[インタビュー]LADYBABY×HEROINES 新プロジェクト始動!「批判もあると思うけど、それでもやる価値がある」プロデューサー・SMDが語るLADYBABYのすべて【Uyaコメントあり】
[インタビュー]LADYBABY×HEROINES 新プロジェクト始動!「批判もあると思うけど、それでもやる価値がある」プロデューサー・SMDが語るLADYBABYのすべて【Uyaコメントあり】
2023年の年始早々に始動が発表され、ファン、関係者より大きな注目を集めている<LADYBABY×HEROINES Produce新グループオーディション>。
活動期間中は圧倒的な存在感を放ちながら、現在は活動を休止しているLADYBABY。そして、Z世代から強力な支持を得て、昨今大きな飛躍を遂げているHEROINES。この両者がタッグを組んだ今回のプロジェクトは、今後どのような展開を見せるのか?
LADYBABYのプロデューサー・SMDのロングインタビューとHEROINES総合プロデューサー・Uyaのコメントを通じて、アイドルシーンに新たなる可能性を示す同プロジェクトの真相に迫る。
<LADYBABY×HEROINES Produce新グループオーディション>――。2023年1月8日、シーンを騒然とさせる新プロジェクトが発表になった。“Kawaii-Death(カワイイデス)”を標榜し、その編成形態を変化させながらアイドルシーンに大きな爪痕を残してきたLADYBABY。その圧倒的なカリスマ性に憧れてアイドルを目指すアイドルは未だ後を絶たず。片や徹底的な世界観構築とインフルエンサー&UGC戦略でアイドルの固定観念を覆しながら、従来のアイドルファンとは異なるZ世代からの圧倒的支持を得て、現在破竹の勢いを持つHEROINESが手を組んだ。このことは多くのアイドルファン、そしてアイドル、関係者にも衝撃が走った。
【重大発表】LADYBABY×HEROINES 新グループオーディション開催決定!
国内大手のコスチュームメーカー、クリアストーンのPRユニットとして誕生したLADYBABYの生みの親であり、育ての親であり、本プロジェクトの発起人が、プロデューサー・SMDである。私と氏の邂逅は4人時代、LADYBABYについて綴った私の文章が氏の目に止まり、メンバーインタビューやライブレポートを担当。お互い同郷で同い年、聴いてきた音楽のバックボーンもほぼ一緒ということもあり意気投合。以来、プライベートでも仲よくさせてもらっている。本プロジェクトに関しても公に発表される前より直接聞いていた。口癖のように“批判覚悟で始める”と言っていた氏に“ちゃんとした場で話した方がいい”と提案。これまで表立ったインタビューを受けてこなかったSMDだが、初めて赤裸々にその想いを語ってくれた。
2020年1月の活動休止後から約3年、なぜLADYBABYを再び動かすことになったのか、なぜHEROINESと組むことにしたのか、そもそもLADYBABYとはなんなのか……プロデューサー、SMDが語るLADYBABYのすべてがここにある。
終わっても拡がってるんだなと思った
ーー今回始動する新グループオーディションは、“LADYBABYの新プロジェクト”という言い方でいいんですよね?
SMD:
はい、そうですね。LADYBABYの軸があって、それがまた動き出すのではなく。そことはまた違うものが走り出すという形です。実際にLADYBABYという名前が入るかどうかはわからないけど、LADYBABYの活動として、もう1本新しいものが動くと思ってもらえれば。
ーー改めて、それをやろうと思ったきっかけはなんだったのですか?
