(©「風都探偵 The STAGE」製作委員会)

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生駒里奈&能條愛未 出演舞台<風都探偵 The STAGE>開幕!【初日公演リポート&コメントあり】

生駒里奈と能條愛未が出演する舞台<風都探偵 The STAGE>が、12月29日(木)にサンシャイン劇場にて開幕した。本記事では、初日公演リポートをお届けする。

<風都探偵 The STAGE>サンシャイン劇場(2022年12月29日)

特撮実写ドラマ『仮面ライダーW』の正統続編としてマンガ『風都探偵』へ。そして『風都探偵』はアニメ化を果たし、今、また舞台演劇へと“変身”を遂げた。舞台の上には、“風都”の風が確かに吹いていた。

和田雅成が演じる左翔太郎、木津つばさが演じるフィリップたち。舞台演劇という新たな表現媒体で、果たして役者たちは、それぞれのキャラクターにどのようなアプローチを試みるのか。

幕を開けた<風都探偵 The STAGE>には、その答えが示されていた。翔太郎やフィリップ、鳴海亜樹子、照井竜といった、ファンにはお馴染みの人物たちは、和田雅成、木津つばさ、生駒里奈、上野凱という新たな役者の肉体を得て、活き活きと舞台上で躍動していた。それぞれのキャラクターのやりとりの妙からは、『仮面ライダーW』から続く作品世界自体の強度や奥深さを感じるとともに、今回の出演者たちが、それぞれのキャリアや感性を総動員して、長く愛されている登場人物たちに、新たな魅力を生み出そうとしている意気込みが、随所でうかがえた。その上で、役者本人も重ねてまた新たなキャラクターが生まれていた。

同作では、謎の美女・ときめが風都に現れ、さらに風都とつながっている別次元の世界の存在や、新たなる敵の出現が明らかになるストーリーが語られる。ときめは、“風都探偵”を象徴する存在で、生身の役者が演じるのは、今回の能條愛未が初めてである。もともと“日曜の朝”の番組には登場させづらいセクシーなビジュアルのキャラクターだったこともあり、これをどこまで“3次元化”できるかというのも焦点だったが、そのスタイルや、吐息がそのまま声になったかのような口調などで、独特の存在感を放つことに成功していた。その一方、実 写ドラマから唯一の“続投”となったジンさんこと刃野刑事役のなだぎ武はそのポジションを最大限に活用し、確実に“笑い”を生んでいく。ドラマ版とは別の役柄=万灯雪侍へと“転生”した君沢ユウキもまた、“風都”を熟知する役者の1人として、同作の世界観を高い純度で、さらに新たに生まれたキャラクターを深く表現していた。

細かい手法の紹介は避けるが、舞台上ではハードボイルダー(バイク)が走り、仮面ライダーやドーパントの超能力が発揮され、風都から別次元の世界への行き来や、さまざまな風都の光景が映し出され表現されていた。ドラマやマンガが持つテンポのよさを舞台でも再現、あるいは凌駕しようという工夫がいくつも凝らされ、原典を知るファンにとっても刺激的な演出が次々と披露されていく。誤解を恐れずに言ってしまえば、“大人向けのヒーローショー”として、同作はすさまじい完成度を見せてくれているのだ。もちろん、メインキャラクターを演じている役者たちのライブアクションもふんだんに用意されている。

終盤には、“ここまでやるか!”というほど、怒涛の展開が続く。純然たるエンタテインメント作品として、その妙味を、存分に味わっていただければと思う。

なお、終演後のカーテンコールでは、この初日が誕生日当日だった生駒里奈へ、キャストたちからサプライズでのお祝いが行なわれた。テレビ『仮面ライダーW』からのファンと公言している彼女にとって、初日が誕生日だったというのは、まさに“奇跡の巡り合わせ”だったと言えよう。

コメント

左翔太郎役・和田雅成:
ここまで辿り着けたこと。本当に嬉しく思います。いつもとは違う形の舞台化に最初はどこを掴んでよいのか迷っていました。ですが、キャストの仲間たち、スタッフのみなさまが自分を<風都探偵 The STAGE>の世界に引き込んでくれました。みなさまの貴重な時間をこの舞台に向けてくださってありがとうございます。誰よりも風都の街を愛し、みなさまの心に新しい風を吹かせられるよう尽力いたします。

フィリップ役・木津つばさ:
まず、無事に開幕できることを大変嬉しく幸せに思います。仮面ライダーになれるんだ、といつまで経っても慣れません。でもそれでもいい、憧れるということが心から愛おしく素敵なことだと改めて気づかされております。俳優、スタッフ、関わってくださっているみなさま全員が素敵なカンパニー、さらには舞台を通して、風都探偵の魅力を存分に伝えるべく原作へのリスペクトはもちろんのこと、1人ひとりが作品に向き合って創り上げてまいりました。だからこそ誰一人欠けることなく、最後までみなさまに作品をお届けすることが、僕たちの願いであります。全員がヒーロー、カンパニーのみなさまとお客さまと1つひとつを大切に、あの日あの時、僕の鼓動が高鳴ったあの言葉を胸に! “変身”がまた誰かの胸の鼓動を鳴らせるように! <風都探偵 The STAGE>ぜひ、最後まで劇場でお待ちしております!

