26時のマスカレイド 森みはる［インタビュー］“終わりと始まり”の2nd写真集が生まれるまで「アイドルじゃなくて“普通の女の子”としての私を見てもらえたら」26時のマスカレイド 森みはる 2nd写真集『Lastart』インタビュー

私自身の人生の中では“何か始まるんだな”みたいな気持ち

――地方に行ったり、そこで美味しいものを食べたりするのも写真集撮影の醍醐味ですもんね。今回の撮影地は森さんの出身地でもある兵庫県神戸市が中心で、かつて実際に過ごした街や家族との想い出の場所など、森さんが希望した撮影プランなども盛り込んでロケを行なったそうですね。

森：
そうなんです。今回は1stからあまり時間が経ってない分、自分自身の大きな変化はあまりないから、前回できなかったことって何かな？って考えた時に、今回は車の免許を取ったあとだったから、車を運転してるところを撮ってもらいたいっていう提案はしましたね。あとは、昔通っていた小学校に久しぶりに行ったり、撮影はしてないですけど昔住んでいた家の前にも行ったし、撮ってはいないけど幼稚園にも行ってもらったし、昔、実際に遊んでた公園にも行きましたね。

――想い出の場所に行くと、当時を思い出すものですか？

森：
なんとなく思い出したりはするけど……例えば、すっごく長いローラー滑り台でよく遊んでた公園に行ったら、よく滑って遊んだなってことは覚えてたんですけど、実際に行ってみたら“こんなに短かったっけ？”って。当時はめっちゃめちゃ長い気がしてたから。いや、東京にはないくらいめっちゃ長いんですけど、自分が小さかったから、もっと長かった気がしましたね。あと、家の近くにあった公園で自転車の練習したなぁと思って、お母さんに写真を撮って送ったら、“そこじゃない”って言われて（笑）。家のまわりに公園がいっぱいありすぎて、記憶がごちゃごちゃに……（笑）。そこで遊んでたことは絶対に間違いないんだけど、自転車の練習はしてないって。

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――次は、衣裳の話も聞かせてください。今回、お気に入りは？

森：
夕陽のカットで着ているストライプのワンピースですね。もともとフィッティングの時に、ほかの衣裳とストライプがかぶっていたからか、候補から落ちていたもので、普段は候補から落ちた衣裳は現場に持っていかないんですけど、みんなが“やっぱりこのワンピース可愛いから、場合によっては着たいよね”ってなって、一応持って行ってたんです。で、ある時、室内で撮影をしていたら、“今、夕陽が綺麗ですよ！　夕陽撮りましょう！”ってなって、“じゃあ、あのワンピース着られるじゃん”って、思いがけないロケーションに、着るタイミングを失っていた思いがけない衣裳が急遽候補に上がって。夕陽がいい感じなタイミングって少ししかないから、“急いで急いで！”みたいな感じで撮ったのもサプライズ感があって楽しかったし、着られる衣裳が1つ増えたのも嬉しかったですね。

――みんなの想いが実ったわけですね。では、タイトル『Lastart』に込めた想いについて教えてください。

森：
アイドルを6年間やってきて、何かを自分で選んで、決断して、みたいなことをこの6年間あまりやってこなかったわけだから、これから芸能を続けるとしても、まったく違う何かを始めるとしても、とにかく“新しい人生のStart”だなっていう気持ちは当然あって。でも、アイドルとしてはもう、ほかのグループでなんてことは絶対にないので、そういう意味ではやっぱり“Last”。ただ、アイドルとしての“Last”であって、みんなが見えるところにいるアイドルとしての私は終わっちゃうけど、私自身の人生が終わるわけではないので……（笑）。最近“最期だね”、“終わりだね”っていう言葉がすごく多いけど、私自身の人生の中では“何か始まるんだな”みたいな気持ちなんですよ。

――とてもポジティブなタイトルなわけですね。

森：
そうですね。

――では最後に、読者の方、ファンの方へのメッセージをお願いします。

森：
今回は、出身地の神戸で撮影させていただいたんですけど、スタイリストさんが“あまり衣裳をおしゃれにしすぎなかったよ”って言ってて、最初どういう意味なのかわからなかったんですけど、いかにも“写真集”、いかにも“撮影”っていうんじゃなくて、地元に帰ってきて楽しんでるみたいな雰囲気が撮れれば、ってことだってわかったんですね。もちろん衣裳はすごく可愛いしオシャレですけど、力が入り過ぎていない、それこそTシャツに短パンっていう時もあったり、まさに“普段着”な感じで、今回久しぶりに訪れた懐しい場所も多かったし、撮影チームと一緒に、ただただ楽しくやらせてもらいましたし、ファンの方にそういう部分も楽しんでいただきたいなと思ってます。今回は、前回よりいっそう“素”というか、“ありのまま”の自分を出せたんじゃないかなと思っているので、撮影の時点ではまだアイドルだし、アイドルならではの背景ももちろんあるんですけど、アイドルじゃなくて“普通の女の子”としての私を見てもらえたら嬉しいです。

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