26時のマスカレイド[密着レポート]心からの感謝を伝えるラストライブツアー開幕「今後も曲を聴き続けていただけるようなパフォーマンスを」

26時のマスカレイド[密着レポート]心からの感謝を伝えるラストライブツアー開幕「今後も曲を聴き続けていただけるようなパフォーマンスを」

26時のマスカレイド[密着レポート]心からの感謝を伝えるラストライブツアー開幕「今後も曲を聴き続けていただけるようなパフォーマンスを」<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>福岡公演密着レポート

26時のマスカレイドが、2022年10月19日(水)に福岡・Zepp Fukuokaにて<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>の福岡公演を開催した。

初日の福岡を皮切りに、大阪、東京の3ヵ所を回る同ツアーは、2022年10月30日(日)をもって解散を迎える26時のマスカレイドにとって、各地で行なう正真正銘の“LAST LIVE”。

今回、Pop’n’Rollは、リーダー・江嶋綾恵梨の地元でもある福岡公演の密着レポートを敢行。ニジマスの終わりの始まりとなった同ライブの模様を、リハーサル、本番直前のインタビューも含めてたっぷりとお届けする。

【ライブレポート】
涙をこらえ、笑顔で届ける最大級の想い

開演5分前の江嶋による影ナレの後、定刻19:00になると、場内が暗転。ステージ後方のスクリーンにデビューライブの地・JOL原宿を訪れるメンバーが映し出される。“LAST LIVE”のツアーであることを印象づけるようなオープニング映像が流れ、それが終わると同時にやや高さのついたサンダルと、ロング丈のスカートが上品な新衣装を身にまとったメンバーが1人ずつステージに登場。

開幕からニジマスの代名詞でもあるキラーチューン「ハートサングラス」のイントロがかかると、会場にはどよめきが。青のサイリウムが光るフロアに向けて、江嶋が“<curtain call>初日福岡公演! 一緒に楽しんでいきましょう!”と声を響かせ、ライブをスタートさせた。コロナ禍以降、この曲ではお馴染みとなっている《もういいかい? もうちょっと》のフレーズで行なう観客とのボディランゲージでのやりとりでは、“大きなハート!”(江嶋)、“小さなハート”(吉井)や、福岡ならではの“博多ラーメン”“バリカタ”(江嶋)とジェスチャーを投げかけるだけにはとどまらず、“えじの友達!”(森)というものも。予想以上のリアクションがファンから返ってくると、ほかのメンバーも“意外と多いね(笑)”とお茶目な笑顔を見せた。

1曲目から会場を弾けさせたかと思えば、メロディアスな「トルマリン」へ。江嶋が作詞を手がけ、2021年9月にリリースしたデビュー5周年記念ミニアルバム『トルマリン』の表題曲でしっかりと魅せていく。エモさと疾走感のあるアッパーチューン「ニジマスエモーション」では、サビ前に来栖が“頼みますよ!”と呼びかけ、観客と一緒にダンス。ハードナンバー「ハナイチモンメ」では会場を真っ赤に染め、激しいパフォーマンスで士気をグッと高めた。

中村果蓮<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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中村果蓮<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
森みはる<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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森みはる<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

各メンバーの自己紹介の後、森の“おかえりですね、えじは”という投げかけに対し、江嶋は“ただいま〜(笑)。嬉しいね、おかえりって言ってもらえて”とにっこり。来栖は“何回か福岡に来させていただいたんですけど、こんなに人が来てくれるなんて〜”と平日のZepp Fukuokaに集まったファンの多さに感動気味の様子であった。

