まなみのりさ[解散ライブレポート]15年のゴールは最幸の笑顔で「今までたくさんの愛をくれてありがとうございました」

まなみのりさ[解散ライブレポート]15年のゴールは最幸の笑顔で「今までたくさんの愛をくれてありがとうございました」

まなみのりさ[解散ライブレポート]15年のゴールは最幸の笑顔で「今までたくさんの愛をくれてありがとうございました」<まなみのりさ one-man Live「LAST」>ライブレポート

まなみのりさが、4月1日(土)に中野サンプラザホールにて解散ライブ<まなみのりさ one-man Live「LAST」>を開催した。結成から終幕まで、誰一人欠けることなく3人で歩みを続けてきたまなみのりさ。<LAST>は、その15年間のアイドル活動の集大成を見事に見せる公演となった。本記事では、まなみ、みのり、りさの3人があふれる想いを多彩なパフォーマンスに乗せて届けた同公演のレポートをお届けする。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

取材&文:竹内伸一

開演前、場内にアナウンスが流れ出す。どうやらりさが影ナレをしているようで、観客からは拍手が巻き起こる。最初はホール公演ではよくある注意事項が告げられていたが、途中からは、“マスクをしていれば声出しはOKです! みなさん、準備はできていますか!?”と、観客を煽り始め、一方、観客も“うぉ~!!!”といった力強い声で呼応する。やがては、“まなみの”“りさ”という恒例のコール&レスポンスへ突入してしまい、3人の登場を前に、すでに会場は熱気に包まれた。

“みなさんのおかげで15年間、1人のメンバーも欠けることなく続けてこられました。本当にありがとうございました。ステージに上がることは大好きだし、ステージから見る景色が大好きでした。でも、本気だったからこそ、3人で何度も話し合って、まなみのりさを終わろうと決めました。3人それぞれに想いを持って今日を迎えました。<LAST>、間もなく開演です”とメッセージを送ると、場内が暗転。再び大きな拍手が巻き起こる中、まなみのりさの歩みをたどる映像が流れ出し、いよいよまなみのりさの最後のライブがスタートした。

ステージの前方には紗幕がかけられており、幕越しに透けて見える3人が「片道切符」を歌い出すと、そこに電車の車内を描いた映像を投射。3人はまるで車内で歌っているようで、冒頭から見応えのある演出で魅せていった。もちろん、彼女たちのパフォーマンスも見応え十分。優雅に踊り、美しいハーモニーを重ねていき、その魅力を存分に見せつけてくれた。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

ダイヤモンドを思わせるきらびやかな映像が映し出される中、「Diamond dust」を歌い終えると紗幕は上がり、まばゆい照明が3人を照らし、会場に向けてレーザーが照射され、華やかな雰囲気の中、「ウソ」を伸びやかに歌い上げる。一転、「Escape」では赤を基調としたライティングの中で妖艶な雰囲気をたたえたパフォーマンスを披露。落ちサビではみのりが美しいハイトーンを聞かせ、3人のターンが綺麗にシンクロすると、観客は大きな拍手で讃えた。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

さらに「bye my love」「Re:start」と軽快なナンバーを続けていく。「Re:start」ではみのりが《その答えが出るのは“今日”かもね》と歌詞を変えて叫ぶように歌うと、今度は会場から大きな歓声が上がった。

ここでこの日最初のMCに。3人は口々に“広い!”“すごい!”“嬉しい!”と中野サンプラザの舞台に立てた喜びをまくし立てていく。続いて“我こそは1番遠いところから来たという人を探そう。海外から来た人いるかな?”と観客に声をかける。すると“USA!”と声が上がり、“うわぁ~!”と3人も驚きの声を上げた。さらに北海道から来たというファンには“もう雪は降っていない?”などと語りかけ、ファンから何やら声がかかると、“何?”と聞き返すなど、最後のファンとのやりとりを楽しんだ。

