第3回:アイドルとしてルールを守ることの意味|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」
第3回:アイドルとしてルールを守ることの意味|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」恋愛禁止をはじめとしたアイドルのルールについて考える
アイドル界のさまざまなトピックを、唯一無二のゲイアイイドルだからこその視点で斬り込む連載コラム(隔週土曜日連載)。第3回目のテーマは“アイドルを続けていく上でのルール”。二丁目の魁カミングアウトが、アイドルとしてストイックなまでに自分たちに厳格なルールを課している真意とは?
規則と自分の本心との戦いを続けることになる
私はアイドルの恋愛に関しては、何よりもタイミングが大事だと思ってて。例えば、NegiccoのNao☆ちゃんが結婚した時も、誰も怒らなかったし、逆に祝福しかなかった。それは、Nao☆ちゃんがアイドルをちゃんとやり切ってるから。
今問題になってるのは、結成して間もない子たちがファンの人や男性と繋がっていること。それって、その子たちがまだ事務所の力やファンの力で夢を見させてもらってる途中だからなんです。まだアイドルとして上を目指している、場合によってはアイドルにすらなっていない段階なのに、ほかのことに夢中になっちゃってるっていうことが1番の問題だと思うんですよ。
例えば、CDランキング1位を取るという目標を設定した時に、けっこう過度な接触をして同じCDを何枚も売ったりすることもあるじゃないですか。そういう擬似恋愛みたいなことで目標を達成しようとしているにも関わらず、家に帰ったらほかの人とそれを本気でやっているんだとしたら、アイドルとして表に出ている時は完全に演技になってしまうわけじゃないですか。私は、それがあんまりいいことだと思っていないんです。
だから、どうしてもアイドルと恋愛を両立したい人は恋愛することを許している事務所に入らないと。自分が恋愛をしちゃう体質だってわかっているのに、なんで恋愛禁止の事務所に入るのか意味がわからない。自分の体質とか性格に本当に合う場所を探さないと、この先、アイドルの規則と自分の本心との戦いを続けることになりますよね。
中学生くらいでアイドルになる子は、自分の体質とか性格をまだ理解していないこともあるだろうから、そういう子の場合は運営がしっかり見てあげないといけないと思います。運営が、その子の保護者と同じような感覚でいろんなことを教えてあげて、一緒に成長していかなきゃいけないですね。
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