UtaGe!［ライブレポート］2ndワンマンで作り上げた熱狂と絶叫と笑顔あふれる宴

取材＆文：長澤智典
撮影：タチバナジン

2022年12月31日に行なった1stワンマンライブ＜宴＞が、大盛況。その勢いを手にUtaGe!は、2月26日にVeats Shibuyaに規模を拡大して2ndワンマンライブ＜Party＞を実施した。

“憂鬱な日々も忘れられる「宴」のような楽しさを”の言葉に相応しい、胸を弾ませるカラフルなSE「宴」が流れ出した。色鮮やかなレーザーの光が無数に飛び交う舞台の上にメンバーが次々登場。フロア中から飛び交う絶叫にも似たメンバーコール。“全員クラップ”の声に合わせ、場内中からクラップが響き出す。

“パンパンパパン～”と歌うメンバーの声と、フロア中から響き渡るクラップを合図に、UtaGe!のライブは華やかに幕を開けた。今宵の宴を最初に彩るのは「さわげ！うたげーしょん！」。一瞬で理性の螺を吹き飛ばす楽曲に乗せ、フロア中の人たちが声を張り上げ、飛び跳ね、踊り出す。メンバーたちは、舞台の上に色鮮やかな6つの花を咲かせていた。メンバーが甘えた素振りで口にした“にゃ～お”の声に合わせ、フロア中でもメンバーへ向けた野太い声が飛び交う。楽曲に合わせた合いの手コールもめちゃめちゃ胸アツだ。《騒ぎたいのだ》の歌詞どおり、すでに場内には、終盤の盛り上がりにも似た空気が生まれていた。ホント、ワクワクが止まらない。熱狂よ、もっともっと咲き誇れ！

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“最後まで一緒にPartyを作り上げるぞ”の言葉を受け、「カラフルパラレル」へ。メンバーたちが声を張り上げ、歌い飛び跳ねる様へ向け、熱いコールが飛び交う。彼女たちは心濡らす雨さえも吹き飛ばす勢いで、舞台の上で弾けていた。メンバーが左右に駆け出すたびに、フロアにも同じ動きが生まれる。ワクワクが止まらない。それどころか、理性のストッパーが壊れ出した。メンバーらが肩を組みながら歌う姿に合わせ、場内にも同じく肩を組む人たちが登場。メンバーと観客たちが晴れた気持ちを1つに歌い踊る景色が、そこに生まれていた。

「星空でUtaGe!」のイントロが流れたとたん、フロア中から熱いMIXが飛び交う。メンバーたちは愛らしい表情を浮かべ、満員の観客たちに甘い刺激を降り注ぐ。胸弾む乙女心で《トキメキは止まらない》と歌われたら、ドキドキが止まるわけがない。彼女たちは「星空でUtaGe!」を通して恋の駆け引きを仕掛けていく。でもフロア中の人たちは、駆け引きをする前に、6人にすっかりメロメロになっていた。ときめきやワクワクが止まらないからこそ、彼女たちと一緒に、このままわちゃわちゃと騒ぎ続けていたい。

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ノンストップでくり広げた“Party”は「パシャパPuuuu!!」へ。勢いよく駆け出した激しいダンスロックナンバーに乗せ、メンバーたちは甘えた歌声と笑顔で愛らしく挑発。疾走する楽曲に乗せ、1人ひとりが可愛い仕種と歌声で甘くアプローチしていく。フロアからも数多くの拳が突き上がれば、間奏ではウェーブも誕生。6人の勢いに押されるまま、気持ちを爆裂しながらはしゃいでいた。この熱狂と勢いは止まらない！

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次に披露したのが、新曲の「パラレルパーティー」。ファンタジックな世界で彼女たちと一緒にわちゃわちゃ弾けていく、甘くて可愛らしいキラキラチューンだ。途中には、セリフを語るようなパートも登場。舞台劇を演じるような様も一部組み込み込ながら、七色の虹以上に色鮮やかに煌めくパーティ会場にUtaGe!は染め上げていく。彼女たちと一緒に歌の世界へ飛び込み、ときめいていたい。まさに、胸をドキドキ騒がせるカラフルなポップチューンだ。中盤には、メンバー同士で大きなハートマークを作る場面も登場。後半へ進むにつれ、どんどん力強さと華やかさが増す。気がついたら6人と一緒に無邪気にはしゃいでいた。

先の勢いをさらに加速するように、UtaGe!は「message」を歌唱。楽曲が始まるのに合わせ、フロア中から絶叫にも似た熱い声が飛び交う。その声もパワーに、6人は凛々しい表情やパフォーマンスも見せながら、一緒に未来へ向かって駆け続けようと誘っていた。メンバー1人ひとりの声にも、強い意志と熱を覚える。その気持ちに触れ、フロア中の人たちが沸き出すのも当然だ。力強く手を掲げて歌う姿に向け、フロアからもたくさんの手が舞台に向かって掲げられていた。この一体感が、たまらない。