来栖が“たくさん曲も待っていますので、次の曲にいきたいと思います”と、江嶋の温かくも美しい歌声から始まる「二人だけの初めてをもっと」へ。メンバー主演ドラマ『君の名前を好きって書いた』の主題歌となった同曲では温かくハッピーな恋心をたっぷり想いを込めて歌い上げたかと思えば、それとは歌詞の内容が対照的な切ない片想いバラード「ゼンキンセン」では心がギュっと締めつけられるような繊細でエモーショナルな楽曲の世界観を美しい歌声で描き出していく。この2曲では、26時のマスカレイドの魅力の要でもあるアーティストさながらの高いボーカル力を存分に提示した。美しく整ったルックスや仲睦まじい雰囲気などの一般的なアイドル性だけではなく、ニジマスの大きな武器となったこの現在のアイドルシーンの中でも秀でた歌唱力は、その部分に注目が集まりがちな江嶋と吉井はもちろん、来栖、森、新メンバーとして加入した中村のたゆまい努力と成長によって身につけることができたのは間違いない。

吉井美優<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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吉井美優<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
江嶋綾恵梨<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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江嶋綾恵梨<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

楽器隊が行進するような振り付けが愛らしい「シルクハットパレード」では、さらに雰囲気が一変。曲の終わりでは、吉井が《君の心を頂戴しました》とファンの心を鷲掴みにした。

MCでは、“今回はあんまり〇〇ゾーンみたいなのを作っていなくて”(江嶋)、“今まではカッコいい曲は固まってバァーとやってたり、バラードゾーンはしっとりと〜みたいなライブが多かったと思うんですけど、みなさんちゃんとついてきてくださいね(笑)”(来栖)、“感情が追いつかないよね。ついてこれてますか?”(吉井)と、この日のセットリストの特徴について語る。また、新衣装やオープニング映像についてもトークをくり広げた。

ライブに戻る前に、森が“軽めの円陣組んどこ!”というのも納得。ここからは、ニジマスの歴史を辿るかのような約10分にも及ぶ怒涛の10曲メドレーをドロップ。「マスカレイドは眠らない」からスタートし、「ワスレナグサ」「トワイライト」という初期曲や甘々キュートな「ビタースイート」などのレア曲も。「チャプチャパ」「ダンデライオンに恋を」「妄想シンドローム」「アイスティーラブ」「メロサマ」「トゥインクル・ディバディ・ドゥ」とこれまでリリースしてきた表題曲やカップリング、色合い豊かな楽曲たちをこれでもかと詰め込み、惜しみなく届けていく。楽曲の繋ぎもメドレー仕様にアレンジされており、特別感マシマシな演出で会場のボルテージをグッと押し上げた。

<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
来栖りん<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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来栖りん<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

グループが積み重ねてきたたくさんの想い出を想像させるとともに、スタッフ陣のチームとしてのグループ愛も垣間見えた6年間の軌跡をたどるエモーショナルな映像を挟み、後半戦へ。

5人のアカペラが織りなすハーモニーが美しい「アイリス」でライブを再開。続く、初恋を綴るミディアムナンバー「それは素敵な、ノヴェレッテでした。」では、壮大な歌声とともに、解散前に相応しいドレスにも見える衣装のロング丈スカートを可憐にひらめかせる。そのまま「君は青のままで」に繋ぐと、フロアも“青”のサイリウムを一層輝かせ、一体感を生み出していった。

来栖、吉井、森の母親たちも欲しがっていたというグッズのことについてのMCを経て、森が“今日がニジマスのライブを観るのが最後だよって方?”と問いかけると、わずかだがフロアには挙手するファンの姿が。このようなMCをはじめ、メドレーや映像などによって思わず切なさが胸に響き、ニジマスが解散するという事実を改めて思い出させた。

しんみりした空気を吹き飛ばすポップチューン「ちゅるサマ!」、江嶋と吉井による高音と低音のハモリが入れ替わる「GoWay」とアップテンポなナンバーを畳みかけ、夕景が思い浮かぶ青春ソング「オレンジデイズ」へ。これまでメンバーとの別れなど、節目で歌うことが多い楽曲でもあったが、《わかってるよ わかってるんだけど 今はまだ この景色を君と見ていたい》《残された時間を また指折り数えて》《巡る季節が何を変えたって ずっと忘れない 忘れない》といった歌詞は、新たな意味合いを感じさせた。最後には、解散を決めてから発表した最新曲「未来へのハーモニー」を晴やかな表情で歌い上げ、本編は終了となった。

