Jams Collection[ライブレポート]新体制スタート! 困難を輝く力に変え成功させたTOKYO DOME CITY HALL「みんなと一緒に過ごせる時間をこれからも大切にしていきたい」

Jams Collection[ライブレポート]新体制スタート! 困難を輝く力に変え成功させたTOKYO DOME CITY HALL「みんなと一緒に過ごせる時間をこれからも大切にしていきたい」

Jams Collection[ライブレポート]新体制スタート! 困難を輝く力に変え成功させたTOKYO DOME CITY HALL「みんなと一緒に過ごせる時間をこれからも大切にしていきたい」

Jams Collectionが、1月15日(日)にTOKYO DOME CITY HALLにて<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>を開催した。本記事では、新メンバーに水瀬さらら、村望しおんを迎え、新体制をスタートした同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

撮影:ポテヤマムラ、ワタナベタイシ、バンタツユキ
取材・文:長澤智典

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)

新衣装姿で登場した新生Jams Collectionは、常にフロア中に熱狂を描きだす「NEW ERA PUNCH!!」で幕開けを飾る。《人生ってもんは 闘いだから》と歌う楽曲を通し、新たな布陣で旋風を巻き起こす意思を、彼女たちは冒頭から突きつけた。《上昇気流は 呼び寄せるもんだ!》と歌う歌詞の一節こそが、今の彼女たちの想いそのもの。7人が力強く上げる拳に向け、客席中からも同じように数多くの拳やペンライトが突き挙がっていた。メンバーらは、ここから新しい物語を始めることを宣言。その言葉に触れ、同じように気持ちが嬉しく高ぶり出す。彼女たちは力強く駆ける「Ready→NOW!」でも、《この先どんなことがあっても止まれないから》と、ここから未来へ向かって突き進む意思を、高く掲げた拳と満面の笑顔で伝えてきた。続く「愛你(アイニー)」でも7人は、《今 拳上げろ!》《さあ熱く燃えろ》と攻めた力強いパフォーマンスを提示。冒頭3曲を通し、どんな環境さえも力に変えていくJams Collectionとしての姿勢を示してくれたのが嬉しい。

次のブロックでは、恋する乙女たちの青春模様を投影。華やかなでファンキーなダンスビートに乗せ、舞台の上で無邪気にはしゃぐ7人の姿が眩しい。「プラネットナイン」を通して見せた、淡い恋模様に胸をキュンキュンさせる乙女心。続く「絶対必勝ラブゲーム」では、激しく躍動する楽曲に合わせ、7人も胸を熱く騒がせ、パワフルに歌声をぶつけていた。間奏では、ともに拳を振り上げ、燃えたぎる気持ちを1つに重ね合わせる場面も。メンバーのテンションも、フロアの熱もともに上がり続けていく。歌う前には“振りコピ講座”も実施し、この会場へ灼熱の夏景色を連れ戻すように、「サマサマサマーはアゲアゲで!」を披露。お尻をふりふりしながら可愛らしく踊るさまや、拳を振りまわす姿など、メンバーらの動きにあわせ、フロア中の人たちも同じ振りをしながら気持ちをアゲていく。その様子は、夏フェスで心を解き放ち楽しんでいる姿そのものだ。「Shooting Star」では、胸の内に抱いた想いを告白するように歌を届けてきた。その声が、心に甘酸っぱい想いを蘇らせる。この曲では、フロアに数多くの雪を降らせ、この会場を切なくもロマンチックな冬景色に塗り変えていた。彼女たちは1曲ごとに異なる物語の中へと連れ出し、いろんな感情に観客たちの心を染めていく。7人は、いろんな乙女の恋心を次々と見せていった。

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)
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Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)

突然の雷鳴と豪雨。舞台に姿を現したゾンビ(しろもんのメンバー)たちが、7人に襲いかかり、新メンバーの水瀬さららと村望しおんが連れ去られる演出から「アンデッド・ラブストーリー」へ。イントロが流れ、ステージに残った5人のJams Collectionのメンバーとゾンビたちが一緒に踊り出す。いつしかこの場は、ゾンビたちとともにくり広げる宴の場へと変貌していた。マントを脱ぎ捨てセーラー服姿の女子高生になったしろもんの7人とJams Collectionの5人は、胸キュンソング「スニーカーヒーロー」に乗せて軽やかにステップを踏みながら、夢に想いを馳せていた。この曲では、たくさんのシャボン玉がフロア中へ降り注ぐ演出も登場。1曲ごとに目を離せぬ展開を見せる。そして5人でもう1曲披露したのが、華やかなダンスチューン「smile×smile」。2人の新メンバーがライブに加わる1週間前まで、Jams Collectionは5人体制でライブツアーを行なっていた。まさに鉄壁のパフォーマンスと無敵のスマイルを見せながら、5人はフロア中の人たちの身体をずっと揺らし続けていた。7人のJams Collectionが華やかなのは、卓越した5人の表現力が揺るがぬ軸としてあるからこそ。それを、改めて示してくれたのも嬉しかった。