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茜音ぱぴこの熱情した歌声から、ミドルメロウな「夢鯨」へ。この曲ではメンバー1人ひとりが声を繋ぎながら、胸の内に秘めた想いを零すように歌っていた。彼女たちの笑顔の裏には、人には見せたくない弱い心や、戸惑いにも似た感情が潜んでいる。いつも胸の奥に閉まってある気持ちを見せてくれたことで、さらに彼女たちに親しみを覚えていた。たとえそれが、惑い、戸惑う感情だろうと、それでも、夢見ることを諦めない6人が気持ちを1つに歌い上げる姿に、胸が揺さぶられた。

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UtaGe!に対しての想いをメンバーそれぞれに語った映像を投影。6人とも、今の人生からUtaGe!がなくなったら自分でいられなくなると語っていた。　

映像に続き、旧衣装に着替えたメンバーたちが、《走り出せ》と「アオイハル」を歌い出した。6人は、夢を輝きだけで受け止めていた頃の自分に心を戻し、ここから夢を追いかける物語を一緒に描こうと誘いかける。ここへ到るまでの日々の中でも、6人は楽しいことだけではなく、苦しさや困難に何度もぶつかれば、その試練を乗り越えてきた。そんな日々の歩みも思い返しながら《走り出せ 一度きりだけの青春を 始めよう 音に乗せて》と、この場に集い、一緒に物語を綴り続けようと声をかけてきた。清楚で可愛らしいその姿が、とてもチャーミングだ。自分たちの原点を改めて振り返るように、思いを響かせる姿が眩しく見えた。

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日常の嫌なことをすべて忘れさせようと、メンバーたちが「ボジティブファイター」を歌い出した。わちゃわちゃとした、カラフルな音符が次々と降り注ぐ空間の中、メンバーたちが心のアクセルをグッと踏み込み、舞台の上で無邪気にはしゃぎ出す。メンバーらの振りに合わせ、フロアのあちこちで同じ振りをしながら騒ぐ人たちも登場。 彼女たちのポジティブな気持ちに触れていると、一緒に顔を上げ、真っ直ぐに未来を見つめる気持ちになれる。

楽曲は止まることなく「不思議グラビティー」へ。さらにパワフルに、よりエネルギッシュに、楽しむためのパワーをアップ。止まらない衝動へ導かれるまま、晴れた歌声を元気に響かせるメンバーたち。さぁ、わちゃわちゃ騒ぎたい気持ちを奮わせながら、止まらない楽しさの中へ向かって突き進もうか。 “騒ぎたい子だけおいで”の声に合わせ、フロア中の人たちが沸き続ける。一体感を持ったその景色が最高だ。

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本編最後を飾ったのが、「ココカラ」。《あと少し勇気出して一歩踏み出せ》と力強く歌う茜音ぱぴこの声に触れ、気持ちが熱く騒ぎ出す。人生は、楽しいことよりもウマくいかないことの方が多い。だからこそ、彼女たちがここから踏み出せとエールを送っていた。またここから前を向いて歩み続ける気持ちになれる。メンバーたちが力強く拳を振り上げ歌う姿に向けて、フロア中からも無数の拳が突き上がる。この曲は、メンバーと僕らが熱く高ぶる気持ちを胸に、未来へ向かって駆け出す歌。どんなカッコ悪いい生き方でもいい、夢に向かって進む力さえあれば、前を向けるから。そう彼女たちは伝えてくれた。

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SEの「Cheers」が流れ出した。アンコールでも，会場に生まれたわちゃわちゃした熱狂を大きく膨らませるように、「多分超魅力的人生」を歌唱。6人に向けて、終始飛び交う熱いコール。メンバーたちも甘えた仕種で。でも、舞台の上で目一杯飛び跳ねながら、この一瞬一瞬を忘れたくない楽しい宴の景色として、心に焼きつけていった。

最後にUtaGe!は、“過去最大限に盛り上がった宴”にしようと、活動初期からずっとライブで歌い続けてきた「ピリラブリューション」を、気合を込めた歌声で熱唱。会場をショート寸前の熱狂の景色に染め上げ、UtaGe!らしい、熱狂と絶叫と笑顔が似合う宴の場に染め上げていった。フロア中の人たちが、ガンガン飛び跳ねる様につられて飛び跳ねてしまう気持ちも、すごくわかる。最初から最後まで、テンションMAXのパワーで、UtaGe!は華やかな宴をくり広げてくれた。

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UtaGe!は、3月より5ヵ月連続で定期公演＜宴の準備！2＞を開催。さらに、1周年記念ワンマン公演＜-祭-＞を、5月4日（木・祝）に下北沢シャングリラで行なうことを発表。UtaGe!の催す祭りは、まだまだ熱を上げて続いていく。

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