道重さゆみ[ライブレポート]アメリカの歴史を巡りながら多彩なパフォーマンスを魅せる<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>開幕!

道重さゆみ[ライブレポート]アメリカの歴史を巡りながら多彩なパフォーマンスを魅せる<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>開幕!

道重さゆみ[ライブレポート]アメリカの歴史を巡りながら多彩なパフォーマンスを魅せる<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>開幕!

道重さゆみのエンタテインメントショー<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>が10月4日(火)に東京・丸の内のコットンクラブにて開幕した。本記事では、初日・10月4日のオフィシャルレポートをお届けする。

道重さゆみ<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>コットンクラブ(2022年10月4日)

<SAYUMINGLANDOLL>は、道重のライフワークとして2017年より行なわれているオリジナルのステージで、今回の公演中に通算200回を迎える。道重がソロの歌手としてカムバックを果たした<SAYUMINGLANDOLL〜再生〜>を皮切りに、<〜宿命〜><〜東京〜><〜希望〜>とテーマを変えながら継続的に実施してきた。

<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>は、シリーズ最新の第5作目。今年5月と8月にも行なわれたもので、今回のステージはそのリニューアル公演となる。同公演は“ノンバーバルミュージックショー”と謳われるとおり、台詞は一切なく、内容のすべては各楽曲の内容と補足的な映像の字幕のみで語られていく。

物語のあらすじは、人気アイドルのSAYU(道重)が、さらなるステップアップのため、自らオリジナル曲を制作すると決意。その手がかりを掴むために音楽図書館へ向かうと、そこには“アメリカ音楽史”なる本があって、その本の中の“アメリカを知れば、音楽を知ることができる”という言葉に導かれ、SAYUはアメリカの歴史を巡る音楽の旅に誘われる。

SAYUが「PINK FREEDOM」を歌い、自由の国へと向かうと、バックのスクリーンには1492年にコロンブスがアメリカ大陸に辿り着く様子が映し出される。映像が1776年の独立宣言、1860年代の西部開拓時代と歴史をなぞっていく中、カウガール風の衣装に着替えたSAYUが登場。カントリー&ウェスタンを基調とした楽曲「ダイスキ・フロンティア」を披露する。アメリカの史実とその時代の音楽をミックスして見せていくのが<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>の最大の特徴だ。

世界恐慌後の1930代に歌われた「少女予報」はニューオリンズジャズを採り入れている。また、ワシントン大行進とマーティン・ルーサー・キング牧師の演説“私には夢がある”のくだりで歌われる「ビューティフ ル・ドリーム」「Yeah My Miracle」のエッセンスはソウル/ファンクである。

その後も、ディスコミュージック、ベトナム戦争、ハードロック、アポロ11号の月面着陸、テクノ……といった具合いに、同公演で扱われる歴史的な出来事や社会情勢、遡る音楽のルーツは多岐にわたる。シリアスな時代背景が描かれる場面もあり、ファンタジックな世界を作り出してきた<SAYUMINGLANDOLL>シリーズの中では異色とも言える公演になっている。

歴史を巡る旅はやがて現代に辿り着く。ついに、SAYUのコンサートで自作の新曲「サユミミライ」が披露され、物語は最高潮を迎えた。

道重演じるSAYUの表情豊かなパフォーマンスはもちろん、その時代と多様な音楽性に合わせて次々と変化していく衣装も見どころの1つ。また、時にダンサーとして、時に物語の水先案内人として活躍するお馴染みの2人、HiKARU☆とMoMocoとのコンビネーションも相性抜群だ。

本編終了後、アンコールの拍手を受け、道重、HiKARU☆、MoMocoの3人が登場。MCを挟み、アンコールラストには「SAMSALA」を歌唱してステージは幕を閉じた。新曲や新衣装が増え、まさにリニューアルと言える内容になった<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>は、10月13日(木)までコットンクラブで開催される。

次ページ

  • 1
  • トップページ
  • ニュース
  • 道重さゆみ[ライブレポート]アメリカの歴史を巡りながら多彩なパフォーマンスを魅せる<SAYUMINGLANDOLL〜未来〜>開幕!