HEROINESにハッシュタグレコード……＜秋のいど祭り＞振付師・いどみんが広げる新たなアイドルとの出会いの場｜「偶像音楽 斯斯然然」第95回

iLiFE!「アイドルライフスターターパック」で考えるMIX、コール文化

先日近所の高校の学園祭で「アイドルライフスターターパック」をみんなで踊ると聞いて驚いたのだが、いくつかほかの学校でも似たような話を聞いた。学園祭の出し物的にやるところが多いという。止まることを知らない「アイドルライフスターターパック」ブーム。しかしながらこの1曲だけでなく、ちゃんとグループのファンとして引っ張ってこれているのがiLiFE!の強さだ。どのイベントに出てもきちんと1ステージ盛り上げ、ほかの楽曲においても惹き込めている。甘音ゆあ、あいすといった歌唱におけるハイスキルなメンバーを筆頭に、パフォーマンス力の高さが一発屋で終わらせないグループの魅力となっている。

iLiFE!「アイドルライフスターターパック」

当コラムで何度か触れているのだが、私は演者の歌の邪魔をするMIXが嫌いだ。だからこのコロナ禍における制約のあるライブにある種の居心地のよさを感じていて。であるから、昨今声出し解禁の風潮に懸念もあるのだが……。しかしながら「アイドルライフスターターパック」のようにあらかじめ演者がこうしたコールを決めることによって、無秩序にならないコール統制のようなものが、自然と出来上がるのだなと感じている。それこそ先述の「混沌mixをおぼえる歌」には《落ちサビで叫ぶの楽しいけど 推しメンが嫌がるならやらないよ》と歌われている。素晴らしい！

例のアレで世界中カオスなので『混沌MIXをおぼえるうた』を作ってみた