<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>Spotify O-EAST(2023年5月28日/©︎RYOHEI TSUKADA)

<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>Spotify O-EAST(2023年5月28日/©︎RYOHEI TSUKADA)

浪江女子発組合[ライブレポート]真心をこめてパフォーマンスを届けた7人体制初ライブ

ももいろクローバーZの佐々木彩夏が総合プロデューサーを務める浪江女子発組合が、5月28日(日)にSpotify O-EASTにてワンマンライブ<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>を2部制で開催した。

浪江女子発組合は、福島県双葉郡浪江町を中心に“浪江発の風に乗せて、あなたに届きますように”をキャッチフレーズに掲げ活動をしているスターダストプラネット所属のグループ。2019年11月24日に浪江町で開催の<復興なみえ町十日市祭>にて誕生し、ももいろクローバーZの佐々木彩夏、AMEFURASSHIの愛来、市川優月、小島はな、鈴木萌花、元B.O.L.Tの内藤るな、2021年7月より加入した播磨かなの計7名のメンバー構成。

今回は、新7人体制初ライブとなった。本記事では、第2部のオフィシャルレポートをお届けする。

<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>Spotify O-EAST(2023年5月28日)

撮影:RYOHEI TSUKADA

開演時刻になり「Overture 〜浪江発の風にのって〜」が鳴り響くと、客席からは待っていましたと言わんばかりのコールが沸き起こった。浪江町の伝統品“大堀相馬焼”をテーマに白とグレーのタイダイ柄衣装を身に纏ったメンバーが順番にステージに登場。1人一人が姿を現すのに合わせて、会場のボルテージも一気に上昇していく。

1曲目からこの日サプライズ発表となった新曲「桜流し」を披露。同曲は、限りある時間の中で全力で青春を駆け抜けるすべての人たちへの応援歌。青春の終わりを描いた切なさと未来への前向きな感情が入り混じる青春ポップナンバーとなっている。1曲目から感情を爆発させたパフォーマンスを届けると、時計の針の音とともに「ミライイロの花」へ。間奏では“一緒に踊ってください!”の掛け声で組合員(浪江女子発組合のファンの総称)が振り付けを真似るシーンも見られ、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。

最初のMCでは自己紹介と合わせて、1曲目で披露した「桜流し」が5月31日(水)0:00に配信スタートすることを発表し、ジャケット写真も公開。ジャケットは線香花火の火花が桜の花びらになっており、線香花火の持ち手は佐々木彩夏の手となっている。青春の儚くも美しい一瞬と未来への光を表現したデザインだ。約1年3ヵ月ぶりの新曲配信に組合員の歓喜する声も聞こえた。

次に歌唱する「ロマンスはエチュード」の中に3回ある女性パートのセリフを奪い合う争奪ジャンケンがくり広げられ、その結果、鈴木、播磨、佐々木が勝ち取った。“まだまだ盛り上がれますかー?”という問いかけに対して、組合員も精一杯の声を投げかけ、「ロマンスのエチュード」へ。

本来は4人ユニットの楽曲「ロマンスをエチュード」を7人全員で披露。ミュージカル調なナンバーを7人息の合ったダンスと歌で魅せると、ミラーボールによる演出も相まって会場をハイテンションな雰囲気にした。歌い終わると、いつもとは違うセリフパートについて触れ、組合員も満足げな表情を浮かべた。

羽織っていたジャケットを脱ぎワンピース衣装になると、疾走感あふれる「それぞれのハタ」ではメンバーがタオルを持ってパフォーマンス。会場の組合員もタオルを振り回し、メンバーと組合員の間に一体感を生み出す。続けてタイトルにちなんだ振り付けが特徴的な「あるけあるけ」をしっとりと歌唱し、会場をうっとりさせると、愛来のソロ歌唱から始まる「ハレノヒの足跡」ではサビの“Lalala……”で組合員が左右に手を振り1つになっているシーンが印象的であった。

MCを挟み、浪江町で毎年4月に行なわれる花火大会の情景をテーマに“再会”を描いた「つながる、ウンメイ」を力強く歌い上げる。高井千帆が歌っていた曲始まりのソロパートを鈴木が歌う場面や花火が上がるラストシーンはどこか儚げな演出で会場を沸かせた。次にデビュー曲でありグループの原点となる「なみえのわ」を笑顔で披露し、会場は温かい雰囲気のまま本編ラストを締めくくった。

組合員から声を出してのアンコールが沸き起こり、同公演の新作グッズTシャツを着用したメンバーが再登場。

アップテンポな自己紹介ソング「桜梅桃李夢物語」を元気いっぱいにパフォーマンスし、組合員のボルテージを一気に上昇させた。メンバー個々の名前がコールされ、この日最大の声量が会場内に響き渡った。最後にはライブタイトルにも使われているJA浪江の定番曲「またキミと。」を心を込めて歌い上げ、楽曲を通して組合員との再会を約束し、大団円で終焉を迎えた。

最後のMCで佐々木彩夏は、“1部に来てくれた方、2部に来てくれた方、両方来てくれた方、ありがとうございました! みなさん楽しんでくれましたかー?”と感謝を述べ、<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>を締めくくった。

なお、5月30日(火)23:00からは、2021年12月にLINE CUBE SHIBUYAで開催した<2021年JA浪江 組合総会 あいのりきっぷ>と2021年にグループに密着したドキュメンタリー映像がM-ON! LIVEにて放送される。

<浪江女子発組合 出張公演 またキミと、>

2023年5月28日(日)
Spotify O-EAST

Overture 〜浪江発の風にのって〜
01. 桜流し ※新曲
02. ミライイロの花
03. ロマンスはエチュード
04. それぞれのハタ
05. あるけあるけ
06. ハレノヒの足跡
07. つながる、ウンメイ
08. なみえのわ

[アンコール]
EN1.桜梅桃李夢物語
EN2.またキミと。

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