【インタビュー】篠田麻里子、主演舞台第2弾に挑む役者としての信念「命をテーマにした作品は簡単ではない。けど、やりがいはある」舞台＜殺してもいい命＞インタビュー

命の大切さを考えさせてくれる3時間になる

――＜殺してもいい命＞というタイトルについては、どう考えていますか？

篠田：
最初は“え!?”って思いました。常識的に考えると、“殺してもいい命”なんてものはないけど、原作の秦（建日子）さんは“殺してもいい命があってもいいんじゃないか？と思って小説を書いた”とおっしゃっていて。ただ、その意図はどういうことなんだろう？って考えたんです。確かに、被害者側が加害者に殺意を覚えることもあるだろうし……綺麗事では済まされないことって、この世の中にはあるじゃないですか。そういうことが含まれたタイトルだろうなって思って。もちろん、“殺してもいい命”なんてないと思っていますけど。

――すごく考えさせられるタイトルですよね。実際、不条理な形で命を奪われてしまう人もいますし。

篠田：
秦さんは、知人のお子さんを病気で亡くしたことがあったらしくて。その一方で、人を殺めてしまう人もいて、命って平等じゃないと考えたそうなんです。だから、“殺してもいい命”というのもあるかもしれないと。でも、なかなか刺激的なタイトルですよね。

――この舞台を通じて登場人物たちの人生に触れることで、いろいろなことを考えさせられるんじゃないかと思います。

篠田：
そうですよね。前作はけっこう“母性”がメインテーマだったんですけど、今回は、雪平をはじめとしたそれぞれの刑事の“人生”そのものがテーマだと思っています。あと、当たり前の日常が当たり前じゃなくなる瞬間ってあるじゃないですか。だから、当たり前に過ごせている日常が幸せなんだってことを再確認させてくれる作品だとすごく思います。命の大切さを考えさせてくれる3時間になるんじゃないでしょうか。

――最後に読者にメッセージをいただけますか？

篠田：
日常で心が動くことって、あまりないじゃないですか。でも、この舞台を観ていただければ、心が動き、日々感じていることが全然変わって見えてくると思います。だからこそ、今まで舞台に行ったことがない人にもぜひこの機会に観てほしいなって思うし、『アンフェア』シリーズを観た人や、前回の舞台を観た方は、ぜひ会場にいらしてほしいです。あと、刑事モノの舞台もあんまりないと思うので、刑事モノが好きな方にも観ていただきたいなと。やっぱり命をテーマした作品は簡単ではないですよね。簡単ではないけど……演じていて、やりがいのある作品です。決して開放感があったり、スッキリするような作品ではないけど、人生のテーマというか、命のありがたさや、日常が幸せだっていうことを改めて実感させてくれる作品だと思います。

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舞台概要

舞台『アンフェアな月』第2弾〜刑事・雪平夏見シリーズ〜　『殺してもいい命』
公演日程：2019年6月21日(金)〜6月30日(日)　全13回公演
会場：サンシャイン劇場


原作：『刑事 雪平夏見 殺してもいい命』秦建日子（河出文庫　刊）
脚本・演出：　菅野臣太朗
音楽：　野田浩平
出演：篠田麻里子 松田 凌　西原亜希　水谷あつし 中村優一

加村真美　田中稔彦　瀬戸啓太　
野崎弁当（MeseMoa.）＜Wキャスト＞　槙尾ユウスケ（かもめんたる）＜Wキャスト＞
齋藤健心　馬庭良介　

小島よしお　内田裕也　

中村公隆　山谷勝巳　川名浩介　御崎かれん　川口直人　瀬川ももえ　末松杏梨(子役)
　
山田明郷　山口馬木也　

新宮乙矢　武田知大　及川崇治　高橋 玲　畑中ハル　池田彰夫　増田匡紀　
松田佳子　塩見奈映　神木彩良　長井愛彩　つくし　上沼友紀

主催：舞台「刑事・雪平夏見シリーズ」製作委員会
企画：古河聰
特別協力：河出書房新社

【チケット情報】
入場料金： S席1F　前売り：￥9,000　当日：￥9,500
A席2F 前売り：￥7,800　当日：￥8,300
※未就学児のご入場はご遠慮下さい。
チケット取扱い：チケットぴあ　0570-02-9999【Pコード：492-929】
http://w.pia.jp/t/unfair-stage/（パソコン・携帯）
ローソンチケット　0570-084-003【Lコード:34780】
　　　　　　　　　0570-000-407【オペレーター10:00 〜 20:00】
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イ−プラス
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お問合せ：サンライズプロモーション東京0570-00-3337（全日10:00〜18:00）