CHERRY GIRLS PROJECT[ライブレポート]幸せな空気が会場を包みこんだ<来瞳舞夢生誕祭>
CHERRY GIRLS PROJECT[ライブレポート]幸せな空気が会場を包みこんだ<来瞳舞夢生誕祭>
CHERRY GIRLS PROJECTが、9月19日(月・祝)にキネマ倶楽部にて<来瞳舞夢生誕祭>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
CHERRY GIRLS PROJECT<来瞳舞夢生誕祭>キネマ倶楽部(2022年9月19日)
取材&文:青木裕子
CHERRY GIRLS PROJECTで5年半もの間、ずっと一筋で活動し所属グループをメジャーデビューまで牽引したエースである来瞳舞夢が、10月1日(土)の卒業公演を最後にアイドル人生にピリオドを打つ。その前に迎えたのが最後となる9月19日の生誕祭。
今やCHERRY GIRLS PROJECTのホームグラウンドとも言える、東京キネマ倶楽部で行なわれた。奇しくもこの日は台風の予報で雨が降ったり止んだりをくり返しながら、外の天候は荒れ、まるで来瞳と別れを惜しんでいるようだった。
ステージには、まず来瞳舞夢がソロとして登場し、本人のステージデビューの際に歌った「baby灼熱の太陽」を力強い歌声で歌い上げる。8ビートのオーソドックスなロックナンバーだが、ファンにも馴染みの人気曲なのであろう。早くも大きな盛り上がりを見せ、次に披露したのは初のCD曲である「TIME」であった。多人数の歌割りを想定している楽曲だけあって、なかなか難しそうだったが、これも素晴らしかった。こういう曲を難なくソロでサラッとこなせるのも、実力者だからこそできる芸当だろう。
次に所属するCHERRY GIRLS PROJECTとしての出番。人気曲を次々と歌い上げていくと会場の雰囲気も一転し、共演していたアイドルもチェリガのステージに釘付けになっていた。それほど今のチェリガはメジャーデビューメンバーから2人卒業しているとは言え、このシーンでは図抜けて実力が高い。行き過ぎた演出や仕掛け、奇を衒ったようなことをせず、ただ黙々と実力を上げるためにライブを積み上げていった結果であろう。
メジャーチームと対抗しても何ら遜色ないように見える。素晴らしいパフォーマンスをくり広げていった終盤最後のMCで、“プロジェクター”と呼ばれるファンが考えたセレモニーが始まった。たくさんの贈り物やオーディエンス、メンバーの真心をもらい、来瞳本人も明るい笑顔を見せ、幸せな空気に会場が包まれた。それにしても惜しい人物であることは間違いない。まだ卒業までいくつかの公演は残されている。稀代のボーカルを観に、会場に足を運んでみてはいかがだろうか。
CHERRY GIRLS PROJECT<来瞳舞夢生誕祭>
2022年9月19日(月・祝)
キネマ倶楽部
来瞳舞夢
1.baby灼熱の太陽
2.TIME
CHERRY GIRLS PROJECT
1.旅人であれ
2.モンスター
3.絶望のナルシス
生誕セレモニー
4.ときMORE
5.僕たちの為に、あの鐘は鳴る
次ページ
- 1