Appare! 永堀ゆめ＆藍井すず［インタビュー］輝く未来を約束する強力作で示した強き決意「日本で1番元気のもらえるアイドル、1番パワーのあるアイドルになりたいっ！」Appare! 永堀ゆめ＆藍井すずインタビュー

撮影：河邉有実莉

日比谷野音は、これからの人生でも忘れることはないだろうな（永堀）

ーー野音ワンマンライブ（＜Appare!やったれ日比谷野音 〜最高の今日になる〜＞2022年9月19日）はAppare!にとって、重要なライブだったと思いますが、振り返ってみていかがですか？

藍井：
これまでも“よかったな”と思ったライブは何本もあったんですけど、その中でも飛び抜けてよかったと思えるライブになりました。チケットも完売になって、本当に満員の景色だったので、自分の中で一生記憶に残るライブになったと思います。

永堀：
野音はずっとみんなで目標にしてきた場所だったので、当日はもちろん1人ひとりが全力を出せたライブだったと思います。過去のこととは思えないというか、けっこう時間が経ってるんですけど、まだ記憶の中で鮮明に残っていて、たぶんこれからの人生でも忘れることはないだろうなと思っています。

ーー印象的だったシーンはありますか？

藍井：
チケットが完売したと聞いてはいたんですけど、想像ができなかったんですよ。どんな景色になるのか。SEが流れて登場した瞬間にホントに見たことないくらい人がいて、“え？　こんなにいい景色が見れるんだ！”と思って、それが1番感動した、嬉しかったポイントですね。声出しも可能だったので、名前を呼んだりしてくれて、登場した時が1番記憶に残ってます。

ーー大成功で大満足のライブだったと。そこを経て、ライブや活動に対する向き合い方が変わったところはあります？

藍井：
メンバー全員、自信を持って堂々とステージに立てるようになったと思います。

永堀：
ファンの人はもちろんなんですけど、一歩外からも“Appare!すごいね”と言ってくれる人が増えました。関係者の方、ほかのグループのファンの方だったり、ほかのアイドルさんたちからも“すごいね”と言ってもらえることが増えて嬉しいです。

ーー個人的にAppare!って、コロナ禍で大きく変わったグループだと思ってるんです。コロナ禍において勝ちを得た数少ないグループだなと。

藍井・永堀：
ええー!?　嬉しい！

ーー声出しができない、いろんな制約がある中で、コールや声援に頼らなくてもいいパフォーマンスの魅せ方に特化したライブ作りができたグループだと思うんですよ。

永堀：
ああ、それは自分でも感じていて。コロナ禍で声が出せないことを考えてのライブを作り出したのは、自分たち早かったのかなと感じています。残念なことにコロナ禍で解散しちゃったり、活動休止になっちゃったグループは多かったと思うんですけど、そこで止まることなく、その状況に応じてできることをやろうという形で頑張ったのは、自分たちの中で大きかった、よかったなって思います。

藍井：
私が分岐点だと思ってるのが＜天まで届け！竹の子収穫ツアー＞という、コロナになって1年くらいしてから始まったツアーなんです。それを始める前に、以前からテーマとしてあった、“本当に楽しい、盛り上がるAppare!を押し出していこう”という話になって、それでライブの盛り上げ方だったり、お客さんとのやりとりを見直して、ツアーで自分たちのやり方を見つけていったんです。ツアーファイナルの豊洲PITで、Appare!ならではのお客さんと一緒に作り上げるものを確立できたかなと思っているんですけど、どうですか？

永堀：
はい、そうだと思います！

藍井：
コロナ禍は考える時間もけっこう多かったので、メンバー全員の話し合いを多くして、自分たちで作り上げることをやってきて、今があるのかなと思います。

ーーそういう意味でもコロナ禍をプラスにしていったわけですね。細かいパフォーマンス面でも、ダンスを揃えるということ以上に、足の上げ方、手の振り方ひとつ取ってみても、7人の意識が綺麗に揃っている。それがちゃんとできているグループって意外といないと思うんです。Appare!は全員がちゃんと同じところを見ているんだなと。

藍井：
それはまさにそのとおりで、見てるところは7人全員が一緒だよね。みんな同じ方向を見て走っているという感じです。

ーーそうやってみんなで作り上げて、野音を迎えられた。素敵ですね。

藍井：
私たちの熱量とともにファンの方たちの熱量も高かったし、1年以上前から目標として口にしてきた会場、ようやく迎えた野音だったので、みんなの心に残るライブができたんじゃないかと思っています。

ーー“1年以上前から”という意味では、野音に向けての道のりは長かったと思いますが、その期間はどうでした？

永堀：
最初はやっぱり不安の方が大きくて、全然想像つかなかったです、自分は。みんなで野音へ下見に行ったんですけど、その時も“こんな広いんだ”と思って。自分たちをこれだけの人が観てくれるのが想像つかなくて、どうなるかと思ったんですけど、走り出したからには全身全霊をかけて頑張るしかなかった。エンジン全開で走り切れたかなって思います。

ーー想像つかなかったものが、現実として実感が湧いたのはいつくらいですか？

藍井：
野音ワンマンが発表されたのが『Appare!TOYBOX』っていうアルバムのリリースイベントのファイナル、池袋のサンシャイン噴水広場だったんですけど（2022年4月3日）、私たちも知らなくて。後ろにビジョンがあったんですけど、そこで映像が始まって、＜VS 野音＞というライブと日比谷野音ワンマン決定が発表されて、“ついにこの日がやってくるのか”と思ったんです。でも、決まったんだけど実感はなくて。＜VS 野音＞は野音に向けて毎月キャパシティを大きくしていくライブだったんですけど、それを重ねていくにつれてどんどん実感が湧いていきました。ライブのたびに新曲をお披露目するんですけど、チケットを完売させなきゃお披露目できないんですよ。なので、それに対する不安や焦りもあって。最後の＜VS 野音 其の五＞（2022年8月13日 日本青年館）だけがチケット完売できなかったんです。でも、完売できなかったからこそ、野音はなんとしても完売させなきゃって、より熱が入りましたね。

ーーそうやって、辿り着いた野音完売の達成感は格別ですね。

藍井：
もう、スゴいっすね！

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