ukka［六本木アイドルフェスティバル2022ライブレポート］手製のうちわを携えて“6人”で作り上げた光輝くステージukka［六本木アイドルフェスティバル2022ライブレポート］

取材＆文：竹内伸一

SEが流れ出すと、ukkaのメンバーが1人ずつステージに。しかし、そこに現れたのは村星りじゅ、茜空、結城りな、葵るりのみ。芹澤もあと川瀬あやめが体調不良により急遽欠席となり、この日は4人でステージを務めることとなった。

「AM0805の交差点」からライブはスタート。大きくしなやかな動きに目を奪われる。歌割りもフォーメーションも急遽変更せざるを得なかったのだろう……そんな先入観もあってか、その歌声にはどことなく緊張感もうかがえた。それでも4人は全力で歌い上げる。そこからは、今日のライブを必ず成功させるというような決意が感じられた。会場も同じようなことを思ったのだろうか、4人が歌い終えると大きな拍手が巻き起こり、彼女たちを讃えた。

自己紹介を終えると“うちわを作ってきました～！”と、欠席の2人の名前と写真を貼り付けた手製のうちわを披露。村星が川瀬の、茜が芹澤のうちわを手にし、「まわるまわるまわる」を歌い踊る。“6人”が揃ったことで安心したのか、先ほどとは打って変わり、自分たちのペースを取り戻したかのように軽快なパフォーマンスをくり広げていく。人差指を立てる振りでは、会場も一緒に踊り、4人が手拍子を促すと観客がビートを奏でていく。「それは月曜日の9時のように」では、会場中でサイリウムが打ち振られ、“6人”だけではなく観客も加わり、ライブは一気に盛り上がりを見せていった。

MCを挟んで「さいしょのさいしょ」でライブを再開。4人は軽快に歌い踊り、茜が“みんなで！”と煽ると、会場では振りコピ大会が展開された。“最後は一緒にクラップして楽しみましょう！”という前振りからの「タリルリラ」は、手拍子に乗って元気いっぱいにパフォーマンス。最後は茜が“○×△さいこ～！”と言葉にならない絶叫を六本木の夜にこだまさせて、ライブを締めくくった。

急遽4人でのステージという緊急事態ではあったが、最後はしっかりと会場を盛り上げたステージングは見事なものだった。本人たちにもやり切ったという思いがあるのではないだろうか。ステージを下りる4人の表情は、安堵と達成感が入り混じったような、なんとも言えない素敵なものだった。

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