西葉瑞希［インタビュー］VR世界で戦う人形役で見つけた新境地「“とにかく美しく！！！！”と自分に念じて、人間味が出ないように踏ん張っています」西葉瑞希 舞台＜DOLL＞出演インタビュー

――最初に舞台＜DOLL＞の出演オファーを受けた際のお気持ちを教えてください。

西葉瑞希：
どの作品にも言えますが、また新しい人に出会って演じられるんだと嬉しい気持ちでした。また原作を読んで、私に……できるかな……と少し不安になりつつも稽古に入るまで、とても楽しみでした。

――少し不安になったとのことで、今回担当するミコトというキャラクターへの印象や惹かれた点はどういうところでしたか？

西葉瑞希：
ミコトのキャラクタービジュアルがすごく可愛くて、原作のある作品を演じさせていただくことは多いのですが、今までにない感じでワクワクしました。そして……とてもよく動く！（笑）　戦闘妖精というだけあって言葉は少ないもののミコトの力強い動きに惹かれました。

――それでは、役作りで気を配ったことは？

西葉瑞希：
台詞のないお芝居です。表情や動きはもちろん、立ち方や首のちょっとした角度で観る方が受ける印象がまったく違うと思います。このシーンはこういうつもりで動いてみたけど、稽古動画を改めて見返すと違う印象にも見えるな……と思いながら、自分の動きや表情、身体の使い方をいろいろ試してみました。

――試行錯誤があったキャラクターだったんですね。ミコトは、衣装もとても印象的な着物ですね。

西葉瑞希：
“こんなに素敵なお衣裳をありがとうございます！”です（笑）。自分より何よりも衣装ファーストで動いています。袖や裾が長いので、なびかせるように動くにはどうしたらよいか、またそもそも人形ってどうやって立ってるんだろう？など、美しく見える動きを研究するのがとても楽しいです。

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――公演に向けてのリハーサルの中で印象に残ったエピソードを教えてもらえますか？

西葉瑞希：
演出の元吉（庸泰）さんに、とある“ヒント”をいただいてからミコトを演じるのがより楽しくなりました。言い方が適切かわかりませんが、それこそゲームのように、作品とミコトを攻略していく感じが毎日すごく心地よかったです。動きの面では、“とにかく美しく！！！！”と自分に念じて、ゲームの中の戦闘なので普段のアクションシーンよりも人間味が出ないように踏ん張っています。稽古中はたまに“ウッッ”とか言ってしまっていたんですけど、本番では絶対にないです！（笑）

――舞台＜DOLL＞の作品全体と西葉さん個人の見どころを教えてください。

西葉瑞希：
ゲームの中のお話でもあるので、最新鋭の機械とか、映像とか、バンバン出てくるんでしょ？と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、“人間”でこの世界を作っているということが1番の見どころだと思っています。人の力ってすごい。私自身は、全部が見どころだと思っています！（笑）　なので、ご観劇の際に私が目に入った場合は、ぜひたくさん観てください！

――最後に読者にメッセージをお願いします。

西葉瑞希：
最後までお読みいただきありがとうございます。この作品を観ていただいて、どう感じていただけるかの正解はないと思っています。なので、どんな方にも観に来ていただける作品になっていると思います。ぜひ、劇場でお待ちしております！！