NEO JAPONISM サウンドP・Saya 新スタジオ『MELON SODA STUDIO』潜入［後編］A-Spells×滝沢ひなの＆福田みゆ「ネオジャポ師弟懇談」NEO JAPONISM サウンドP・Saya 新スタジオ『MELON SODA STUDIO』潜入［後編］

「GAN GAN HERO!!!!!」は『Mr.インクレディブル』の世界観（Saya）

ーーSayaさんはいろんなアイドル曲のプロデュースもしている中で、NEO楽曲の制作において考えていることは何ですか？

Saya：
NEOはグループへの理解度が違うから。メンバーのポテンシャルを知ってるからこその選択肢があるかなと。

福田：
Sayaさんぽい曲というのがあると思うんです。「ゆるゆら（オヤシロガール）」とかSOLさんの曲とか。Sayaさんっぽいなって。温かくていい。最近だと「READY TO RIDE」とか。

滝沢：
爽やかあったかい！　歌詞がめっちゃポエム。「ワールドエンド（スターリーナイト）」とかめっちゃいい！

NEO JAPONISM「ワールドエンドスターリーナイト」（2020年7月『OVER TIME』収録）

Saya：
よさそうな歌詞を書くでしょ。《恋に落ちてさ》とか。

ーー作詞に関してのこだわりはあります？

Saya：
女の子が歌うにしても《私》はあまり言わせたくない、《僕》。

滝沢：
あー！　《僕》や！

福田：
確かに！

Saya：
その方が共感できる対象が多くなる。《僕》だと男女どっちもイケるから。

山本：
「Mind-Mirror Nuxx」とか「VIVA LA DANCE」はSayaさん節というか、言葉のチョイスに個性を感じます。「ワールドエンド（スターリーナイト）」とかはポエムなんですけど、いろいろ書けるんだなって。

NEO JAPONISM「Mind-Mirror Nuxx」（2020年12月リリース）

Saya：
「GAN GAN HERO!!!!!」は何？　アニソン？

滝沢・福田：
アニソン！

滝沢：
みんな『ヒロアカ（TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』）』の主題歌に流したいと言ってる。

Saya：
『ヒロアカ』って、知らないんだよね。

滝沢：
えーっ！　観た方がええよ。

福田：
ひなちゃんと映画観に行ったもんね。

Saya：
俺、ピクサー好きだから、「GAN GAN HERO!!!!!」は『Mr.インクレディブル』の世界観なんだよ。

滝沢：
わー、わかる！

NEO JAPONISM 「GAN GAN HERO!!!!!」（2021年8月リリース）

Saya：
「ワールドエンド（スターリーナイト）」の世界観は『ウォーリー』ってわかる？　あの世界。

福田：
そうなんだぁ。言われると確かに《星》も出てくる。

ーーおふたりが気になるSaya曲はありますか？

滝沢：
えー、いっぱいあるー。

福田：
構成的に面白いなと思ったのは「BLACK and WHITE」。コロコロ歌うメンバーが変わるのも面白いし、サビにハモり入れるところも。レコーディングではハモを入れたりはするんですけど、ライブで誰かのハモをするというのは今までなかったから。だからなんか新しくて面白いなって思ったんです。

NEO JAPONISM「BLACK and WHITE」（2021年11月リリース）

滝沢：
全員がハモするってすごいよな、あいちゃんも下ハモだし、瀬戸は上やけど。

福田：
確かに全員ハモるね。ひなちゃんと私とか、あいもたまにあるか。でもずっとは珍しい。

Saya：
あれ、颯くんのアイディアだよ。たぶんそういう曲を聴いたのか、そういうライブを観たんだと思う。ライブでもハモれる曲。

滝沢：
“これカッコよくね？”と思って取り入れたんや！

福田：
今は声出しができない状況だけど、声出しありの世の中を見越して作ってる曲が増えてるような気がします。ライブでみんなが入って来れそうなメロディと歌詞、それも考えてるのかなって。

Saya：
それも、颯くんのアイディアだよ。

福田：
そうなんだ。そういうお客さんが大合唱してる映像を観ると感動するんです、自分たちと関係なくても。ということは自分たちがそうなった時はヤバいんだろうな。