【連載】寺嶋由芙「SHOWROOMさんのおかげで夢が叶いました」｜SHOWROOM編・前編「寺嶋由芙の推しごと訪問記」第1回：SHOWROOM編（前編）

SHOWROOMを活用してそれぞれの夢をつかんでくれればいい

寺嶋：
アバターがあって一対一でつながれるということがSHOWROOMの特徴だと思いますけど、アイドルの配信が多いということで工夫していることはありますか？

北：
番組の構成で意識しているのは、あえてユーザーが介入できる余白を作るということですね。寺嶋さんの配信もそうだと思いますけど、それほどかっちりした台本があるわけではなくて、ユーザーさんの意見を聞きながら、フリートークで番組を進めていくような構成にすることが多いです。その方がユーザーさんも参加できますし、結果として盛り上がるんです。ひいては、それがSHOWROOMらしさにつながると考えています。

寺嶋：
かっちりした台本があると、しゃべることがいっぱいあって、アイドルもコメントを拾う余裕がなくなりますよね。私の個人的な悩みも聞いていただこうかと思うんですけど、5年間『＃ゆっふるーむ』という番組をやらせていただいていて、視聴者数をもっと増やしたいんです。ほかの配信者の方はどんな工夫をして、視聴者数を伸ばしているのでしょうか？　SHOWROOMをきっかけに知名度が上がったアイドルがいるのであれば、どんな配信をやっていたんですかね。

糸山：
ゆっふぃーさんの企画でPop'n'Rollさんにも載っていた純粋カフェ・ラッテさんとかわかりやすいかもですね。彼女たちは“SHOWROOMを頑張るアイドル”なんで。

寺嶋：
なるほど。SHOWROOMで配信を続けたことで、＜TIF＞に出られたんですよね。

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糸山：
番組の視聴者数を伸ばしたいのであれば、やはり毎日配信するのがよいと思います。私はSHOWROOMについて“握手をしない握手会”だと説明しているんです。握手会って、毎回来てくれる人、さらには1回の握手会で3回も4回もってループしてくれる人がいますよね。そういうファンの方は、ライヴにも足を運んでくれるはずだし、CDも買って応援してくれる。アイドルとしてはそういうファンの方を増やしたいわけですよね。SHOWROOMの個人配信は、そういうファンの獲得につながるものだと思うんです。

寺嶋：
SHOWROOMで個人配信を続けていると、熱意のあるファンの方と出会う可能性が高まるんですね。

糸山：
そうなんです。なんとなく好きだなと興味を持ってSHOWROOMの番組を観て、毎日顔を合わせていたら……。

寺嶋：
情が移ります！

糸山：
簡単に言うと、そういうことなんですよ。毎日会うことで、応援しようという気持ちが強まっていく。ですので、視聴者数を増やしたいのであれば、まずは毎日配信することでしょうね。それをやりつつ、あとは事務所さんにも頑張ってもらってメディアへの露出を増やす。なんとなくゆっふぃーさんに興味を持っている人が増えれば、SHOWROOMを観てくれる人も増えるでしょうし、それで毎日配信されていれば、次第に愛着を持ってくれる人も増えてくると思います。

寺嶋：
SHOWROOMだけを考えるのではなくて、全体の活動の中でSHOWROOMの使い方を考えた方がいいということですね。なるほど。

北：
そうなんです。スタッフの中でも、スタジオ番組でさまざまなアイドルさんと直接お会いする機会が多い我々は特になんですが、SHOWROOMが、そのアイドルの活動の主体にはなってほしくないと思っているんです。どんなアイドルにも“現場”がありますよね。つまり、それがそのアイドルの本業。そこに来てもらうファンを増やすために、SHOWROOMを活用してほしい。そういう考え方をすると、SHOWROOMでの配信のやり方が見えてくるんじゃないでしょうか。

寺嶋：
SHOWROOMのスタッフの方が、そういう考えを持っているというのはすごいですね。“いや、ウチを中心にやってください！”って言いたくなるじゃないですか。優しいメディアだなあ（笑）。

糸山：
それぞれのアイドルが、SHOWROOMを活用して例えば全国ツアーの実現だったり、単独武道館公演だったりと、それぞれの夢をつかんでくれればいいんです。SHOWROOMは、その夢をつかむお手伝いをちょこっとだけやっている、そういう感じですね。

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