I MY ME MINE［ライブレポート］新メンバー2名を迎えてエネルギッシュなパフォーマンスを魅せた3rdワンマンライブ

取材＆文：石山喜将
撮影：NEW163

会場にはアイマイのくり出す熱狂を浴びることと、晴れ舞台を応援しようと多くの人が集まった。

開演時間になると、公演のタイトル、アイマイの楽曲名でもある「ハッピーデリバリー」に合わせて、メンバーが配達員になり自転車でSpotify O-EASTに食べ物を届けるというOPムービーが流れる。メンバーの写真とテロップがスクリーンに映し出され、SEとともに


オーディエンスがコールを響かせながら、メンバーを迎え入れた。

3rdワンマンライブは、クールな印象も与える楽曲「アイマイスターマイン」で開幕。イントロで雪白ひなが“踊れー！”と叫び、煽る。ジャンプしたり、その場で回転したり、サビで手を振って上半身を揺らしたりなど、最初からすさまじい勢いを見せる。全力で歌う姿に、どれだけ気合が入っているのかが感じられる。その熱いパフォーマンスに反応するように、会場にはMIXや歓声が響き渡った。

「アピパグハッピーヒロイン」では、“お待たせしました！”と言うかのように、今日を待ち望んでいたファンに向けて全身全霊でパフォーマンス届ける。イントロではバズーカでテープが放射されると、さらに歓声が増した。サビではクラップが鳴る中、拳を掲げて横に揺らし、キラキラと活力のあるアクトを魅せる。8人の活発で輝かしいパフォーマンスに呼応するように振りコピで応えていく観客。楽しそうなメンバーも印象的だが、同様に観客も楽しそうな姿が特に印象的だった。

この世の不思議をテーマに歌う「ハテナイハテナ」では、“ハテナ”ということから首を傾げる可愛いポーズを見せていった。メンバーはサークルになり回り、オーディエンスは身体を揺らしていく。これはピースフルな雰囲気もあるアイマイならでは。早々に楽しげな雰囲気が漂っていた。

MCを終えた次のブロックでは、アイマイの名刺代わりの1曲「アイマイパラレル」からスタート。上下に腕を上げ下げしながら、“私たちがI MY ME MINEです”と強く表明しているよう。歌詞にある《○か×か》を手で表現するわかりやすい振り付けなど、“静”と“動”が意識されたダンスも特徴的だ。メンバーと一緒になって、ファンも同様にフロアで踊っていた。

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続いて、アイマイのテーマでもある人間を題材にした、行進や身体を横に揺らす振りなどのアクティブ満載「にんげんフェスティバル」、気持ちのよいビートが恋のドキドキを体現しており、キュートさを共存させた「恋はプリズム」、清涼感のあるキラキラとしたサウンドにマッチした爽やかな歌唱、ダンスをしつつも、盛り上がりを止めない「レモネードソーダ」を披露。曲中にシャボン玉も飛び交い、みるみるアイマイの世界観が会場に溶け込んでいく。

MCを経て、パフォーマンスをしたのは新曲「勝利のメカニカルPKトレーニング」。同曲は、サッカーが題材となっており、試合前の記念撮影の時のように2列で肩を組むところからスタートする。イントロでは試合の中継のように橘舞花が実況を入れたり《4年間 PKの練習しかしてへんからな》や《ブラボー》など、サッカーにまつわるワードや振りが存分に盛り込まれた、とてもユニークなものだ。

MCを経ても、まだまだ畳み掛けていくアイマイ。聖なるサウンドからVJ演出で櫻井もえが聖母のようにほかのメンバーから崇められ、リズムを刻ながら“ママ”と連呼する不思議なナンバー「MAMAMAMA☆マッスルママ」を届ける。メリハリを付けながら、タイトルの“マッスル”の通り、マッスルポーズの振りも印象的だ。大きく手を振って高まりを助長していく。

「Over KAAA !!」は、“大バカ”をもじったタイトルのナンバーで、キャッチーかつ激しく踊り、「アイアイIQ2」では、ノリノリで跳ねながら手を横に振るという活発な姿を見せていた。よい意味で何も考えることなく、身体が反射的に楽しいと感じるこれらの楽曲は、I MY ME MINEの真骨頂とも言える。

再び「アイマイスターマイン」から「アピバグハッピーヒロイン」という、冒頭の2曲を再披露。2回目のサプライズ最初よりも熱を帯びる会場。どこからか、この光景が“青春”を感じさせるようだった。13曲目の「ハッピーデリバリー」ではグループの個性をさらに輝かせる。リズムが気持ちいいサウンドに流動的なダンス。愉快なアクトでオーディエンスをさらに虜にしていた。

続くMCでは、I MY ME MINEの新メンバーとなった松山綺利、茉白そらの2人をファンに向けて発表した。

松山は“このたび、新メンバーとして加入しました松山綺利です。きっといろんな想いで、この動画や映像を観ていただいたと思うんですけれど、私は本当に正直、歌もダンスも自信がないです。けど、今ここに立っているメンバーみなさんの作り上げてきたものをしっかりと受け継いで、これから新メンバーとして頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします”茉白は“新メンバーの茉白そらです。素敵な先輩方にたくさん囲まれているので、少しでも追いつけるように精一杯頑張ります。よろしくお願いします”と述べた。

また卒業を間近に控えるメンバーも想いの丈を語った。

本多しおりは“私は5月3日（水）に卒業をするんですけれど、この2年間、I MY ME MINEで活動してきて、自分の殻を破れたり、自分らしくない新しいところを発見できたりしたので、この2人にも頑張ってほしいなと思います。これからのI MY ME MINEをバトンタッチしたいと思うので、今のI MY ME MINEもこれからのI MY ME MINEも応援よろしくお願いします”4月18日（火）に卒業する高槻あいのは、“新メンバーの子と撮影などしたりして、お話したりしたんですけれど、2人ともすごくいい子なので、これからのI MY ME MINEの刺激になるんじゃないかなと思います。これからのI MY ME MINEもよろしくお願いします”とコメントを残した。

そして、新メンバーも含めて先ほども行なった「ハッピーデリバリー」 「勝利のメカニカルPKトレーニング」 「アピバグハッピーヒロイン」の3曲を10名で披露した。

新メンバーは5月中に活動を開始することから、この10人でのステージはこの日限り。特別なステージであることと、新メンバーも緊張しながら歌い、踊っている姿に、ファンは温かいエールとして、大きな歓声を送っていた。新メンバーはかなり緊張していた様子だったが、相当練習をしていたのか、先輩メンバーに負けじと力強くパフォーマンスしていた。

メンバーがステージから去ると、すぐにアンコールが巻き起こる。

メンバーがTシャツに着替えて再登場し、アンコールに応えて「アイマイスターマイン」の3回目を披露。1曲を終えてから感謝の言葉を残し、再度舞台から去ると、ファンからの“まだまだ終わらせたくない”という気持ちから、ダブルアンコールが起こった。

またもやメンバーが現れる。観客の期待に応えて、ここから大熱狂の展開をくり広げた。なんと本編でも3回行なった「アピバグハッピーヒロイン」を届ける。合計で6回の披露し、熱量は最高潮。大熱狂、もはや狂騒の言葉がピッタリな空間へと変貌していた。

最後に、3度目の「ハッピーデリバリー」をドロップして、ライブは終了。大迫力、大熱狂のステージ、鬼気迫るパフォーマンス、どの言葉も当てはまる、I MY ME MINEの3rdワンマンライブは大盛況で終えた。

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