【ライブレポート】山本彩、ソロロックシンガーとしての覚悟を刻んだライブハウスツアー完走「より気持ちを込めて歌っていきます」

山本彩が、6月2日（日）に沖縄県・桜坂セントラルにて全国ツアー＜2019年ソロツアー「I'm ready」＞のファイナル公演を開催した｡

山本彩にとってソロシンガーとしてイチから始める決意を持って挑んだこの全国ツアーは全27公演で構成。ツアー冒頭はファンとの距離を近く感じることのできる小さなライブハウスを回り､最後にZepp公演へと突入するスケジュールを､山本の意思のもと組まれた。そして､ツアーファイナル公演は再びライブハウスに戻り､昨日、沖縄で迎えた｡

グループ卒業後のソロツアーのファイナル公演ということで､ライブ前から会場のボルテージは異様なほど上がっていた｡ライブ直前に､自身を奮い立たせるために会場BGMに選んでいる､山本彩がリスペクトするバンドELLEGARDENの「ジターバグ」が流れると、会場はライブ中かのようなテンションに｡

これまでのツアーでも一番の盛り上がりを見せる中、山本彩が登場｡会場が期待と緊張で包まれる中披露された1曲目の｢Bad Days｣を終えて山本彩が“ツアーファイナル！　楽しんでいきましょう！”と叫ぶと､その緊張が解かれ､2曲目の｢JOKER｣に突入｡ファンには自然と笑顔が溢れる｡

3曲目の｢スマイル｣が終わると最初のMCで､“改めまして､山本彩です！　めちゃくちゃ楽しいです！　今日はツアーファイナルでテンションも上がってますし､寂しさもありますが､一緒に燃え尽きてくれますか？”と元気よく挨拶｡続けて｢夢の声｣｢どうしてどうして｣「彼女になりたい」を披露｡

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その後のMCでは､“ハイターイ！”と沖縄の方言を使ってトークを展開｡“今日はライブハウスでお客さんの人口密度もスゴいけど､ステージ上の人口密度も高いです！　先日まではZepp公演だったので、ライブハウスと比べるとみなさんと距離が遠くて寂しかったですが､今日はプライベートゾーンもないくらいの距離で緊張します……｡ですが､とても嬉しい限りです！”と笑いを交えてトークをくり広げた｡

続くブロックでは､盛り上がり続けている気持ちを一度落ち着かせ､一息がつけるようにと｢ひといきつきながら｣を披露し、｢雪恋｣｢サードマン｣｢イチリンソウ｣としっとりとその歌声を聴かせた。

今年4月にリリースした､自身が作詞･作曲を手掛けた1stシングル｢イチリンソウ｣を終えると､“｢イチリンソウ｣は、私自身が｢イチリンソウ｣のようになれたら……という想いを込めて制作しましたが､みなさんも元気がない時に聴いてもらえると嬉しいです”と、楽曲に込めた想いを伝えた｡

そして､“ここからは何も考えず､楽しんで行きましょう！　ラストスパート行くぞ！”と本編最後のコーナーへ突入｡｢ヒトコト｣｢喝采｣｢Let's go crazy｣｢Are you ready?｣｢レインボーローズ｣を披露し､会場が熱気で満ち溢れ本編が終了した｡

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アンコールを受け､再び登場した山本彩は､“今日は新しい発表はないのですが､今､たくさん曲を作っています！　いつ聴いていただけるかわかりませんが､楽しみにしていてくれると嬉しいです”と､ツアーの合間に楽曲制作をしていることを報告｡続けて､“ソロシンガーとしては1年目のど新人ですが､多くの方に私を知っていただけるように､より気持ちを込めて歌っていきますので､私の音楽と､私､山本彩をよろしくお願い致します｡そして､本当にみなさんの存在に感謝しております”と、日頃から応援してくれるファンへ感謝の気持ちを伝えた｡

アンコールでは｢君とフィルムカメラ｣｢メロディ｣の2曲を歌唱し､これでライブが終わるかと思われたが、本編で珍しくミスをしてしまった山本彩が最後に2曲リベンジでパフォーマンスすることに。ツアーファイナル公演でしか起きないであろう展開に､会場は最後に､最高の盛り上がりを見せた｡

“リベンジ行ってもいいですか？　ごめんなー”と告げ､｢イチリンソウ｣｢Are you ready?｣のリベンジを無事に果たし､2月から開催された､山本彩自身最大数の都市にて開催された全国ライブハウスツアー＜I’m ready＞は、笑顔とともに終了した｡

この全国ツアーを通して、“ソロロックシンガー･山本彩”が本格始動し､今後､彼女の成長･活動から目が離せないと思わされた｡

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