マジカル・パンチライン 沖口優奈「沖Pの教えてプロデューサー」第4回：＜六本木アイドルフェスティバル＞総合プロデューサー前田健太郎／イベントプロデューサー中鉢健太（後編）「＜RIF＞ならではの1ステージで、新しい推しを見つけていただけたら」マジカル・パンチライン 沖口優奈「沖Pの教えてプロデューサー」第4回：＜六本木アイドルフェスティバル＞総合プロデューサー前田健太郎／イベントプロデューサー中鉢健太（後編）

アイドル側からしても、見つけてもらえる可能性がある

沖口：
今年は3年ぶりの3デイズ開催ですが、見どころは？

前田：
戻ってきたというのが大きいですね。コロナになって2020年はEX THEATER ROPPONGIで2デイズやって、去年もコロナの感染状況が悪くなったことで、急遽開催の1ヵ月前ぐらいに＜RIF＞が組み込まれている＜テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION＞自体が中止になって。そうなった時に、ステージがないということで、1日目はLINE CUBE SHIBUYA、2日目はKT Zepp Yokohamaでやることになったんですよね。＜六本木アイドルフェスティバル＞って謳ってるのに渋谷と横浜……指原（莉乃）さんがノイミーを観に行こうとしていたらしく、“六本木アイドルフェスって行こうかな〜って思ってたら、まさかの横浜だった”ってツイートしてました（笑）。

沖口：
見ました、そのツイート（笑）。

中鉢：
去年はそういうイレギュラー開催で、今年はようやく3デイズで六本木にも戻って来られました。ほかのフェスも多分コロナ前の形にできるだけ近づけようとしていると思いますけど、うちも完全復活ではないですが、やっぱり“六本木の大きいステージで、今アイドルシーンを引っ張っているような人たちがライブをする”ということに意味があるのかなと。それから僕らが試行錯誤したタイムテーブルを見てほしいですね。

沖口：
長期の話し合いの末決まったという渾身のタイムテーブルですね！

中鉢：
それを見て、普通だな〜ってなるかもしれないですけどね（笑）。

前田：
今年はニジマスも最後、まねきケチャも来年の＜RIF＞にはオリジナルメンバーはいなくなっちゃって、でもこういうことって毎年必ずあるんですよね。だからその人たちは盛大に送っていきたいし、一方、その枠を埋めてなおあまりある活躍を見せてくれるグループに出てきていただきたいし、出会いたいっていう想いはあります。六本木の売りって実はあんまりないんですよね（笑）。僕ら的には、1ステージでいっぱいアイドルを集めてるっていうのはあるけど、結局みんな＜TIF＞だから（笑）。ただ、＜TIF＞に行く前に肩を温めておくかっていう人たちは来た方がいいなと思います。＜TIF＞や＜@JAM＞だと、きっと自分たちの推し以外はあまり観ることはないから。推しがフェスのステージで輝いてる状況を観られるのはいいと思うんだけど、推し以外の前後をたまたま観て、そこで新たな推しを見つけてほしい。そういう意味では我々の役割はあるのかなと。

沖口：
アイドル側からしても、見つけてもらえる可能性があると。

前田：
1ステージの対バンのいいところはそこかなと思って、そういうのを込みでタイムテーブルを組んでいるんですけどね。盛り上がってほしい順番とか、このグループの前後にこのグループを置いたら好きになってくれるんじゃないかとか、僕らなりに考えてます。うちの檜谷さんから“STU48瀬戸内PR部隊とまなみのりさを近づけてくれ”っていう話があった時に、正直“瀬戸内つながりとかあります？”って思いました（笑）。でも、“アクターズスクール広島のファンが1人でも振り向けば、それでよくないですか!?”っていう熱量に押されて、企画を挟んで2グループを並べることにしました（笑）。こことここは近しいから並べた方が、ファンが楽しみやすいんじゃないかとか、そういう感じで去年はなんとなく1日目と2日目でテイストを分けたんです。Day1は王道アイドル系で、Day2はフィロソフィーのダンスとかpredia、大阪☆春夏秋冬などの歌唱力が目立つグループを集めて。本当ならバラバラにした方が券売的にはいいのかもしれないけど、去年は意図的に近しいグループを並べましたね。今年はそうでもあるしそうでもない。そこはこだわりのあるアイドル好きのスタッフが2人いるので（笑）。

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