来栖りん[インタビュー]願いを胸に紡ぐ、新たなる挑戦に満ちたストーリー「全然イメージが違うキャラクターもできるんだって思ってもらえるくらい、いろんな引き出しを持った声優さんになりたい」

来栖りん[インタビュー]願いを胸に紡ぐ、新たなる挑戦に満ちたストーリー「全然イメージが違うキャラクターもできるんだって思ってもらえるくらい、いろんな引き出しを持った声優さんになりたい」

来栖りん[インタビュー]願いを胸に紡ぐ、新たなる挑戦に満ちたストーリー「全然イメージが違うキャラクターもできるんだって思ってもらえるくらい、いろんな引き出しを持った声優さんになりたい」

“声優の仕事は、そもそも「私」を見せるわけではないので、「私なりのキャラクター」を想像しながら演じる。そこがアイドルとはまったく違うところ”

アイドルを卒業し、この春、声優アーティストとして活動を再開した来栖りんは、今回のインタビューで自身の表現の変化について、このように持論を語ってくれた。

長年夢見ていた声優という扉を開いた来栖りんは、これからどのように新しいストーリーを紡いでいくのか。

5月24日(水)にリリースするデビューシングル「I wish」、そして同作の表題曲がOPテーマとなるTVアニメ『神無き世界のカミサマ活動』で自身が担当するシアンという役への想いも含めて、来栖りんの現在地に迫る。

撮影:西槇太一
編集協力:村田誠二

ファンの方の声によって、“私も声優を目指していいのかな”っていう気持ちが少しずつ芽生えてきました

――思い起こせば、Pop’n’Rollが2021年夏に出版したグラビア&ロングインタビュームック『PnR vol.1』の取材時に、来栖さんは“将来の夢は?”という質問に対して“声優”と答えていましたね。

来栖:
してましたね。もうそんな前か……。そんな前から言ってたんだ。

――そもそも、声優という仕事を意識したきっかけは?

来栖:
昔からずっとアニメとかゲームに触れる機会が多かったんですけど、私の周りにはそういう友達があまりいなくて、わりと私1人でズブズブと浸っていて……ずっと家でひたすらゲームをやって、アニメ観てみたいな毎日だったんです。中学生の頃、“普段何するの?”とか“何観るの?”とか、“どんなものが好きなの?”って、友達と話す機会がなかったから、発信する場所もなくて。“好きなものは?”って聞かれることが増えると、私、絶対1番にゲームとかアニメが出てくるって、ずっと意識してたんです。ですが、憧れのお仕事という以前に、好きなこと過ぎて、私が踏み入ってしまうことへの若干の抵抗があって(笑)。“アイドルの来栖りんが声優にチャレンジ”っていうんじゃなく、本当にたくさん練習して、基礎から学んで、たくさん経験も積んで、自分で認められるようになるまではできないと考えていました。

――本当に好きだからこそ、中途半端な状態ではできないと。

来栖:
そうですね。本当にやってみたいなって明確な願望として意識したのは、“声が好き”とか、“声がきっかけで推しました”というファンの方のご意見がだんだん増えてきたことだったんです。昔とは歌い方やしゃべり方などの発声も全然変わってきて、だんだん歌いやすい声やトーンが出せるようになってきたんです。そう思っていた時期に、ファンの方からそういうことを言っていただけるようになって、(声優を)好きだからやりたいっていうだけじゃなくて、誰かに自分の声を長所として褒めてもらえて背中を押されました。ファンの方の声によって、“私も目指していいのかな”っていう気持ちが少しずつ芽生えてきたんだと思います。私のもう1つの夢を追いかけていいタイミングが来たんだっていう、一種のワクワクというか、新しいことにまたイチから挑戦できるんだっていうキラキラと、ずっと秘めていた夢みたいなものを、口に出して言える心地よさはすごくありましたね。

――来栖さんの中では、声優さんになることは本当に高い目標だったんですね。

来栖:
好きな声優さんのブログとかラジオで、泣きながらアフレコに行ったり、トイレで泣いて好きな声優さんのパンフレットを握りしめて“頑張るぞ”って気合いを入れてから現場に入ったり、といった経験談を見聞きしていたので、どの仕事も大変な世界だって思っていました。私も、すごく悔しかったり、挫折したり、思い通りにいかないことをたくさん経験してきましたし……今までのキャリアは1回ナシにして声優としてやっていくという力は、まだ私にはなかったので、そこをイチから勉強して構築していく覚悟が必要でした。だから、簡単に“やります!”って言えることじゃないってこともわかっていたので、口に出すのは勇気がいることでした。

――そんな中、実際に声優のレッスンも受けていたんですよね?

来栖:
レッスンは何度か受けました。今までの発声の仕方とは全然違って、今まで意識したことがなかったことに意識がいくようになって、当然なんですけど、私、まだこんなに勉強することがあるんだ!って思ったらすごく楽しくて。もちろん“なんでできないんだろう”って悔しく思うこともたくさんあるんですけど、まだいっぱい勉強できるんだ!っていう思いもあるし、あと“なんでそんなことができるんだろう?”っていう驚きもあって。今までは、アニメを観ていても“好きだな~、素敵だな~”って、ひたすら大好きなエンタメとして享受してきましたけど、夢が明確になってからは、“こういう表現の仕方をすると、私はこんなにグッと来るんだ!”とか、そういう目線で観るようになって世界がすごく広がりましたね。

――来栖さんにとって憧れの声優は?

来栖:
たくさんいるんですけど、本当に大好きなのは水瀬いのりさん。中学生の頃から声優さんをやられていると思うんですけど、若い頃からいろいろな表現ができているのがすごいですし、シンプルに声がめちゃくちゃ好きなんです。アニメを観ていて、“このキャラクターの声優さんは誰なんだ!?”と思って調べたのは、水瀬さんが初めてだったんですよ。そこから水瀬さんが携わっている作品を観るようになって……呼吸1つひとつの感じだけで、もう水瀬さんってわかっちゃうんです。私にとっては、“このキャラクター、好きだなぁ”と思ったら絶対水瀬さん(笑)。もちろん、どの声優さんもとっても素敵なんですけど、水瀬さんは、声が可愛いのはもちろん、お芝居がすごく好きで、デビュー作品を観たら、素人目でもわかるくらいすごくて、オタク心もありつつ、憧れの目で観ています(笑)。

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