ライブは再び、7人編成へ。後半は、力強く躍動するパワフルな「Let me down」からスタート。背中をグイグイ押すように攻める楽曲の上で、彼女たちは《Let me down Let me down》と凛々しい歌声を響かせ、感情を熱くしたフロア中の人たちと気持ちを1つにした景色を作り上げる。メンバーらの“1.2.3”の掛け声を合図に、「あの日のメリーゴーランド」へ。チャーミングなメンバーらの姿に、胸がキュンと鳴る。恋に恋する乙女たちの思いきり弾けた姿に触れ、高ぶる気持ち。そこへキラキラとした輝きを降り注ぐように、彼女たちは「最先端フォーミュラー」をドロップした。疾走する楽曲の上から“ときめき”という輝きを振りまくたびに、心がわちゃわちゃと騒ぎ出す。いくつもの野球の振りもパフォーマンスに取り入れた「ノーヒットノーラブ」では、互いが熱狂を生み出す最高のバッテリーになり、フロア中の熱をガンガンに上げていった。
   
そして、“この7人とみなさんとで過ごす時間がとっても幸せです。この気持ちを忘れずに、この先も進んで行きたいと思います”と、メンバーたちは胸の内に抱いた想いを、大切な“君(ファン)”へ向けて告白するように、少し甘えた歌声で「コイハナビ」を届ける。胸の内をしっかりと伝えたうえで、最後に披露するは「サマーポップ」。ここまでともに描き続けてきた素敵な想い出を未来へ繋げようと、《ずっと続くといいな 忘れないように》と約束の指切りを交わすように歌っていた。

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)
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Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)

アンコールは、愛らしくロマンチックな「恋とテストと缶ジュース」から。この曲を通し、7人は再び観客たちを淡い恋と青春の景色の中へ連れ出し、同じ振りをしながら、互いに気持ちを交わし合っていた。

ここでメンバー1人ひとりの感想の言葉を要約した形でお届けしたい。

神楽胡音:
5人になって不安なことが多かったんですけど。応援してくださるみなさんがいて、一緒に頑張ろうと5人のジャムズに入ってくれた2人がいて、3階席までお客さんがいたように、7人のジャムズを応援しようって会いに来てくださるファンのみなさんがこんなにもいて、ステージに上がった瞬間にサイリウムがたくさん見えて、しょっぱなから泣きそうになっていました。幕張メッセでやる新しい発表があったように、どんどん大きくなっていくジャムズにいれてよかったなと。アイドルを選んでよかったなと本当に思っています。これからもジャムズは、変化を進化に変えながら張っていきます。

水瀬さらら:
初お披露目がこんなに大きな会場で出来るって、けっして当たり前のことじゃないです。こうやって立たせていただき、温かいスタッフさんやメンバー、目の前のファンの方々に囲まれていたからこそ、頑張ることができました。これからは、ただついていくだけじゃなくて、私が進化のきっかけになれる存在になりたいと思います。私には、大きな会場でライブをしたい夢があります。Jams Collectionをもっともっと大きな場所へ連れていける存在になれるように、これからもひたむきに頑張りたいなと思いました。これからも、ずっとついてきてください。

津代美月:
この日を、7人とみなさんと迎えられてとってもよかったなと心から思います。自分は変化することがあまり好きじゃなくて、このままでいたいと思うタイプですけど。だんだん変化していく中、自分たちで頑張ろうって一致団結できた5人がいて、そのうえで2人が入ってくれたことに、今はとっても感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを忘れないで、大好きな6人と、大好きなスタッフさんと、大好きなみんなと、これからも進んでいきたいです。絶対に無理やろと思われる会場も、自信を持って連れて行けるように7人で頑張っていきたいと思います。“ここのグループ好きなんだぞ”って、みんなが自信を持って言えるグループにこれからもなっていきたいです。

村望しおん:
正直、もうステージに立つことも、アイドルになることもないと思っていたので、大好きという気持ちだけで受けたジャムズに入れたことがすごく感謝です。みなさんに“入ってくれてありがとう”と言われるたびに、“本当にしおんでよかったのかな”とも思ってしまうんですけど。でも、“ありがとう”って言われるたびに、“全員に、しおんでよかったと思っていただけるように頑張ろう”って思える自分になれていました。これからジャムズは大きくなっていくと思うので、私もその立役者になれるようにたくさん頑張りたいから、これからもよろしくお願いします。

