工藤遥 出演映画『逃げきれた夢』、本編映像解禁! 「自分の思い描く家族からひたすら引き算でした」
工藤遥 出演映画『逃げきれた夢』、本編映像解禁! 「自分の思い描く家族からひたすら引き算でした」
工藤遥が出演する映画『逃げきれた夢』が、本編映像を公開した。
同作は、6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開となる、光石研の12年ぶりの映画単独主演作。
光石自身の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた中年男・末永周平の可笑しくも切ない日常を描いた作品だ。本年度のカンヌ国際映画祭ACID部門への正式出品を果たし、公開を前に盛り上がりを見せている。
今回解禁となったのは、親子役で共演した光石研と工藤遥が繰り広げる会話シーン。娘とコミュニケーションを取ろうと必死になる父親だが、まったく相手にされず、むしろ心配されてしまう。
周平(光石研)が由真(工藤遥)に“付き合っとる人とかおらんの?”と声を掛けるも、“なんなん? 今日、ほんと”と怪訝そうに返事をする由真のセリフを皮切りに、どこか居心地の悪いリアルな親子の空気感が伝わってくる。
“お前の彼氏に「娘さんを僕にください」ちゅ言われたら、父さんどうするっちゅ思う?”など突飛な質問を続けて娘とのコミュニケーションを試みる周平に対して、由真は真顔で父を見つめながら“気持ち悪すぎなんやけど”と冷たく言い放つ。親子の複雑な関係が浮かび上がるこのシーンは、パッとしない周平の日常をありありと描き出す重要な場面となっている。
父という役作りについて光石は“娘がいないので、20代の娘との接し方が分からない。たぶん、(娘が)いてもわからない。だから“わからない”という風にして演じていいのではないかと思っていました”と本作の演技に自然体で挑んだ様子。対する工藤は“私は普段、家族仲が良いので、由真を演じる時は自分の思い描く家族からひたすら引き算でした”と役作りの大変さを語っている。
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