B.O.L.T［ライブレポート］初のバンドセットで轟かせた大熱狂のステージ「これからももっともっとパワフルにロックに突き進んでいきたい」

撮影：笹森健一

秋晴れの空が印象的な11月12日に、埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3にて開催された＜Rock the B.O.L.T＞。一切が謎に包まれたライブにファンからはさまざまな期待が寄せられていたが、幕が開き文字どおりライブのベールが明かされると、そこにはバックバンドの姿が。B.O.L.T初の生バックバンドライブというサプライズを目の当たりにした満員の会場からはどよめきが沸き起こる。

ファンの驚きに満面の笑みを浮かべながら、メンバーたちは70年代パンクスタイルを現代風にアップデートしたライブ衣装でステージに登場。バックバンドが奏でる豪華な生のバンドサウンドを浴びながら、高井千帆が“＜Rock the B.O.L.T＞始まったぞー！　今日はみんなでロックに暴れようぜー！”とライブの開幕を告げると、集まったファンは初めて目撃するB.O.L.Tの演出に驚きと喜びのこもった拍手とペンライトでメンバーを迎えた。

この日のスタートは、B.O.L.Tが初めてドラマ主題歌を担当した「Don‘t Blink」から。歌詞に合わせてドンドンと鳴り響くドラムの音に呼応して、B.O.L.Tのパフォーマンスもどんどん激しいものとなっていく。まさに楽曲のタイトルのとおり、この日のライブを“見逃すな”と言わんばかりに最初からギアを上げていくメンバーとバックバンド。始まりの合図が鳴り響き、B.O.L.T初の生バンドサウンドのライブの幕開けとなった。

続いて、発売中の最新EP『Weather』からの「D.T.F.」では、まさに今日のライブは“頭で考えず身体全体で音を感じよう！”と言わんばかりの圧巻のステージングを展開。雲に乗って飛ぶような振り付けが印象的な楽曲を、音の波を乗りこなすかのように勢いよく歌いこなしていくB.O.L.Tを見つめながら、ファンは思い思いに拳を上げて呼応した。そして「SLEEPY BUSTERS」と立て続けにアップテンポなサウンドでファンを鼓舞していくチームB.O.L.T。冒頭からたった3曲で熱気を帯びた会場は一体となり、B.O.L.T史上最も熱い1stブロックとなった。

メンバーから自己紹介と満員のファンへの感謝が語られると、この日の最初のMCはもちろん、バックバンドの話題に。白浜あやが“今日はバックバンドさんがいらっしゃるんですけれど、バンドさんに負けないくらいの迫力のパフォーマンスをお見せしたいと思います！”と意気込みを伝えると、ファンも負けじと大きな拍手でライブを盛り上げる。高井千帆が“今日の生バンドサウンドのライブを、ライブタイトル＜Rock the B.O.L.T＞から予想していた方はいますかー!?”と問いかけると、ちらほらとファンからは手が挙がるものの、“きっと目立ちたがり屋さんの方がいらっしゃるんですよね！”と、ここまでサプライズを秘密にし通した自信を見せながら“予想はできたかもしれませんが、ここから先はみなさんの想像を超えるサウンドとパフォーマンスでもっともっと盛り上がっていきたいと思います！”とさらなる熱いライブを予感させた。

2ndブロックは、こちらもドラマ主題歌を務めた「More Fantastic」から。「New Day Rising」と続くと間奏では生バンドならではのギター、ベース、ドラムのソロパートに、メンバーの台詞を掛け合わせた、まさにこの日ならではの演出を見せた。

「足音」では青山菜花の歌い出しに合わせて、アイコンタクトでバンドメンバーと息ぴったりのステージングを見せるなど、B.O.L.Tのパフォーマンスはライブ中もどんどん進化していく。EP『Weather』のリード曲「BY MY SIDE」をこの日ならではのアレンジで披露し、B.O.L.Tのライブで定番の盛り上がる楽曲や、最新作『Weather』からの楽曲が散りばめられたブロックを力強いパフォーマンスでアップテンポに畳みかけると、開幕から勢いづくファンは一気に盛り上がった。

いつもと違ったサウンド感のB.O.L.Tに対して、内藤るなが“生演奏ということで、ファンのみなさんが全部新曲を聴くような反応をしてくれて、私もとても嬉しいです！”と述べると、高井千帆もここまで生バンドサウンドのサプライズを守り通したことに対して“ファンの方の最初の反応がすごく楽しみでした！”と口にした。青山菜花は“本当に本当に何も言ってなかったので、ついうっかり言いそうになっちゃったことも……”と、この日のワンマンライブに至るまでのメンバーならではの苦労も語られた。白浜あやは“最初の「New Day Rising」の前奏がカッコよすぎて、歌い出すのをためらいました！”と初の生バンドサウンドでのライブならではの感想も。初の演出へと話が尽きないステージ上だが、ライブの勢いは止まることなく次のブロックへ。

