エビ中 小林歌穂［ライブレポート］多彩な演出と温かいムードを届けた生誕ソロライブ

オープニングでは、交響曲のようなポップでワクワクする音楽とともに、イラストメッセージがスクリーンに映し出され、訪れたファミリー（私立恵比寿中学のファンの総称）への感謝を伝えるとともに、一瞬にして“ぽーランド！”の世界へ導いた。

自身のメンバーカラーでもある黄色のワンピースで登場した小林は、2017年リリースのアルバム『エビクラシー』に収録されたエビ中の名曲中の名曲「感情電車」でライブをスタート。

続いて、自身の母親の十八番でもあるという松任谷由実の「中央フリーウェイ」を優しく歌い上げて、会場を和ませた。

その後、自己紹介でトークが始まり、“小林歌穂！　22歳でーす！”と、元気のよい小林らしい挨拶のあとには、“ぽーランド”お決まりの国歌斉唱のコーナーへ。初挑戦したというパラパラ漫画風のイラストを繋ぎ合わせたオリジナル映像とともに披露し、“ぽーランド！”ならではの世界観に会場は楽しい時間となった。

“今日はみんなゆっくり過ごしていってね”という優しいメッセージのあとに、ポルノグラフィティの「ジョバイロ」をカッコよく歌い、続いて2015年リリースのエビ中のユニットアルバムのさいたまスーパーアリーナ盤収録の「ぐらりぐら想い」をパフォーマンス。

そして、兼ねてから趣味と公言しているウクレレの弾き語り初披露へ。ウクレレを始めてちょうど1年が経つという小林。“とっても緊張していますが、ポッとあったかい気持ちになってもらえたら嬉しいです”と緊張混じりに話し、Vaundyの「踊り子」の曲が始まると小林歌穂からのメッセージがスクリーンに映し出された。

“大人になるってむずかしい。大人1年生でした。笑”と、21歳の自分を振り返るのような直筆メッセージが映し出され、小林らしいファミリーへのメッセージが会場を温めた。「踊り子」を甘く歌い上げると、続く「君をのせて」、「龍」、「日記」で和やかなムードを作りながらも、洗練された弾き語りはファミリーを釘付けにした。

尊敬する吉澤嘉代子の「ゆりかご」、7thアルバム収録の「宇宙は砂時計」をアクト。歌い始めると同時に会場は暗くなり、サビになるとミラーボールが登場した。ファミリーが持つペンライトの光とミラーボールが放つ光は、まるでたくさんの星が瞬いてる宇宙のような空間演出となった。小林歌穂は、その宇宙空間で柔らかな声で力強く歌唱した。

多彩な演出はまだ続き、ステージを覆いつくさんばかりのシャボン玉とともにMrs. GREEN APPLEの「Hug」を届けると、最後に私立恵比寿中学の7thアルバム収録の「ハッピーエンドとそれから」を見せて、7回目のソロライブを締めくくった。

なお、私立恵比寿中学は、現在メジャーデビュー10周年を祝して10大リリースと全国ツアーを敢行中。また、豪華対バンアーティストを迎える＜私立恵比寿中学Major Debut 10th Anniversary 2MAN Zepp TOUR「放課後ロッケンロール＞の開催も決定。加えて、夏には恒例の野外コンサート＜ファミえん＞を控えている。