最初に伝えました。途中で辞めたいとかもあったら困るから、そういうところをちゃんと理解して行動できるかどうか、“1回検討してみて”って伝えた上で、みんなが納得して入ってくれたんですよ。

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