【インタビュー】フィロソフィーのダンス、ライブアクトとしての本懐「私たちはバンド的な自由さとか爆発力を持っていた方が輝く」

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日々自分たちが成長しているんだなって思います（佐藤まりあ）

――ライブDVD『ライブ・アット・ステラボール』がリリースされましたが、みなさんはほかのアーティストのライブ映像で好きなものはありますか？

奥津マリリ：
（手を力強く挙げながら）はい！　モーニング娘。さんのDVDを夜な夜な観ています。今回の名古屋と大阪遠征の新幹線の中でもずっと観て、士気を高めていました。

――モーニング娘。は、どの時期が好きなんですか？

奥津マリリ：
‘16から好きになったんですけど、やっぱり20年間ずっと素晴らしいので全部好きです。モーニング娘。さんは音ハメとか振り付けも勉強になりますし、あとソロになった時に“私！”って自分を一気に出す感じとかを観ていて、私も自分をもっともっと出していいんだなって思わせてくれます。教科書みたいな感じで、全部学びですね。私たちがやってもああいう風にはならないので、目標にさせていただきつつ、実践できるところは取り入れさせてもらっています。

――日向さんはどうですか？

日向ハル：
私、なんも観ていないんですよ（笑）。

一同：
あはは（笑）。

日向ハル：
本当にものごとに興味がなくて（笑）。YouTubeを観ることも最近覚えまして。

――最近!?

日向ハル：
そう、YouTubeにこんなにたくさん動画が上がっているんだって最近知りました。みんな、空き時間にこれを観て楽しんでいるんだってわかって。ツイッターとインスタグラムのタイムラインを見るぐらいしか、iPhoneを使いこなせていなかったので（笑）。

奥津マリリ：
ハルちゃん、YouTubeを知ってすごい感動していたんですよ（笑）。

日向ハル：
もともとオタク気質ではないので。でも、強いて言うなら、最近は韓国のMAMAMOOとか、日本だと中村佳穂さんが好きで、YouTubeを観たり、ライブに行ったりしています。

――中村佳穂さんが刺さった理由は？

日向ハル：
たぶん歌です。曲調は、自分にとってあまり大事なことではなくって、歌が持つ力に心を動かされた時に好きだなって思うんです。最近はわりに可愛い感じではなくてパワフル系の歌い方をする方に刺さることが多いですね。中村佳穂さんはしゃべるように歌う独特な感じで。そういうのが自分の中では新しいなっていうのがあります。声が強い人が好きです。

十束おとは：
ハルちゃんも強いよ（笑）。

日向ハル：
うん（笑）。自分が目指すところをやっている人に自然と惹かれますね。

――その目標に向けて、普段から発声練習などをしていたりするんですか？

日向ハル：
いや、していないんですよ。私、ホントに浅い人間なんで（笑）。

十束おとは：
そんなことないよ！　どうしちゃった？（笑）

日向ハル：
インタビューとかで深掘りされるの、めっちゃ苦手で。中身、本当にないんです（笑）。発声練習していないです。

――それでもちゃんと歌えてますよね。

佐藤まりあ：
天才です。

十束おとは：
天才、天才。

日向ハル：
自分の言葉で説明できないと、できている感って出せないじゃないですか。そこが難しいなって思っていて。例えば、どの楽器を聴いて歌っているとかも、全部感覚でやっているので、ウマく説明できないんですよね。それが悩み。

――でも、自分の中では納得できているんですよね。

日向ハル：
自然と聴いているものはあるんですけど、何を聴いているかって聞かれるとわからない。

佐藤まりあ：
でも、このままのハルちゃんでいた方がいいよ。

――うん、変えない方がいいですよ、絶対。

十束おとは：
すごい、絶対なんて強い言葉で言ってもらえた！（笑）

――考え出してしまうと、日向さんのよさがなくなってしまう気がしますから。

奥津マリリ：
よかったね、ハルちゃん。絶対変わらない方がいいって言われたんだから、安心してやっていけばいいんだよ。

日向ハル：
このままやります（笑）。

――続いて、十束さんは、どういうライブ映像を観ていますか？

十束おとは：
私も勉強という意味では、2次元のアイドルとかもけっこう好きです。2次元のアイドルを3次元の声優さんが実際に演じているライブってけっこう多いんですよね。3次元の声優の方が歌っている後ろのモニターに2次元のアイドルのMVが流れていて、その2つがリンクしているという。そういうのを観た時に、自分がすごくときめくって気がついて、そういうところを参考にしています。そのキャラになり切るじゃないですけど、私にも“おとはす”っていうキャラがあって、それをみんながモノマネしてくれるんですけど。なんかそうやってみんながモノマネしてくれるくらい自分のキャラをちゃんと作ってやっていきたいと思っています。最近はアニメとかもちゃんと観ています。

――どういうタイトルを観ているんですか？

十束おとは：
『ラブライブ』や『Wake Up, Girls!』、あと『KING OF PRISM』っていう男性アイドルものも観ています。それと『キラッとプリ チャン』。ホントいろんなのを観て、いいところを吸収しようって思っていて。あと、最近の声優さんは歌もダンスもできるじゃないですか。声優さんは表現者として自分の出すべきところをめっちゃ出しているので、そういうところは吸収しています。

――最近の声優さんって、歌がウマい人が多いですよね。

十束おとは：
ウマいし、ライブではモニターに映った時のいい意味でのあざとい表情がすごいですよね。お客さんを殺しに来ている！みたいなのがわかるので、そういうところは参考にして、私も順調にヲタクを殺せる術を学んでいます（笑）。声優さんは、やっぱ覚悟が違うと思います。キャラに対する愛も深いし。

――武道館などの大きな会場でもライブをしていますよね。

十束おとは：
そうなんです。でも、物怖じしていなくて。マジ、リスペクトって感じで、日々観ています。

――佐藤さんは、どうですか？

佐藤まりあ：
一番好きなライブ映像は、自分たちのライブなんです。一番好きであって、一番嫌いなんですけど。観ると小っ恥ずかしいんですよ。こんなこともできなくてとか思うし。一番新しいライブDVDでさえ、恥ずかしく感じるくらいに、日々自分たちが成長しているんだなって思います。

――ステラボールからの4ヵ月間でも、自分たちが成長していることが感じられるんです。

佐藤まりあ：
ステラボールの時は、まだ表情に余裕がなかったですし、ちょっと緊張も見られました。あと、ダンスも今だったらもっと揃っているなとかありますね。「ヒューリスティック・シティ」とか「ハッピー・エンディング」は、ステラボールの時はわりに新しめの曲だったので、今の方がよくなっています。

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