ベンジャス![ライブレポート]強い想いを込めたパフォーマンスで未来への希望を描いた新体制1周年ライブ「夢をみんなと一緒に一歩一歩叶えていきたい」

ベンジャス![ライブレポート]強い想いを込めたパフォーマンスで未来への希望を描いた新体制1周年ライブ「夢をみんなと一緒に一歩一歩叶えていきたい」

ベンジャス![ライブレポート]強い想いを込めたパフォーマンスで未来への希望を描いた新体制1周年ライブ「夢をみんなと一緒に一歩一歩叶えていきたい」ベンジャス!<拳愛祭2022>ライブレポート

ベンジャス!が、2022年12月3日(土)に白金高輪SELENE b2にて新体制1周年公演<拳愛祭 2022>を開催した。同公演では、この1年間のグループとしての成長を見せるかのように表現力豊かなステージを展開。6人はファンに向けて感謝の気持ちを伝えながら、幸福感あふれる空間を作り上げた。本記事では、メンバーが強い想いを込めてパフォーマンスを届けた<拳愛祭 2022>のライブレポートをお届けする。

ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

ボーカルグループとしての真髄を見せた6人

“2022年12月3日”と映し出された文字が遡っていきながら、この1年の軌跡を辿るようなオープニング映像が始まった。再び2022年12月3日まで時が進むとステージ上に6人が登場する。ここ白金高輪SELENE b2にて、新体制となったベンジャス!が1周年を迎えたライブ<拳愛祭 2022>が幕開けた。

オープニングナンバーは「ニモジ」。《好きで、好きで、好きで》歌い出しにオーディエンスが“オレモー!”と全力で応える。そう、今日は声出しOKのライブ。ステージの6人の力強い歌声とパフォーマンスに、フロアを埋め尽くしたオーディエンス、ファンが呼応していく。数年前までは当たり前だった光景、あの頃のライブが戻ってきた。

“みなさん、<拳愛祭>来てくれてありがとうー! 今日は1日ベンジャスと過ごそうねー!!”

日高里緒が高らかに叫ぶと、天を衝く6人の歌声が早くも会場の熱を掌握していく。バックスクリーンに映し出される1年前のライブ映像とともに現在の6人がエモーショナルに歌い踊る。

ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
日高里緒<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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日高里緒<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

“ごめんなさい、もう1回いいですか?”

そのまま2曲目になだれ込むかところで、あまりの歓声の大きさにカウントのクリックが聴こえず、歌い出しを見失う高梨螢。物怖じせず、すぐに歌い直そうとする姿勢に会場が和んだ。どこかにあった緊張感、気負いのようなものはこの瞬間に消えた。気を取り直して始まった「大嫌い」。ペースは乱れることなく、むしろどこかリラックスしたように歌を紡いでいく6人。太く真っ直ぐでよく通る高梨、豊潤な倍音を持った表情豊かな日高、ダークな響きを帯びた浅倉、とオリジナルメンバーの3人によるアッパーなボーカルがグイグイ攻めていけば、その間を鳴宮かなたの透き通るような声がすり抜けていく。さらに葉室まつりの小柄ながらも誰よりもダイナミックな動きとパワフルな歌声が轟き、長い四肢でしなやかさで魅せる綿矢花火のピュアな歌声が駆け抜けていく。加入当初にあったオリジナルメンバーとの経験による力の差は、この1年の活動によって感じなくなったと言っていい。初めてベンジャス!のライブを観る人にとっては、誰があとから加入したかなんて言われなければわからないだろう。“日本一振りコピしやすいグループ”を謡いながらも、しっかりと歌で勝負する“ボーカルグループ”としての真髄をこれでもかというほどに見せる。この6人だからこそなせる、ベンジャス!の世界だ。

