【連載】Fragrant Drive 伊原佳奈美「聴いている人の心に残る演奏がしたいです」｜絶対ギター少女第2回ESPミュージックスクールで基礎を学ぶ

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力まなくなったら音が繋がるようになりました

福原：
前回は「First Love」のサビを演奏していましたが、今回覚えてみたいことはありますか？

伊原：
まだ全然弾けていないんですけど、ギターの表現力を身につけたいと思っています。どういうことを覚えたら、聴いている人の心に残る演奏ができるようになりますか？

福原：
ギターを歌わせるためのテクニックはいくつかあるのですが、今回はスライドとビブラートを覚えましょうか。

伊原：
はい、頑張ってみます。

福原：
まずスライドから。これは、1回ピッキングしたあとに、左手を弦の上で滑らせて音を繋げるというテクニックです。やってみましょうか。

伊原：
はい……でも、音が途中で途切れちゃう。

福原：
伊原さんは力を入れすぎてしまって、指がウマく滑らせられていないようですね。

伊原：
以前、音がしっかり出せないのは、弦を押さえる力が弱いからと言われたんです。それから弦は力いっぱい押さえるように気をつけていて。

福原：
確かに弦はしっかり押さえないといけないのですが、力んでしまうと逆に指の動きが悪くなって音が繋がりにくくなりますね。あと、左手の親指の位置も大事で、ギターのネックを握り込むように上に置いてみましょうか。

伊原：
わかりました。あ、力まなくなったら、さっきより音が繋がるようになった気がします。

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福原：
うん、できるようになってきましたね。スライドが使えるようになると、音を滑らかに繋げられるようになります。また、スライドのスピードによってニュアンスが変えられるので、音に表情を出せるようになりますね。続いて、音程を細かく変えるビブラートを練習しましょうか。ビブラートもいくつか弾き方があるのですが、今回は弦を上下に動かす方法を教えますね。弦を動かす方向は、上でも下でもどちらでも構いません。僕は、上に動かしています。

伊原：
弦を持ち上げるのも難しいですね。

福原：
コツがあって、これも親指をネックの上から出して握り込むようにするといいんですよね。

伊原：
あ、少しだけ弦を持ち上げやすくなりました。この弦を上げたり、下げたりするのは何回すればいいんですか？

福原：
これもフレーズによって変わるんですが、今回は2回にしてみましょう。

伊原：
はい、練習してみます……少しだけですが、できるようになった気がしました。

福原：
うん、ギターは焦らずじっくり練習することが大切です。自分の頭の中でフレーズを歌いながら演奏すると、表情豊かな演奏に近づけますね。

伊原：
頭の中で歌いながら弾く！　これから意識してみます。今日はレッスンありがとうございました！

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