続いてのブロックは、一転してしっとりとした楽曲が続く。スポットライトが印象的なライティングの中で「淡い空」を歌唱し、クラップが鳴り響く中「スーパースター」、「夜を抜け出して」と魅せるB.O.L.Tを表現すると、ファンの目はステージ上にくぎ付けに。夜を抜け出したあと、この日のワンマンライブが終わってもまだまだ夢の中で一緒に楽しく歌い続けよう！というメッセージがこめられたかのような「寝具でSING A SONG」を、バックバンドの生音が響く中、ステージ上を目一杯使って全力で届けて満員の会場が拳を突き上げ一体となったところで本編が終了。

まだまだ生バンドサウンドのB.O.L.Tを観たいという想いのこもったアンコールの拍手が途絶えることなく続き、メンバーはこの日発売された新グッズTシャツをまとって再び登場。アンコール最初に披露したのは「夕日の後の夜に」。印象的なギターサウンドから始まる楽曲が醸し出すエモーショナルな世界観を、チームB.O.L.Tが会場中に広げていく。まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような光景に、集まったファンからは万雷の拍手が沸き起こった。

改めてMCでは、メンバーから今日のライブに来てくれたファンへ感謝の言葉が述べられ、集まったファンと記念撮影を行なった。いよいよライブも終盤に差し掛かり、この日を締めくくる楽曲へ。高井千帆が“最後はみんなでピースを掲げていこうぜ！”とメッセージが告げられると、みんなに笑顔を届けたいというチームB.O.L.Tのメッセージを表現するかのような「スマイルフラワー」で、B.O.L.T初の生バンドセットのワンマンライブ＜Rock the B.O.L.T＞はロックに締めくくられた。

この日ならではの新たな挑戦となった＜Rock the B.O.L.T＞に対して、白浜あやは“今日は＜Rock the B.O.L.T＞に来てくださってありがとうございます。アニキたち（バックバンドメンバー）も本当にありがとうございます！　B.O.L.T初めての生バンドサウンドのワンマンライブということで不安なこともあったのですが、不安はどこに行ったのかなと思うくらいライブって楽しいんだなと思えました。これからももっとたくさんの方に今の私たちを観てもらえるように頑張ります！”、青山菜花は“アニキたちが後ろで支えてくださっているからこそできたライブだと思います。もっともっと大きな会場でアニキたちと生バンドライブができるように、これからも頑張っていきます。みなさんこれからもついてきてください！”、高井千帆は“B.O.L.Tの曲を生バンドでライブで披露できたらなってずっと思っていたのですが、今日実現できたのは本当に支えてくださったスタッフのみなさんや、今日来てくれたファンのみなさんのおかげです。今日はB.O.L.Tにとって本当に大きな第一歩となりました。終わった今でもドキドキしていて夢の中にいるんじゃないかなと思うくらい楽しいですが、チームB.O.L.Tにアニキたちが加わってくださったので、素敵なアニキたちと生バンドツアーをやりたいという夢もできました！　その夢が叶うようこれからも私たちの音楽を届けていきたいです。これからもB.O.L.Tの応援をよろしくお願い致します！”、内藤るなは“何年もステージの上に立って踊ってきましたが、今日は今までに感じたことがない喜びを感じられた1日でした。今日のこのステージが今までで1番自分が活き活きしていたんじゃないかって感じるくらい、音楽のパワーを全身で感じることができました。もっともっと大きな場所でたくさんのファンのみなさんとB.O.L.Tの音楽を一緒に楽しんでもらいたいと思いました。改めて今日を支えてくれたバンドメンバーのみなさんに感謝しています。これからもB.O.L.Tはもっともっとパワフルにロックに突き進んでいきたいと思います！　みなさんこれからもB.O.L.Tの応援をよろしくお願い致します！”とそれぞれメンバーやバンドメンバー、ファンへの感謝を述べて、B.O.L.Tのまだまだ続く新たな成長を予感させる＜Rock the B.O.L.T＞は幕を閉じた。

B.O.L.Tは、12月14日（水）に4thシングルを発売予定。初回限定盤／通常盤の2形態が販売され、初回限定盤には、表題曲のほかカップリング楽曲、Blu-rayにB.O.L.Tが自身の結成記念日でもある今年7月15日に開催した3周年ライブ＆ツアーファイナル＜B.O.L.T 3rd ANNIVERSARY LIVE & Early Summer Tour 2022 FINAL＞の本編の映像が収められる。通常盤には、表題曲に加え、初回限定盤には収録されないカップリング楽曲を収録予定。

また、4thシングル発売記念リリースイベントツアーも開催中。こちらは、どの会場も観覧無料となっている。

加えて、interfmでレギュラー番組『B.O.L.Tの100万ボルト』（毎週火曜24時）、ラジオ番組『B.O.L.TのAttitude』（全8局ネット）を放送中。歌謡ポップスチャンネルでは、11月30日（水）24:00からB.O.L.Tに密着し、ここでしか観られない知られざる素顔に迫る『New B.O.L.T Rising◇WOW!iSM』を放送予定。

今後のB.O.L.Tのスケジュールやリリース情報は、公式サイトやTwitterなど各種SNSで随時更新されていく。