Fuhua[ライブレポート]表現力豊かなパフォーマンスで大いなる可能性を示したデビューライブ「この8人で武道館という目標に向かって進んでいきたい」
Fuhua[ライブレポート]表現力豊かなパフォーマンスで大いなる可能性を示したデビューライブ「この8人で武道館という目標に向かって進んでいきたい」
SILENT SIREN・すぅプロデュースのアイドルグループ『Fuhua』が、6月11日(日)にLINE CUBE SHIBUYAでデビューライブ<"Fuhua" Premium Reveal Live>を開催した。
日本テレビ×プラチナムピクセルによる新アイドルプロジェクト『NFT IDOL HOUSE』より生まれたFuhuaは、“孵化”をテーマに、NFTとアイドルを組み合わせた“web3新時代のアイドル”。
数々の審査をくぐり抜け、2回にわたる最終合宿審査を経て合格した、アノン、ウララ、スズナ、ナエ、ナツキ、ハルコ、ミユ、リリサは、この日、ついに初めてのステージに臨んだ。
本記事では、8名が強い想いを込めたパフォーマンスをくり広げた同公演の模様をお伝えする。
<“Fuhua” Premium Reveal Live>LINE CUBE SHIBUYA(2023年6月11日)
取材&文:竹内伸一
結成から3ヵ月、Fuhuaがついにデビューの舞台に立った。場内が暗転し、SEが流れる中、「Spotlight.」のMVで披露した衣装をまとった8人が、一列になってLINE CUBE SHIBUYAのステージに静かに登場すると、手拍子を促して観客にアピール。ウララはファンに手を振る余裕ぶりで、デビューライブといえば、緊張でガチガチになっているのだろうと、勝手に思い込んでいただけに、その堂々としたふるまいにはいきなり驚かされた。
堂々としたふるまいといえば、他のメンバーも同様。記念すべき初のパフォーマンス曲は、やはりデビュー曲の「Spotlight.」だったが、みんな朗らかな笑顔で、楽しそうに歌い踊る。ダンスもしなやかで気品があふれるかのよう。やはり初めてとは思えない見応えのあるものだった。
サイリウムを打ち振って彼女たちを見守っていた観客が、大歓声と拍手でそのパフォーマンスを讃えると、ナツキが“ありがとうございます! 今日は楽しんでいきましょう!”とメンバーを代表して挨拶。そのまま「Fantasia」へと雪崩れ込んでいく。
明るくポップなサウンドに乗って、8人はさらに楽しそうにパフォーマンスを披露。サビのダンスは、綺麗に動きをシンクロさせて魅せる。さらに間奏では、ダイナミックな動きと優雅な動きを行き来しながら、見応えのあるシーンを創出。硬軟織り交ぜたパフォーマンスからは、デビューまでの3ヵ月、彼女たちがどれだけ練習に取り組んできたのかが透けて見えるようだった。
“Fly with me! 私たちFuhuaです!”と声を揃えての初名乗りを終えると、今度はメンバーそれぞれが初めての自己紹介へ。客席からは、1人ずつに大きな声援があがっていた。
続いてウララが“温かく迎えてくれてありがとうございます! 3ヵ月一生懸命準備をしてきました。今日はその間の成長が伝わればいいなと思っています”と改めて挨拶すると、スズナが“Fuhuaは中国語で孵化を意味するんです。孵化というテーマにはミユが1番合っていると思います”と話を振り、ミユが“「Spotlight.」は、いろいろな想いを抱えた女の子たちが輝いて羽ばたくという曲です”と、デビュー曲には孵化しようとする自分たちが投影されていることを説明……といった具合いに、初MCではメンバーが矢継ぎ早に話をつないでいった。それぞれに“自分が伝えなくてはならないことをきちんと話さなくては”という想いが強かったようで、MCは少し緊張感が漂うものに。それまで堂々としたパフォーマンスを見せていた一方、このあたりはデビューライブらしい初々しさがあり、なんだか微笑ましかった。
さらに、Fuhuaのファン名が“Wings”に決定したことを発表。ナエの説明によれば、“ファンの方が出してくれた「Wing」という案に、ファンのみなさんは1人ではないということで「s」をつけました”とのこと。改めて8人が観客に向かって“Wingsのみなさ~ん!”と呼びかけると、会場からは再び大きな拍手が巻き起こった。
ナツキが“猫のようなツンデレな女の子をイメージした曲です。1人ひとりの表情に注目してください”と述べて、ライブを再開。「Kitty」は4つ打ちのダンスチューンで、妖艶な雰囲気も醸しながらクールなパフォーマンスをくり広げていった。注目と語られた8人の表情は、これまでとは一転して凛としたもので、彼女たちの違った一面を垣間見せた。続く「DA DA DA Darling♡」もダンスチューンだが、ポップで華やかな雰囲気。再び可愛らしい笑顔をふりまく楽しいパフォーマンスに、会場は手拍子で応えた。
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