そして、今回のライブに向け、ファンとの企画会議で決まったコーナーへ。幸運を手にしたファン2名がステージに上げられ、ステージ袖の特等席からベンジャス!のライブを観戦するという、VIPな体験で披露された「キミヌマ」。“ここで演奏しようかな”と高梨が上手側のファンと向かい合う形で、ピアノを弾く振りからしっとりと始まる。緩急ついた楽曲展開、ハードコアなバンドサウンドが猛り狂う中、《尊さ》というパワーワードが、そのパフォーマンスとともに熱く響き渡る。

高梨螢<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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高梨螢<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

続け様に「駄駄駄青春歌」を投下。怒涛のように打ち鳴らされるビートに合わせてツーステップを踏み鳴らすステージの6人に煽動されるよう、フロアのファンも赴くままに身も心も揺らし、会場全体が揺れに揺れる。吐き捨てるようにエッジィな歌声で歌う日高はロックバンドのフロントマンさながらの佇まいで、そのボーカルと迸る汗が場内のボルテージをこれでもかというほどにグイグイと上げていく。

鳴宮かなた<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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鳴宮かなた<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

“もっと、もっと、声出せますかー!”

“オイ! オイ!”と響き渡る掛け声とともに、頭を振り乱してステージとフロアが1つになる。

この日のハイライトとなったのは、新曲の披露とユニット曲だ。新曲「衝動」はその漢字二文字のタイトルが表すかのように前体制時代から引き継いだような、切なくも力強いメロディと激情的なバンドアレンジ。そこに加わる、現体制となり大きな武器としているキャッチーな振りが印象的で、過去と現在のベンジャス!を繋ぐような楽曲だ。タイトルどおり、まさに衝動に突き動かされるよう、フロアにいる1人ひとりの心に揺さぶりをかけてくる6人。初披露とは思えないほど、会場との一体感が生まれていく。

浅倉うみ<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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浅倉うみ<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

“まつり、かなた、花火チームです! 花火たちの成長した姿を観てくださーい!”

綿矢の紹介で始まったのは、葉室と鳴宮とともに3人ユニットによる「ファンファーレ」。馬が大地を蹴るかの如く疾走するビートに、流れるようなメロディが乗っていく。アイドルらしい愛嬌とエネルギーに満ち溢れた爽快なステージングで魅了する。

綿矢花火、葉室まつり、鳴宮かなた<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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綿矢花火、葉室まつり、鳴宮かなた<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

打って変わって、高梨、日高、浅倉のオリジナルメンバー3人は妖艶さで魅せつける「忘れな草」。抒情的なメロディをなぞるグッと大人びた表情と声色に息を呑む。1年ぶりに披露されたとは思えないクオリティ。むしろ、アイドルには珍しい大人の愛の歌は、年齢と経験を重ねてきた現在の3人だからこそ表現できる世界観。高梨の艶っぽさ、日高の虚げな表情、そして蠱惑的な浅倉の仕草に思わずドキッとする。3人の経験と実力に裏打ちされた色香はアイドルのそれを超越したものと言っても過言ではないだろう。歌い終えたあと、高梨が“すごく思い入れのある曲。この3人にしかできない表現”と語っていたが、まさにそのとおりの熟練味と貫禄に満ち溢れたものだ。

日高里緒、高梨螢、浅倉うみ<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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日高里緒、高梨螢、浅倉うみ<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

加入してから1年を迎えた3人が1人ずつ想いを語る。葉室は“今まで1年はすごく長いと思っていたけど”と、楽しいこと、つらかったこと、挫けそうになったこと、ベンジャス!に入って経験したことのない1年だったと振り返る。“歌は好きだったけど、ウマくはない”とオリジナルメンバー3人に追いついていこうと必死だったと言い、“1年前とは違う自分になれたけど、これからもっと高みを目指したい”と続けた。“楽しかった1年だったが、楽しいだけではなかった”と語る鳴宮。アイドル活動と勉強を両立することの大変さを、身を持って感じ、いっぱいいっぱいになりながらもメンバーやファン、そしてスタッフといった多くの人の支えがあったからこそ、やってこれたと感謝を述べ、“もっと多くの人に感動を与えられる歌を歌っていきたい”と誓った。綿矢も“ベンジャス!の力に慣れてるのか”とパフォーマンス面で大きく悩む中、メンバーやスタッフといった周りの人たちに感謝ばかりの1年だったといい、“これからはもっと周りを見て、歌やダンスで人に感動を与えられるようになりたいです”と締めた。

