【連載】26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「弟子入りさせてください」｜高幡不動『Cafe De Dango』（前編）26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのカフェ de すいとーよ」第2回（前編）

フランス料理の考えが入っていたりしますね（山田）

江嶋：
まずはカフェとお団子屋さんって、あまり一緒になっているイメージがないんですけど、どうしてこういうお店を作ろうと思ったんですか？

山田：
団子が好きで、日本中のいろんな団子を食べ歩いて、美味しい素材を探していたんですよ。アンコとかを剥がして団子のボディの方だけ食べてみても、けっこう味が違うんです。それでやっと美味しい素材を探し出すことができたので、お店をやろうと思いました。あと、団子屋としてやろうとしたことがもう1つあって、それがコーヒーだったんです。コーヒーについても海外を旅していた時に、世界中にいろんなスタイルの淹れ方があることを知ったので、それもやりたいと思いまして。団子とコーヒーの組み合わせは意外に美味しいので、合わせてやっているという感じです。

江嶋：
すごい！　先輩ですね。お団子先輩（笑）。私はまだ東京都内で食べてないお店もあるくらいなので、ぜひ弟子入りさせてください！

山田：
そんなそんな。お団子屋さんは、まだまだたくさんあるので。

江嶋：
お店のお団子には王道のみたらしやアンコだけじゃなくて、いただいた「爽快ラムネホイップ」や「あまおういちごホイップ練乳スペシャル」みたいなちょっと変わった風味のものが多いなと思ったんですけど、メニューも山田さんが考えているんですか？

山田：
はい。私が世界を旅している時に、たまたまフランス料理のシェフと知り合って、一緒にユーラシア大陸を横断していたんですね。その時に“日本食をフレンチでアレンジできたりしないの？”とか、そういう話をしている中で“お団子にフレンチのソースをかけたら合うんじゃない？”とかアイディアをもらいました。帰国して自分でもいろいろ試した結果が、今のメニューになった感じです。

江嶋：
じゃあ、「オリーブ揚げみたらし」とかは……。

山田：
フレンチ（フランス料理）の考えが入っていたりしますね。

江嶋：
団子って間食みたいな、食間にちょっと食べるおやつみたいな感覚だったんですけど、ここではご飯として食べられますね。お米だからお腹にも溜まるし。カロリーは知らんけど（笑）。

山田：
ありがとうございます。その友達が“味を重ねていくのがフレンチなんだ”という話をしていたんですけど、団子ってアンコだけとか、みたらしだけとか、味が1つだけじゃないですか。そこで、いろいろな具材を重ねてみたら美味しいんじゃないかっていう発想でメニューを考えています。

ポスト