Jams Collection［ライブレポート］全身全霊のパフォーマンスを届け、これからの飛躍を誓った新体制お披露目ライブ「もっと大きい舞台を作っていけるように」

取材＆文：石山喜将
撮影：ポテ ヤマムラ

開演時間になり、ジャムズお馴染みのオープニングSEが流れると、新メンバーの小此木流花が“新しいジャムズと最高の思い出作ろうなー！”と煽り、会場を期待で膨らませる。そして、アーティスト写真でも着用している、ベビーピンクにキラキラの装飾が付いた新衣装を身に纏いゆっくりと登場。ステージ最前列で8人が横一列になり、クラップを開始し、会場を温めていく。

ジャムズの努力を体現しているような疾走感に満ちたサウンドで、夢を追いかける自身と重なる歌「疾走ドリーマー」でライブは開幕。サビで《夢と出逢って 希望になって 迷いながら走るんだ》と、これまでのジャムズの歩みを回想させるようなフレーズに、メンバーの心が乗っていく。円陣になり手を合わせる振りや、勢いよく手を振るダンスも活力がみなぎっている。落ちサビでは大場結女から一宮彩夏、そして神楽胡音へと気持ちのこもった歌唱で繋げていった。《夢に近づいている》と、自身にもファンにも言い聞かせるように、メンバーがファンを見つめながら歌い上げる。

キュートかつ爽やかなアクトを展開し、ヒートアップを促すナンバー「あの日のメリーゴーランド」で、早速8人のシンクロ率の高さを見せ付ける。続いて、イントロで大きくCO2が放射された後、気合の入ったクールなパフォーマンスで魅了、盛り上がりをより一層高めるキラーチューン「絶対必勝ラブゲーム」でギアを上げていく。

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まずは、ステージ初披露となった「独占オンステージ」をドロップ。キャッチーでテンションが上がる曲であるが、低音が響くのもこの楽曲の特徴。メロディに乗りながら、お互いが見合ったり、応援団のように前後左右に両手を振ったりと、ダンスもとてもキャッチーで楽しい。そんな姿を観て、ファンの気持ちがもっと上がっていく。終盤では津代美月から小此木流花と、旧知の2人が歌い繋ぐ。最後までノリノリのアクトに、フロア全体の気持ちが昂っているように見えた。

続いて、間違いなくテンションを上げるサマーナンバー「サマサマサマーはアゲアゲで！」を投下。イントロ部分が長くアレンジされ、コールアンドレスポンスとして、“男子ー？” “女子ー？”“全員ー？”と声を聞いていった。大きなステップをはじめとする開放感のあるアクト。それに呼応するようにオーディエンスが身体とサイリウムを大きく揺らして、熱狂を生み出していた。“オーオーオー”と一緒に歌うパートでも声を出し、テンションを”アゲアゲ”にしながら、恋愛と野球が掛かった楽曲「ノーヒットノーラブ」を披露。野球にちなんで、バットを振ったり、ボールを投げたりと印象的な振り付けながら、全体的に品やかでみんなの心を打つ。曲中にはサインボールを客席に投げ、楽しみを増幅させていた。さらに、可愛さが溢れる楽曲「スキスキリフレイン」を届け、キュートさが詰まったこの中毒性のあるナンバーを乙女らしさ全開でくり広げた。

8名体制となってすぐにティーザー映像が公開された新曲「君色花火」を初披露。ピアノの美しい旋律が奏でられ、“夏の恋心”という情景が容易に思い浮かぶ1曲だ。綺麗に舞いながら丁寧に歌い上げ、恋模様を描いた歌詞や、花火をイメージした振りが、8名を端麗に写し上げていた。ジャムズが広げる表現の世界にみんなが入り込む。

続けて、勢いがさらに増す中でノリノリになってさらに盛り上がりに拍車をかけた「Ready→NOW!」、赤いレーザーが照射されたステージで、キレキレのダンスをしながらも、時に止まるなどの“静”と“動”を意識した、ジャムズの中でも最も難易度の高いといえるパフォーマンスの「Let me down」でより魅了していった。加えて、ライブの人気曲であり、ファンがサイリウムをくるくると回しながら一層盛況する様子が見られた「最先端フォーミュラー」、夏夜の清涼さと儚さを描くしっとりとした名曲「サマーポップ」を届けた。

同公演の最後のMCでは、1人ひとりがコメントを残していった。抜粋して新メンバーのコメントをお届けする。

大場結女：
加入してから今日まですごく短い期間の中で、リハーサルだったり、MV撮影だったり、いろんなお仕事をメンバーと、そしてスタッフさんとさせていただいて、すごく短い期間だったんですけど、その中でもすごくグループのことだったりとか、みんなのことがすごく大好きになって、もうすでに大切な存在だとすごく思っています。みなさんから見ると、まだ8人体制というのは慣れてないと思うんですけれど、徐々に8人体制のJams Collectionも受け入れていただけるように、精一杯頑張りたいなと思っていますし、今日こうして出会えたみなさんとはすごくご縁があるんだろうなと思っていますので、これからも末長くJams Collectionと一緒にたくさんの夢を叶えていけたら嬉しいなと思っています。まだまだ新米者ですが、これからよろしくお願いします。

小此木流花：
みんなからしたら、るーるるって人、またアイドルやるんだ、ジャムズなんだ、ってそれだけに見えているかもしれないけれど、それに至るまでにはたくさんたくさんの時間を過ごして、悩んで、アイドルをすることもまたツシ（津代美月の愛称）と同じこのグループでやることもすっごいたくさん考えて、中途半端な気持ちで決めたことじゃないから。るーのことを今まで好きでいてくれたみんなも、ジャムズに入ってから知った、ジャムズ大好きなみんなにとっても、るーが入ったことが正解になっていけるように頑張っていきたいし、今ここにいるみんなが誰も想像していないくらいの、もっと大きい舞台を作っていけるように頑張りたいと思っているので、まだまだダメなところはたくさんあるけれど、これからいっぱい頑張ります。

このように感謝と想いの丈を述べた。

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そして、ライブの最後にお届けしたのは、これからこの8名で夢に向かうことを誓った、ジャムズのアンセム的な楽曲「NEW ERA PUNCH!!」。叶えたい夢への“願い”と“想い”を込めた懸命なアクトを魅せ、この8名でのさらなる躍進を誓うような感情が伝わってきた。全員で“ジャムズー！”と掛け声をし、ステージ、フロアが1つになっていた。最後に金テープがバズーカにて発砲され、歓声が沸いた。最後には、マイクを通さず観客へ挨拶をし新体制最初のライブは幕を閉じた。

なお、6月30日（金）にはZepp DiverCity(TOKYO)でもお披露目LIVEが開催される。東京ではどのようなステージを展開するのか、今から期待したい。

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