りさの“最高に楽しんで行きましょう!”のかけ声からライブを再開。「LUCK SONG」では、“みんなの近くにいきたい!”と、ステージを降りてフロアを練り歩きながら歌う。しかしながら、ファンと目が合えば“ありがとう!”と感謝を述べ、懐かしい人を見つければ“久しぶり!”と声をかけるなど、なかなか先に進まない。予定よりも時間がかかってしまったようで、最後は“思っていた以上に広い!”などと、口々に言いながら走るようにステージに戻っていき、その姿にいつまでも変わらないまなみのりさらしさを感じた。

「byebyeバイナリ」ではコールとジャンプ、そしてお馴染みの回転の振り付けで会場が一体となって盛り上がり、「ORION」はアッパーな4つ打ちに合わせてレーザーが会場を駆け巡り、騒然とした雰囲気の中で激しいコールが3人を煽っていき、彼女たちの動きも激しさを増していった。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

観客を巻き込んでのパフォーマンスを続けたあとは、雰囲気をがらりと変えて、しっとりと美しい歌声で魅了。「三ツ葉」「オレンジ」「相合傘」「knock」とスローテンポな楽曲を続けていった。その美しい歌声は、大きなホールに映えるものだった。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

再びライティングが華やかになると、ビートの効いたダンスナンバー「waveびーと」へ。会場の全員で“GO!!M.M.R!!”のコールを大絶叫すると、再び会場中が一体となって踊り、一緒に歌う。“みんな、声出せる? これが最後だよ! 15年分の声を聞かせて!”とみのりが煽ると、会場からはさらに大きなコールが起こり、そんな声援に今度は3人が煽られて、激しくダンスをきめていった。

15年間を彩ったさまざまな写真をコラージュした映像によるインターミッションを挟んで、ライブは後半戦へ。「愛してた」「できるなら...」と再びバラード系のナンバーを続けて、美しい歌声で情感たっぷりに歌い紡いでいく。「風蝉の灯」では、スモークとライティングが幻想的な雰囲気を作り上げる中で、ステージを大きく使いダイナミックかつ流麗なダンスをくり広げていく。マイクを外してハーモニーを聞かせる場面では、これまで以上に美しくも力強いハーモニーを披露。その圧巻の歌声に会場からは曲中にもかかわらず、大きな拍手が巻き起こった。

ハイライトともいえる見応えのあるシーンを生み出したあとは、軽快なナンバーへと転じて、再び会場のテンションを上げていく。「変わらなきゃ」では“一緒に!”というりさの声に応えて、観客が拳を振り上げて一緒に歌うと、観客からは“まみり、最高!”の声も上がった。

2本のスタンドマイクが用意されて「かかとを鳴らして」へ。2人がハーモニーを作り出せば、1人がソロのダンスで魅了し、1人がソロで歌えば、2人がしなやかなダンスで歌を盛り立てていく。しかも次々とその役割を変えながら魅せていく。この曲は歌、ダンスともに3人の実力の高さを示すものだと思うし、彼女たち以外には成し得ない世界観だと思う。そして、この日の「かかとを鳴らして」は、ダイナミックな動きの中にも繊細さを失わず、本当に指の先、髪の毛の先まで神経が行き届いているかのような、観る者が視線を捉えて離さないような見事なものだった。まさに集大成と呼ぶに相応しいパフォーマンスだった。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

この日の最後であり、まなみのりさとしても最後となるMCでは、3人がそれぞれに今の心境を語った。

まなみ:
たくさんの人との出会いで、まなみのりさは自分たちだけのものではなくて、みんなの夢であり、生活の一部になっていることを知りました。そして、それが私の生きがいにもなりました。かけがえのない15年でした。私たちの曲のほとんどは私が振り付けをしました。振り付けは実は好きではないんですけど、でも、まみりがもっともっとよくなればという想いでやってきました。そして、自分の居場所を作ってもらえたような気もします。まなみのりさとして生きてこられたことは、一生の誇りです。

