NEO JAPONISM サウンドP・Saya 新スタジオ『MELON SODA STUDIO』潜入[後編]A-Spells×滝沢ひなの&福田みゆ「ネオジャポ師弟懇談」
NEO JAPONISM サウンドP・Saya 新スタジオ『MELON SODA STUDIO』潜入[後編]A-Spells×滝沢ひなの&福田みゆ「ネオジャポ師弟懇談」NEO JAPONISM サウンドP・Saya 新スタジオ『MELON SODA STUDIO』潜入[後編]
NEO JAPONISMのサウンドプロデューサーのSayaが、今年5月末に都内に開設した新スタジオ『MELON SODA STUDIO』の全貌に迫る特別企画の後編。今回は、Sayaと、彼が率いるクリエイターチーム『A-Spells』の山本紗江、NEO JAPONISMの滝沢ひなのと福田みゆの4名による懇談をお届けする。NEO JAPONISMの楽曲制作やメンバーの成長、新曲などについてじっくり語り合ってもらった。
自分が作ったキーが1番歌いにくいんですよ(笑)(滝沢)
ーーSayaさんから見て、「すすめ」を書いた作詞・作曲家としての滝沢さんはどうですか?
Saya:
リアルでいいよね。
滝沢:
えっ!? やめてください……。
Saya:
みんなリアルは書けると思う、みゆもスキルがあればリアルな曲が書けるから。それはみんなそれぞれが持ってるもので、俺もリアルな曲は書けるけど、俺のリアルはまた違うから。作家やってると自分が得意じゃない曲も書くけど、これは歌うアーティスト本人が書いてきた曲だし、ちゃんと“自分の曲”を書いてきたんだな、いい曲書いてきたなって思ってる。
NEO JAPONISM「すすめ」(2022年3月リリース)
福田:
私はメンバーだから、曲どうこう以前にひなちゃんが大変な思いをしてるというのを知ってるんです。陰ながら頑張ってるのも知ってるから、完成した曲を聴いた時に“めっちゃ頑張って書いたんだろうな”というのが歌詞を見てわかった。それはどっかから引っ張ってきたものじゃなくて、自分でいろいろ考えて、思い出して、それこそリアルなものを思い出しながら作ってるのが伝わってくる。完成した時に頑張ったんだなというのが伝わってきたんです。そんなメンバーが頑張って作った曲だからこれからも大事にしていきたい、大切な曲ですね。
滝沢:
うわぁぁぁぁ、恥ずかしい!
ーー人間的なところがよく出ていますよね。
福田:
そうですね。ひなちゃんはもともと優しくて、攻撃的なところがないから、“ひなちゃんだなー”という感じの曲になってるし、それがいいんだと思います。
滝沢:
ふい〜、恥っ。
ーーそういう意味では、すごくシンガーソングライターっぽいと思いますが。
山本:
本当にそう思いました。私は自分を大きく見せるような歌詞を狙って書いたりする時があるんです。ちょっと色気を出しちゃう時があって。でもそれが一切なくて、100パーセントひなちゃんで、自分のハートから出したそのままの言葉が並んでるんだなと思って。でもそれがちゃんと人を惹きつける言葉を選べてるのがすごいと思いました。
滝沢:
えー、ありがとうございます! これ、なんのインタビューなん? いやぁ、嬉しい! これからも精進します。
ーー滝沢さん的には自分が曲を作ったことで、クリエイティブなこともわかってきたのでは?
滝沢:
1つの曲を作るのでさえ超大変やのに、いつもこうやってSayaさんやいろんな人たちが書いてくださってるんだなって。ボツとかも出たりするわけじゃないですか、“これを直して”とか。そうやって月に何曲も書いてくれてるんやと思って。あと後ろの音も、前は自分が歌うことに精一杯やったけど、“ここはこんな音が鳴ってるんや”とかちゃんと聴けるようになった。いろいろ理解した上でレコーディングできるようになった。認識が変わりましたね。でも、自分が作ったキーが1番歌いにくいんですよ(笑)。
福田:
アハハハハ。うちら合うんですよ。ミックスボイスとか、裏声と地声の境目、そのちょうどケロケロしちゃう位置が一緒。
滝沢:
これより高ければ歌いやすいんだけど、みたいな。ちょうどひっくり返る場所が。だから「すすめ」歌いにくいんよな。
福田:
「すすめ」はマジで歌いにくい(笑)。最初ひなちゃんが持ってきた時に“みゆちゃん、これは歌いやすいんだよ”って言ってて。それで仮歌をひなちゃんがやってくれたんですけど、そのあと“みゆちゃんゴメン……めっちゃ歌いにくかった……”って。
一同:
(大笑)
福田:
“家で作った時は歌いやすいと思ってたんやけど……”って(笑)。
山本:
家でもちゃんと大きな声で作らないとレンジがおかしくなるから。
滝沢:
それなっ! 家でアコギで作るとボソボソ声になってしまうき、わからなくなります。ちゃんと歌わなあかんなって思いました。
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