SMD:
LADYBABYが2020年1月13日に活動休止して、そこからコロナ禍に突入して。僕はもうやるつもりなかったし、並行してマネジメントしていたグループ、二丁魁(二丁目の魁カミングアウト)とも契約が一区切りついたので、1年くらいは事業譲渡を受けたコンセプトカフェ『アフィリアグループ』の経営を立て直したり、アイドル制作はリリバリ(Lily of the valley)を手伝ったりしたんですよね。でもLADYBABYの活動が止まって1年経っても、YouTubeの再生数もストリーミングの再生数もまったく落ちないんですよ。ストリーミング先もこれまでは日本とヨーロッパ、そしてアメリカ、続いて南米、という感じで聴かれてたんですけど、活動が終わってから新たにサウジアラビアとか中東の国やアフリカの国の名前が徐々に出てきて。終わっても拡がってるんだなと思ったんです。YouTubeのコメントもいろんな国の言葉が新しく入ってきて。需要がまだあるんだなということ、これだけ忘れられないグループで、まださらに拡がっているという事実を目の当たりにしたんです。
ーー需要があるなら、またやる価値があるのでは?と。
SMD:
でもどっちかというとグループというより曲ですね。曲のことを考えたんです。昔からのファンが聴いてくれていることもそうだけど、これだけ新しい人が聴いてくれている曲を止めるのがもったいないと思ったんですよね。活動休止してから1年くらいメンバーとは会ってなかったんですけど、また(金子)理江と会うようになって、そういう話もして。そのあと(有馬)えみりにも会って。えみりはPassCodeに入る前だったし、4人が戻ってくるのにはまだ時間が掛かる。でも、ちょっとLADYBABYの曲をこのまま放置しておくのももったいない。だから、ちょっと新しくやろうかなという気持ちになってきて。その後、(池田)菜々(イケダナナ)や(唐沢)風花とも会って話して。それこそ、冬将軍さんにも話したんですよね。
ーーはい、一昨年の夏前にその話を聞きました。
SMD:
あの時は僕がマネジメントしようと思ってたんですよ。LADYBABYを新しいメンバーでスタートする、そこでまたメンバー探しだとか、イチからトレーニングして新曲作って、というのがまたできるかなと思っていて。
ーーそれで“何人組がいいかな?”みたいな話もしましたよね。
SMD:
そうそう。でも、あの3人時代、2人時代、4人時代と、LADYBABYの5年弱の活動を思い返すと、もうマネジメントをやるのはちょっとキツいかなと思ったんですよ。プロデュースして、マネジメントやって、レーベル周りの話もライブも、自分が絡まないと納得できないから全部自分が入ってやってきた。その中でもマネジメントのこと、メンバーと1番距離が近くて、家族みたいな存在になる、またあの日々が始まるというのを考えて。楽しかったけど、失うことも何度も続いて、最終的には活動を止めなきゃいけなかった、自分ではどうしようもない決断をしなければならなかった……そういうことを考えたりするとやっぱり精神的にキツいんですよね。ああいう気持ちになるのはもうちょっとしんどいなと思って。それであの……1回、止まっちゃったんですよね。
ーーそこからHEROINESと一緒にやろうと思ったのは?
SMD:
僕、LADYBABYが終わってからもimaginate(HEROINESが所属するプロダクション)に遊びに行っていて、Uya(HEROINES総合プロデューサー)さんやスタッフの相談に乗ったりしてたんです。それでUyaさんと雑談をしてる時に“SMDさん、LADYBABYやらないんですか?”って言われて。“まぁ、やりたいけどマネジメントが……”っていうさっきの話をしたら“じゃあ、ウチがマネジメントやりますよ!”って。そこで“やろう!”って即答したんです。
ーーそもそもLADYBABYとHEROINESのつながりは、対バンだけでなく、悲撃のヒロイン症候群(以下、ヒロシン)の振り付けを金子さんが担当したりと、関係は深かったですよね。
SMD:
そうそう。もともとはヒロシン主催のライブ、新宿BLAZEだったんですけど、LADYBABYが呼ばれたんですよ。僕、ヒロシンを知らなくて、聞いたことないようなグループなのにBLAZEでやるの?と思ってたんですけど、ネットで調べたらかなり人気でバズってると。ああいうYouTubeでバズってる人たちって、ライブアイドルとは違う客層を持ってるから、これはいいかもしれないと思って、出たんですよ。そしたらびっくりして、BLAZEがもうパンパンで。
ーーしかも、若い女の子ばっかり。
SMD:
そう! 女の子ばかりで“なにこれ!?”って。まぁ、そこで事件も起きるんですけど(笑)。
ーーライブキッズとライブ慣れしてないお嬢さんたちの……。
SMD:
LADYBABYのお客さんって、ガチだから(笑)。音楽性も激しいし。めちゃくちゃ暴れるLADYBABYのファンと、ヒロシンの手を合わせてじっと観てる女の子がね……そういうファン同士もいろいろあったんですけど、でも衝撃を受けたんですよね。その時にUyaさんとも初めて会って。仲よくなって、そこからの付き合いですね。ヒロシンもどんどん人気が出てきたし。それでそのあとも、レーベルがたまたま一緒だったんですよ。同じ時期にリリースをしてたから、2マンでリリイベをやったりしてたんです。あとウチの2マン企画でもヒロシンをゲストで呼んだりしたりして。それこそ理江がヒロシンの振り付けをしたり(「晦冥ワンダラー」2020年)。ウチが先に終わっちゃうんだけど、そのあとでも、Uyaさんとはずっと親交があったんです。まぁ、タイミングがよかったのかもしれない。Uyaさんもヒロシンが終わってから抜け殻みたいな感じになって。でもHEROINESも新しくグループが増えて勢いが出てきて、僕と久しぶりに会って、雑談して、Uyaさんもそういう気持ちになって、タイミングよく一致したから“一緒にやろう”っていう、そういうスタートですね。
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