鳴海亜樹子役・生駒里奈:
ついに幕が上がるのかと、ドキドキしています。作品が完成に近づくたびに、これで大丈夫なのかなと不安に襲われながら今日を迎えました。自分はともかく、最高にカッコいい<風都探偵>が出来上がったと思います。仮面ライダーW、仮面ライダーアクセルのアクションがとにかくカッコいいです!! そして刃野さんが最高ですね。7割くらいはファンとして稽古を見て来ましたが、瞬きしたくないくらい、絵になる瞬間がたくさんあります。舞台装置やプロジェクションマッピングのカッコよさも含めてご覧ください!

照井竜役・上野凱:
待ちに待った、初日を無事に迎えられることをとても嬉しく思います。小学生の頃に思った、修学旅行の日を待つ子供時代を思い出します。観に来ていただいたみなさまと一緒に、風都の街を探検する気持ちで臨みます! 僕たちを信じて、風都の世界を一緒に歩きましょう。<風都探偵 The STAGE>思う存分楽しんでください! 劇場にてお待ちしています!

ときめ役・能條愛未:
無事に初日の幕が上がることがどれだけ幸せで当たり前でないことなのか、私も悔しい思いをした経験があるからこそこの幸せをより噛み締めています。すべての演出がつき、みなさまと一緒にお芝居を作り上げ、仮面ライダーのアクションを間近で観させていただき、ヒ ーローのカッコよさやこの作品の面白さに私自身どんどん引き込まれていきました。私が演じるときめは、どこか掴みどころがない難しい役どころではありましたが、お稽古を重ね自分の中のときめ成分を見つけることができたのではないかなと思っています。舞台上にときめが存在していたと思っていただけるよう全力かつ丁寧に演じさせていただきます。劇場でお待ちしております!

刃野幹夫役・なだぎ武:
私が最後に刃さんを演じたのが、Vシネマの『仮面ライダーアクセル』の時だったらしく、そこから刃さんを演じるのが11年振りだそうです。11年のブランク、また刃さんを演じることができるかな……と不安もありましたが、マッサージ器具(ツボ押し器)を片手に持った瞬間、一瞬にしてあの頃に戻れました。舞台は新たな風都の街。相変わらずミステリアスで、人間臭い街です。原作の風都がそのまま舞台化されてるので、街の妖艶さやアクション、キャストの活躍を思う存分楽しんでいただけると思います。そんな風都でお待ちしております。

万灯雪侍役・君沢ユウキ:
12年前に感じたあの頃の懐かしい風を、稽古場で節々に感じました。翔太郎のハーフボイルド、フィリップの冷静と情熱、亜樹子の天真爛漫さ、照井の寡黙な強さ、刃野さんの変わ らなさ。そんな彼らと出会ってしまった裏風都の万灯雪侍として、交差する表と裏の“運命”の物語の歯車を強力に回していきたいと思います。舞台上、目の前で仮面ライダーたちが闘う臨場感はまさに本物の迫力。ですが完成には最後の1ピースが足りません。それは劇場、いや、風都にみなさまが目撃しに来てくださること。最高のスリリングをお約束します。必ず貴方を、美しく後悔させてあげましょう。

脚本/演出・毛利亘宏(少年社中):
<風都探偵 The STAGE>の演出と脚本の共同執筆を担当させていただきました毛利亘宏です。お客さまの想像を上回るライブエンタテインメントが出来上がったのではないかと自信を持ってお届けします。自分が培ってきた演劇のフィールドと『仮面ライダー』という歴史あるコンテンツが交わるとこんなにも可能性を秘めた作品が生まれるんだ……と、ひしひしと感じております。新たな“風都”という街を舞台上に生み出すべく、稽古場と劇場でカンパニー全員が誠心誠意、本作に向き合い、試行錯誤してきました。ぜひ劇場で、ライブ配信で、舞台上に生まれる新たな風都の物語をご覧ください。

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