保科凜:
ステージに立った瞬間に、アリーナから3階まで、みんながペンライトを振ってくれて、その光がすごく明るくて、本当に緊張が吹っ飛ぶくらいすごい感動したし、みんなもすごく楽しそうにしてくれていたから、とても幸せでした。いろいろあって心が折れそうになった時もたくさんあったけど。みんなが会いに来て、声をかけてくれるたびに“もっと頑張ろう”と思えるし、こうやってみんなが集まっている姿を見ると、ここまで頑張ってきてよかったなと思えます。みんなには本当に感謝しています。2023年、Jams Collectionはどんどん変化し、どんどん進化していきます。私も、もっともっと成長して、このグループの力になれるように精一杯頑張っていくし、私自身も進化していける年になれるように頑張ります。

一宮彩夏:
こんなに素敵な景色を見ることができたのが、自分でもビックリしています。最初に5人体制になった時、すぐTOKYO DOME CITY HALLの見学に行って、誰もいない会場を見て、“大丈夫なのかな”と思いました。でも、ワンマンに向けてツアーを行なえば、ツアーを通して私たち自身の成長にも繋がりました。新メンバーという新しい風がジャムズに入ってくれたことも、新しいジャムズをみんなに観てもらえたことも、私はすごく嬉しかったです。つらいことも、悲しいこともいっぱいあるけど。楽しいも、嬉しいも、そういう感情も全部みんなと共有しながら進んでいけたらいいなとすごく思いました。こうやってみんなと一緒に過ごせる時間を、これからも大切にしていきたいなと思います。

坂東遥:
私のアイドルとしての最終的な夢が、写真集の発売です。写真集を出すという念願の夢を、今回、叶えることができました。この夢は、私1人で叶えた夢じゃなくて、ジャムズにいるから叶えられた夢だと思っています。夢は、1人で叶えられるものじゃないと思います。メンバー1人ひとりの夢もあるから、みんなの夢が叶うように、私も卒業までみんなをサポートして、最後までアイドルをやりきりたいなと思っています。素敵な景色を見せてくださって本当にありがとうございました。

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)
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Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)

次に披露したのが、2月22日(水)発売の新曲「誰かのヒーローになれたなら」。卒業を控えた坂東遥へ。そして、新体制になってリスタートしたJams Collectionに相応しい楽曲だ。彼女たちは、エモいメロディに乗せ、《リスタート地点は目の前に 流した涙の数だけ 強くなる》と力強く歌っていた。いつだってJams Collectionは、いろんな困難を変化や進化に変えながら進めば、一つひとつの難関を輝く力に変えてきた。 彼女たちはキリッと前を向き、《誰かのヒーローになれたなら それは僕らが生きる意味だよ》と気持ちを込めながら歌っていた。流した悔しさの涙の数だけ、それを輝きに変えようとしていく7人の姿がそこにはあった。

続く「あらしの夜に」でも彼女たちは《ここに君がいるから頑張れる》と、どんな困難があろうと、これからも君と一緒に走り続けようと想いを投げかけていた。最後にJams Collectionは、自分たちの変わらぬ姿勢を示すように「疾走ドリーマー」を熱唱。どんな場面でもこの曲を心のエナジーにしながら、7人は、自分たちならできると信じて、常に1歩を踏み出し続けてきた。《時に転んで 時には泣いて それでも駆け抜けるんだ》と歌いながら、7人は、これからもいろんな経験を変化や進化に変えながら、ずっと果てぬ夢の景色を追いかけ続けると胸に誓う。振り上げた拳は、自分たちの進むべき未来を示していた。

10月22日(日)、Jams Collectionは幕張メッセ 国際展示場ホールを舞台に、単独公演<Jams Evolution!!!!!!!!!〜幕張で“超”沸きまっせ〜>を行なうことを発表した。彼女たちはいつだって“無謀”を“成功”に変えてきた。確かに大きな挑戦だ。でも、また笑顔の彼女たちに出会えそうな気になれるのは、この日の7人の笑顔の裏に隠された素顔を知れたからなのかも知れない。

次なる超えるべき目標は、幕張メッセ 国際展示場ホール。たとえ迷うことがあろうとも、自分たち自身の揺るがぬ意志と、信頼を寄せる仲間たちを信じて走り続ければ、その景色も、成るべき姿になって目の前に現れるはずだ。

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)
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Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>TOKYO DOME CITY HALL(2023年1月15日)

Jams Collection<Jams Collection 5thワンマン LIVE 『ヤバジャ!!!!!!!!!』>

2023年1月15日(日)
TOKYO DOME CITY HALL

「NEW ERA PUNCH!!」
「Ready→NOW!」
「愛你(アイニー)」
「プラネットナイン」
「絶対必勝ラブゲーム」
「サマサマサマーはアゲアゲで!」
「Shooting Star」
「アンデッド・ラブストーリー」
「スニーカーヒーロー」
「smile×smile」
「Let me down」
「あの日のメリーゴーランド」
「最先端フォーミュラー」
「ノーヒットノーラブ」
「コイハナビ」
「サマーポップ」

-ENCORE-
「恋とテストと缶ジュース」
「誰かのヒーローになれたなら」
「あらしの夜に」
「疾走ドリーマー」

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