NEO JAPONISM 福田みゆ＆朝倉あい［インタビュー後編］全身全霊で闘い、手にした揺るぎない誇り「うちらだったらもっと大きいステージに立てるという自信がつきました」NEO JAPONISM 福田みゆ＆朝倉あいインタビュー後編

撮影：河邉有実莉

「WORLD END STARDUST MEMORIES」は、いろんな感情を連想させる曲（福田）

ーー生誕イベントはセットリストをメンバーが決めることになっていますよね。その選考基準は福田さんがおっしゃった“ファンが喜んでくれる”ことを前提に考えているところが多いのですか？

福田：
迷ったんです。それこそ「My Hope」や「ロボトミー（ランド）」とか、最近やってない曲を入れようかなとか。そう思ってはいたんですけど、最近は新曲も増えてきて、大阪で初披露した曲（「Show you the new world」）があって。東京ではまだやってないから入れるか迷ったんです。でも新曲披露となると、生誕イベントだし、湧きたくて来てくれる人もいるだろうから、そういう気持ちが少なくなっちゃうだろうなとも思ってやめたんですね。そう考えた時に、最近やってない曲も今来てる人には難しいのかなって考えちゃって。でも前から来てる人にとっては、やってない曲を求めてるんだろうな、とか……セトリって難しい！　加藤（颯／NEO JAPONISMプロデューサー）さんにも“セトリ決めるの難しいですね”って送ったら、“毎回、俺も悩んでる”って返ってきて、そうだよなぁって。自分ら、ありがたいことにめちゃめちゃ曲が増えて。

ーー嬉しい悩みでもありますね。3年でここまで楽曲が増えたグループはいないんじゃないですか。

朝倉：
かも！

福田：
こないだ、『家ジャポ』（※2020年の緊急事態宣言時より続けているYouTubeでの無観客配信ライブ）の収録があったんですけど、「Subliminal」を全然やってなくて。覚えてはいるけど、確認した方がいいよねっていう話になって、収録の前に2時間くらい確認の時間を入れたんです。だから普段から新旧いろんな曲をやってはいるけど、曲が増えるにつれ、偏ってきてはいるからやってない曲を見直す時間も必要になって。そういう意味でも大変になってきてるんですけど。

ーー「Subliminal」はやった方がいいです！　ロック系のアイドルはたくさんいますけど、あんなすごい曲はないですし、そんな曲ができるのもNEO JAPONISMだけだと思います。

朝倉：
おおー、確かに！

福田：
でも意外ですよね。あれが1番最初のMVだっていう。

ーーだからこそ、ものすごいインパクトあったんですよ。“これアイドルの曲なの!?”って。海外ウケもいいですよね。対照的に、前体制からの人気曲「ワールドエンドスターリーナイト」でイントロが鳴った瞬間、フロアが“わー！”って湧き上がるのもライブの定番ですよね。

福田：
あれ、謎だよね（笑）。

朝倉：
今のNEOのカッコいい系の曲から、急にああいうキラキラとしたイントロが鳴るっていうアイドル曲とのギャップがいいのかもしれない。

ーー『JAPONISM』には、そんな「ワールドエンドスターリーナイト」の続き、アンサーソング「WORLD END STARDUST MEMORIES」が収録されております。あの曲はメンバー的にはどう感じていますか？

福田：
うちらの時代のものではない曲を、うちらがアンサーソングとして出す、みたいな。

ーー前体制から引き続き継いだものに対する現体制から回答、のような意味合いですね。

福田：
そうそう。今はもうライブに来てないファンの人のツイートで、この曲をたまたま聴いたらしく、“いつでも戻ってきていいんだと思った”って。それを見た時に、私は“いつでもそう思ってるよ！”って伝えられる曲なんだと気づいたんですよ。

ーーおお、いい話！

福田：
懐かしいとか、エモいとか、いろんな感情を連想させる曲なんだなと思って。

朝倉：
私はあそこが好き、《君と僕で集めた 夢の欠片は〜》ってみゆが下で、私が上を歌うところ。あそこめっちゃ好き！

ーーオルゴールから入っていく「ワールドエンドスターリーナイト」の引用パートですね。

福田：
曲の構成も面白いよね、それこそ成長した感じがして、前よりバージョンアップしてる。前にあいが歌ってたパート《満天の星空に 孤独と孤独 二人》が入ってるから、新しくなったやつは自分のパートなんですよ。

ーーあの曲はライブでやってほしいというファンが多いんじゃないですか。

朝倉：
めっちゃいる！

福田：
どんだけ好きなのって（笑）。この曲と「Butterfly Effect」は。