<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

アンコールは、彼女たちの初オリジナルソング「B dash!」で幕開け。本編とは一転、膝上の丈のTシャツワンピ姿で登場し、江嶋が“みなさん、まだまだ楽しんでいくよ〜”ととびきりの笑顔で呼びかる。

ニジマスのライブのアンコールといえば、衣装担当・宮本美優による愛のこもったライブTシャツのアレンジも見どころの1つ。もちろん、この<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>のアンコールTシャツにもとっておきの仕掛けが施されており、メンバー5人が後ろを向くと、背面にデザインされたリボンが1本に繋がるという粋な仕組みとなっていた。“カメコさん、今!今!”(江嶋)、“見たことないんだよね〜”(来栖)、“あとで見せてくださ〜い”(中村)とはしゃぐメンバーの背中には割れんばかりの拍手が贈られていた。

久々に披露したという「オレンジデイズ」では泣きそうになっていたが、メンバーそれぞれ我慢していたことを明かし、“あの曲さ、ダメだね”(江嶋)、“着替えながら、泣きそうになった〜。でも、バカにされるしって言ったら、え、美優も。私も。って(笑)。泣けばいいのに(笑)”(森)、“めっちゃ食いしばってた(笑)”(来栖)とトーク。わちゃわちゃと楽しそうなMCもニジマスのライブの醍醐味だ。

来栖りん<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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来栖りん<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
森みはる<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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森みはる<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

“今日、ここに来てくれたみなさんに、心を込めて歌います”という来栖の言葉からメロウな歌声を響かせる「心から…」へ。《今こそ想いを伝えるよ 言葉じゃ足りないから歌うよ》《いつまでも響けばいいな 「君に逢えて良かった」》というフレーズには、今だからこそより一層心にグッと来るものがあった。

中村果蓮<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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中村果蓮<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
吉井美優<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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吉井美優<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
江嶋綾恵梨<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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江嶋綾恵梨<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

福岡公演の最後にパフォーマンスしたのは、グループの結成日《October 30th》が歌詞に入っている「COLORS」。江嶋は“ホントにラストの曲です! みんな、今日の力を振り絞って、もーっともっと楽しんでいきましょう”と感情を爆発させ、吉井と森はイントロの振りを変え、アドリブでお互いに向かい合う愛らしいやりとりを披露。5人は観客1人ひとりにあふれる想いを届けるように歌い上げ、ライブの幕を閉じた。

彼女たちが描く物語は10月30日の最終・東京公演まで続いていく。26時のマスカレイドの活動の終止符が打たれるまで、できるだけ笑顔で見届けたい。そのことがきっとこの先の彼女たちの背中を押す1番のエールになるはずだから。

<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)
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<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>Zepp Fukuoka(2022年10月19日)

<26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」>福岡公演

2022年10月19日(水)
福岡・Zepp Fukuoka

OP映像
M1.ハートサングラス
M2.トルマリン
M3.ニジマスエモーション
M4.ハナイチモンメ
MC①
M5.二人だけの初めてをもっと
M6.ゼンキンセン
M7.シルクハットパレード
MC②
M8.メドレー(マスカレイドは眠らない~ワスレナグサ〜トワイライト〜ビタースイート〜チャプチャパ〜ダンデライオンに恋を〜妄想シンドローム〜アイスティーラブ〜メロサマ〜トゥインクル・ディバディ・ドゥ)
映像
M9.アイリス
M10.それは素敵な、ノヴェレッテでした。
M11.君は青のままで
MC③
M12.ちゅるサマ!
M13.GoWay
M14.オレンジデイズ
M15.未来へのハーモニー
Encore
En1.B dash!
MC④
En2.心から…
En3.COLORS
ED映像

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