りさ:
今日、どのくらい集まってくれるか不安だったんですけど、ここから見える景色、すごいです。これは、泣いているんじゃなくて嬉しくて涙が出ちゃっているヤツです! 改めて愛されているなと実感しています。3人で心を1つにして全力で走ってきた15年でした。すべてをかけてやってきたまなみのりさは最高でした。たくさんの人の支えがあって、今ここに立てていると実感しています。この1年でいろいろな言葉をかけてもらいました。それもまみりがなかったら、もらえなかったもの。そんなみなさんのおかげで、弱かった自分が強くなれた気がします。これからのみなさんの人生がキラキラしていますように。

みのり:
人生の半分くらいをまなみのりさとして過ごしてきました。小学生の頃からずっと3人の想い出があります。3人で続けてこられたのは奇跡。つらいことも苦しいこともすべてがまなみのりさで、谷の方が多いグループでしたけど、多くの人が見届けてくれるグループになれました。この先の未来で人生を振り返った時に、私は何度でも今日のことを思い出します。頼りない3人だったけど、たくさんのアイドルの中から私たちを見つけてくれて本当にありがとう。まなみのりさのみのりとして生きてこられて幸せでした。そして、まなさんとりつこじゃないと、この15年は続けてこれなかった。最後のライブなのに、2人とも遅刻してきたけど……。2人のおかげ、そしてみなさんのおかげで、こんなに泣いて笑える最後を迎えられました。今までたくさんの愛をくれてありがとうございました。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

そして、みのりが続けて“15年分のありがとうを込めて歌います、「栞」”と最後の曲を告げると、3人はステージに一列に並び、まなみのりさの最後を飾るバラードへ。背後のモニターには、3人の顔が映し出され、そこに手書きの歌詞が重なる。その歌詞は、解散を決めた3人の心境を赤裸々に綴ったもので、3人は意を決したように力強く歌い上げていった。ファンに感謝を告げるサビでは、3人の瞳からは涙があふれ、その声も涙声になっていたが、それでも、歌を途切らせることなく、最後まで堂々と歌い切り、まなみのりさの“Last”を見事に描き切った。

大歓声とスタンディングオベーションが3人を包み込み、まさに大団円と言うに相応しい雰囲気の中で、これも最後となる会場での記念撮影を終えると、みのりが代表してもう1度挨拶。

“ゴールテープを今切ることができました。みんなのことは忘れません。ありがとうございました”。

そして再びマイクを外して“ありがとうございました”と3人が声を重ねて、彼女たちは15年の歴史に幕を下ろした。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)
ポスト
<まなみのりさ one-man Live「LAST」>中野サンプラザホール(2023年4月1日)

華やかなライティングに映像を交えながら、美しいハーモニーを聞かせ、時にしなやかに、時に激しく踊ったまなみのりさの最後のパフォーマンスは、完成度が高く、見応えのある素晴らしいものだった。それだけに、これで終わりにしてしまうのはもったいない気がする。しかしながら、ライブを観ている最中は、その見事なパフォーマンスに引き込まれ、解散してしまうことを忘れて見入ってしまったのも事実。Pop’n’Rollのインタビューでは、3人ともに今後も何らかの形で表現することを続けていきたいといった旨の発言をしていたが、近い将来、それぞれの形でこの日の続きを見せてくれるのではないだろうか。ステージを下りる3人の晴れ晴れとした表情が、そんな未来への希望も感じさせる素敵なラストライブだった。

<まなみのりさ one-man Live「LAST」>

2023年4月1日(土)
中野サンプラザホール

SE
M1 片道切符
M 2 Diamond dust
M 3 ウソ
M 4 Escape
M 5 bye my love
M 6 Re:start
MC
M 7 LUCK SONG
M 8 byebyeバイナリ
M 9 ORION
M 10 三ツ葉
M 11 オレンジ
M 12 相合傘
M 13 knock
M 14 waveびーと
M 15 ココロト
ムービー
M 16 愛してた
M 17 できるなら...
M 18 風蝉の灯
M 19 花びら
M 20 変わらなきゃ
M 21 かかとを鳴らして
MC
22 栞

  • トップページ
  • レポート
  • まなみのりさ[解散ライブレポート]15年のゴールは最幸の笑顔で「今までたくさんの愛をくれてありがとうございました」