そうした3人の言葉を受け、オリジナルメンバーを代表して浅倉が口開いた。

“振り返ってみて、この1年は人生の中で1番悩むことが多かったんじゃないかと思うくらいの1年だったんですけど、困難を乗り越えるたびに自分自身が強くなっていくことを感じたし、仲間の大切さをより実感する1年でした。初めはどうしていいかわからないまま始まってしまって、最初は土台を作ることに必死だったんですけど、この1年でベンジャス!の向かいたい方向が決まって、ちゃんとした土台を作ることができたので、あとはこの土台を活かして高く高く飛んでいくだけだと思うので、これからも、2年目の応援をよろしく願いします!”

そう強く口にすると、場内は温かい拍手に包まれた。本公演のポスターキービジュアルやオープニングSEを担当し、クリエイティブな側面での才覚を見せている浅倉だが、開場前、スタッフとともに場内装飾に勤しんでいたことを付け加えておきたい。

“みなさん、1年前の空を覚えていますか? きっと去年の空も今年の空も未来に繋がっています。これからもベンジャスと一緒にいてください”

日高の言葉で始まったのは、「同じ空に」。バックスクリーンに映し出された赤く染まった空を背に、伸びやかな歌声が響き渡る。日高、綿谷、浅倉と優しく繋いだ落ちサビがその空の眩い光とともに輝いた。

ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
綿矢花火<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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綿矢花火<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

「夢で逢えたらなんて」で始まったラストスパート。焦燥感を掻き立てられるメロディをなぞる強いボーカルがこちらの胸を抉ってくる。“拳上げろ!”と、間奏で一斉に拳が上がり、その熱気が最高潮に達しながら「細胞」へ。喜びも楽しみも、そして悲しみや悔しさといった負の感情すらをも叩きつけるように歌う6人。その姿を見れば、体制が変わろうとも、コンセプトが変わろうとも、本質は変わっていないことがありありとわかる。グループとしてのアイデンティティは、この「細胞」に込められているのだと改めて感じた。

ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)

本編のラストナンバーとなった「僕は君で出来てる」を優美に歌い上げると、高梨が語り出す。

“1年経ちましたけど、螢の中では1年ってあっという間ではなくて……あっという間ではあったんですけど……わかる? あっという間ではあったんですけど、それ以上に濃い毎日だったから悔しいなとか、苦しいなと思う日もたくさんあって、挫けそうだなと思った日も、あったよね? まず里緒ちゃんとうみちゃんとお互いを支え合いながら「絶対に負けないぞ」という気持ちで今まで活動してきて、そこに花火ちゃんとかなたとまつりの3人が加入してくれて。よかったなぁ。(3人に向かって)ありがとう入ってくれて……。なんかさぁ、右も左もわからないままさぁ、もともとカッコいい系って感じだと思ってたもんね、まつりは?”

“ハイ、思ってました!”

葉室が威勢よく返事をすると、場内に笑いが起こった。

“でも、入った瞬間、(コンセプトが)変わるかもしれないって言われてびっくりしたよね? ごめんね”

“でも、今のベンジャス!が大好きです!”

きっぱりと答える葉室を讃えるように大きな拍手が巻き起こった。

“螢も今のベンジャス!がいっちばん大好きだし、誇りを持って「ベンジャス!です!」って言えるし、これからも苦しいこととかね、悲しいこととかたくさんあると思うんですけど、でもそれ以上に嬉しいことも楽しいこともみんなと一緒に共有していって、ベンジャス!と夢をみんなと一緒に一歩一歩叶えていきたいなと思ってます。これからもベンジャスの応援、よろしくお願いします!”

葉室まつり<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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葉室まつり<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
ベンジャス!<拳愛祭 2022>白金高輪SELENE b2(2022年12月3日)
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