【連載】RaMuのムビずきゅ！第24回：観る合法ドラッグ『エブエブ』「ぶっ刺さりまくりました！」【連載】RaMuのムビずきゅ！第24回：映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

やぴ！　RaMuずっきゅん！　今回紹介する映画は、絶賛上映中の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』です！

話題になってますね、この映画！　とにかくカオスなA24製作のアクションSFコメディ。カンフー×マルチバースもので、実はオンライン試写で鑑賞させていただいたのですが、前半げらげら笑い、後半30分は泣きっぱなしでした。

夫は頼りない、娘はレズビアン、父は認知症、確定申告に追われ、人生に嫌気がさしている主人公のもとに、別次元からやってきた夫（？）に“世界を救ってくれ”と言われるお話。

私はサイコーでした！　今年暫定1位！　ぶっ刺さりまくりました！　前半笑わせて後半がっつり泣かせる、この構成何かに似てるなあと思ったら、『劇場版クレヨンしんちゃん』！　家族、そして自分の人生。特に主人公がみさえと重なります！　おとな版クレヨンしんちゃんです。

序盤からくり広げられるウエストポーチアクションは、本当に最高でした！　アクションはそれだけにとどまらず、ちょっと複雑なのですが、別次元に存在する自分（例えば自分が舞踏家だった世界線）をバースジャンプというもので呼び起こして、今の自分にその能力をインストールして使うアクションだったり、かなり斬新です。

バースジャンプの仕方も面白く、ジャンプするためのジャンプ台というものは、とにかく突拍子もない変なことをしなければいけないのです。一例は、“突然リップクリームをむしゃむしゃ食べる”“紙で4回手を切る”など、とにかくカオスでシュールに笑わせてきます。私の笑いのツボに、ものすごくぴったり！

『ミッドサマー』や『MEN 同じ顔の男たち』など、数々のトラウマ作品を生み出すことで有名なA24が製作となるとグンとハードル上がりますが、一旦A24のことは忘れて鑑賞していただきたいです！

作中で使われる綺麗で奇抜な色彩、音楽、撮影方法がすべて斬新で、とにかく目に悪い！（笑）　観る合法ドラックです（笑）。