鶯籠、会心ノ一撃、LiLii Kaona、感情に揺さぶりを掛けてくる“エモい”グループ|「偶像音楽 斯斯然然」第5回
鶯籠、会心ノ一撃、LiLii Kaona、感情に揺さぶりを掛けてくる“エモい”グループ|「偶像音楽 斯斯然然」第5回鶯籠、会心ノ一撃、LiLii Kaonaが描く“Emo”の音世界を紐解く
2019.06.01
これは、ロック畑で育ってきた人間がロック視点でアイドルの音楽を好き勝手に語る、ロック好きによるロック好きのためのアイドル深読みコラム連載である(隔週土曜日更新)。
白の情景 会心ノ一撃
真っ白い衣装に身を包んだ会心ノ一撃も不思議なエモさを感じさせるグループだ。北欧バンドのような奥行きを感じさせるダイナミックレンジを持ったサウンドはコぺンハーゲンのインディロックの日本的解釈……などと不可解な表現を用いたくる。
ノルウェーやアイルランドのような幻想的で神話性を帯びたものよりも、御伽噺的でややバルクな響きを持ったデンマークのバンド、のような印象がある。
会心ノ一撃「jelly fish (2019 ver.)」
何層にも重なっていくギター、流麗なピアノの旋律が絡みつくサウンドコラージュは美しく。そして優しく、しなやかな歌が響く。焦燥感を弄りながら、揺らめくように感情を昂揚へといざなっていく。それは時として凛とした強さへと変わる。ステージに掲げる大きな旗に導かれながら。
会心ノ一撃「サーチライト (2019 ver.)」
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