【連載】26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「メンバーにも来てもらえて、いい最終回になりました！」お茶会編26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ？〜」最終回

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自分の自信につながりました

――みなさん本日はいかがでしたか？

来栖：
いや〜すごかった……！　プライベートでこんなことをしていただく機会がないので、茶室に入る時の作法からお茶のいただき方まで勉強になりました。すごく新鮮で楽しかったです。

――でもみなさん、お茶碗を回して飲むといったお茶の作法はご存知でしたよね？

森：
撮影で和菓子作りをやった時にお茶をいただいて、その時に少しだけ回させていただいたのを覚えていて（笑）。

吉井：
私はすべてが初めてだったので森先輩を見習って（笑）。えじもたくさん練習していたと思うし、貴重な時間になりました。

中村：
この空間にお茶碗が出てきて、それだけで緊張するというか。ビシッと引き締まるような感じで、これが日本の伝統か！と思いながら、でも、しっかり楽しめました。私のお茶碗の絵柄はミッキーマウスで、こういうデザインもあるんだって今日学びました。

――お茶碗は、メンバーのイメージから江嶋さんがそれぞれ選んだということで、みなさんじっくり見られていましたよね。それからみなさんはご存知ないと思いますが、江嶋さんは今日実は10ヵ月ぶりにお茶を点てたということで。

江嶋：
そう……。みんなが来る前に記憶を呼び戻しながら、短期集中でやりました。最初に先生が“ちょっとずつ思い出していこう”って言ってくださったんですけど、そもそも思い出すっていう段階じゃなくて（笑）。一連の流れをどう運ぶかというのを全然覚えていなくて、今日初めてですっていうレベルまで戻っちゃってました。やっぱりやっていないと忘れるから、お稽古は大事ですね。でも、今日は短期集中で教えてもらって、学生時代はテスト勉強も一夜漬けタイプだったので、それが活きました（笑）。先生、今朝来た時の私、ヤバかったですよね？

先生：
正直、大丈夫かなと思ったのは確かです（笑）。でも、江嶋さんの記憶力のよさで、記憶の片鱗にあったものが蘇ってきたのかな。振り付けを覚えるようにブツブツ唱えながらやっていて、復活は早かった！　本番はバッチリでした。

江嶋：
ありがとうございます（笑）。本番はボソボソ言えないだろうけど、頭の中で“この子をこっちにやったらこの子が手前に来て、V字のフォーメーションになる”みたいな感じで、形で覚えたんですよね。人が移動するような感じというか。そうやって考えないと、とてもじゃないけどできません（笑）。でも、先生がおっしゃっていたように、1つひとつの動作に意味があるから覚えられるんですよね。“なんでこの動きをするのか”ということを、先生が意味も含めて教えてくださったので、それを思い出すと自然に身体が動きました。お茶って、そもそも茶筅（ちゃせん）でシャカシャカと点てる時のイメージが強くて、この連載をやるまではそれだけやればいいと思っていたんです。でもいざ始めたら、そこに至るまでの道のりを覚えるのが本当に大変で。お茶碗を清めて、この道具はこの場所に置いて……っていうのがめっちゃ難しかった……。

先生：
単にお抹茶を入れて点てればいいわけじゃなくて、お茶碗を温めたり、いろいろステップがありますからね。

江嶋：
途中で“の”の字や“〆”の字を書くんだけど、それがその段階によって違ったり。

一同：
へえ〜〜！

――ところで今日は、最初から江嶋さんが2碗点てることになっていたんですか？

江嶋：
最初は1碗だけ私が点てて、あとは全部先生がやるという話だったんですけど、1碗目をお出ししたらもう1碗やりたいかもと思って、急遽2碗点てさせていただきました。でも、最初に練習できたからよかったんですよね。着物を着て点てるのも初めてで、練習では座った時に下っ腹が出ていたらカッコ悪いからちゃんと座らなきゃって思ったり。

――そんな今日の江嶋さんの着物姿、みなさんいかがでしたか？

森：
可愛い〜！　えじっぽい！

江嶋：
ありがとう（笑）。

――江嶋さんのPop'n'Rollの連載は、思えば3年半前の食レポから始まりましたね。

江嶋：
そうなんですよ。Pop'n'Rollさんには食レポ連載からすごくお世話になっていて、今回“こんな企画をやりたい！”って言ったら背中を押してくださったんですよね。おかげで本当に多くの経験をさせていただきました。お茶は自分で習いに行こうと思っていた時期もあったんですけど、仕事のこともあってスケジュールがなかなか決められず、こうしてお仕事で教えてもらえて本当によかったです。しかも今っぽいテーブルでできる点前で、先生も気さくでいつも楽しく教えてもらえたので、それもよかったですね。最後はみんなにも来てもらえて、いい最終回になりました！　先生も本当にありがとうございました！

――“大和撫子になるぞ！”という連載テーマを掲げていたわけですが、最後に江嶋さん、大和撫子になれましたか？

江嶋：
普段はお茶碗1つ扱うにしても、そんなに丁寧に扱うということを考えてこなかったんですね。でも、お茶を通して“1つひとつの所作を丁寧に丁寧に”ということを教えていただいたので、私生活にもすごく活きると思います。これまで丁寧に扱おうと思ってモノを扱ってこなかったので、こうして1つひとつ丁寧にやろうと思えたことで、少しは大和撫子になれたかな？（笑）　でも何より、自分の自信につながりました。こんな私を、ぜひどなたかお嫁にいかがですか？（笑）