【連載】≠ME 菅波美玲アニメホリック 特別対談：澄川龍一（アニメ音楽ライター）後編「菅波さんはアニメソングを人の2倍ぐらい聴いていますね」【連載】≠ME 菅波美玲アニメホリック　第29回後編

アニメの曲が歌えたら、鳥肌立ちまくりで涙も出ちゃうと思う（菅波）

澄川龍一：
菅波さんには、今も新しい作品がバンバン出てきているのでぜひチェックしていただきたいなと思いつつ、一方で、個人的には昔の作品を掘っていくのもまた面白いんじゃないかなと。『新世紀エヴァンゲリオン』なんかは90年代のアニメですけど、さらにその前があったりしますからね。1番古いので1963年ぐらい。親御さんも生まれてないと思いますけど（笑）。

菅波美玲：
ギリギリ生まれてないですね（笑）。

澄川龍一：
でも昔の作品も今の作品に通じるものがあったりするかなと思います。たとえばアニメにアイドルが出てきたのって1980年代になってからなんですよ。マクロスシリーズの第1作目『超時空要塞マクロス』が1982年だったり、『魔法の天使クリィミーマミ』とか。そういったアイドルものって実は昔からあったりするので。

菅波美玲：
確かに面白そうですね！

澄川龍一：
昔のアニメって話数が長くて50話ぐらいあるので観るのが大変なんですけど、ぜひ観ていただきたいなと。でも、菅波さんはこのPop'n'Rollの連載も長くやられていて、また今後も新しい作品をどんどん紹介していく感じになりますよね。今クールのアニメで、まだ観ていなくて気になるものはあります？

菅波美玲：
『じゃんたまPONG』は麻雀のアニメなんですけど、『雀魂（じゃんたま）』はゲームでやっていたんですよ。しかも年明けからまたハマり出して、その頃アニメ化決定！っていうニュースが出て、“これは運命だ！”って思いました。

澄川龍一：
可愛らしいキャラクターなので若い人たちも観るとは思いますけど、菅波さん手広いですね。だって普通に聞いたら、麻雀、競馬って、おじさんの趣味みたいじゃないですか（笑）。

菅波美玲：
確かに（笑）。私、もともと麻雀のアニメの『咲-Saki-』が大好きなんです。その全国編も途中で終わっているのですごく楽しみにしているんですけど。

澄川龍一：
原作がまだ終わっていないですからね。でも、本当に多彩な趣味をお持ちで。『咲-Saki-』から入って『雀魂』を実際にプレイして？

菅波美玲：
はい。『咲-Saki-』を観て、“麻雀面白そう！　嶺上開花やってみたい！”って思いました。嶺上開花ってアニメの中ではたくさん出てくるじゃないですか。でも実際に出すのって難しくて、“えっ、なかなか出ないな”ってやってみて思いました（笑）。国士無双とかも（笑）。

澄川龍一：
職業や趣味のアニメってたくさんあるので、アニメから趣味を広げることもできますね。

菅波美玲：
そうですね。アニメから影響を受けることも多くて、花札も『サマーウォーズ』からやりたいなと思って少しかじりました。

澄川龍一：
なるほど！　それはもうアニメで頭がよくなるような感じですよね（笑）。これは連載でも言っておきたいですね。アニメを観るといろいろと趣味が広がっていいよって（笑）。確かにそういう趣味系のアニメは最近増えてきていますからね。今は、キャンプブームもありますよね。

菅波美玲：
そうですね。『ゆるキャン△』とか。

澄川龍一：
僕らの世代もそういったアニメを観て影響を受けてやることはありますけど、菅波さんはすでに花札もやってるし、次は何かな（笑）。『けいおん！』がお好きだというと楽器は？

菅波美玲：
エレクトーンを10年ぐらいやっていて、音楽系のアニメはすごく好きです。『四月は君の嘘』とか『この音とまれ！』とか。

澄川龍一：
確かに音楽ものってアニソンに直結しますからね。

菅波美玲：
スポーツ系のアニメも好きで、これから観たいのは『群青のファンファーレ』です。

澄川龍一：
あっ、また競馬だ！（笑）　『群青のファンファーレ』はいいですよ。『ウマ娘』は女の子たちですけど、『群青のファンファーレ』は競馬の騎手の話で、しかもみんなイケメン！　主人公は元アイドルで、アイドルを辞めて競馬学校に行ったんですよ。音楽もすごく素敵ですし、いいですよ。

菅波美玲：
競馬とか『ウマ娘』の話をファンのみなさんにすると、“美玲ちゃん、競馬ハマらないで”って言われるんですよ（笑）。

澄川龍一：
実際『ウマ娘』から競馬に入る人たちが増えているみたいですからね。菅波さんも、ぜひアニメからアイドル成分や音楽成分を吸収しながらお仕事に活かしてください！（笑）　たまに麻雀も打って（笑）。アニソンって本当にたくさんあって、今が特に1番面白いんですよ。アニソンは、もともと声優さん、キャラクター、アニソンアーティストの方などが歌っていたじゃないですか。そこから今はJ-POPのバンド、アーティストの方々も、どんどん参入してきていて。アニメという分野が注目されているので、売れっ子のアーティストがどんどん歌うようになったんです。たとえば、今期で有名なのは『SPY×FAMILY』ですよね。オープニングがOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」、エンディングは星野源の「喜劇」っていう、ああいうビッグネームが出てきたり。なので、アニメを観るだけでいろいろな音楽を聴けるというのが1つ大きな魅力なのかなと。でもアニソンは今が完成形ということではなくて、これからまた変わっていくと思うんですよね。新しい音楽や今までにないアニソンが出てきたり、そういったものがじきに出てくるので、菅波さんにはいろいろなものを観ながら聴いていただければと。個人的には、菅波さんにアニメの曲を歌ってほしいですね。先ほどお話に出たように、ノイミーの曲はアニソン好きにもピンと来るような楽曲が多いので、アニメの曲を歌ってもハマるんじゃないでしょうか。

菅波美玲：
それすごく夢です！　すごくやりたいです！　そうなったら鳥肌立ちまくりで涙も出ちゃうと思います。

澄川龍一：
そうなった時は取材させていただければ（笑）。インタビューしに行きます！

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澄川龍一（アニメ音楽ライター） プロフィール
北海道札幌市出身。2002年に大手CDショップに入社して洋楽バイヤーに携わる一方で、音楽誌で執筆活動を開始。2007年にフリーライターとしてアニメ音楽のインタビュー、執筆を中心に活動。以降、アニメ音楽誌『リスアニ！』の制作に携わり、編集長を歴任。現在はフリーの音楽ライターとして雑誌・WEB媒体などでアニメ音楽の評論を行なうほか、イベント司会、メディア出演、大学・専門学校での講義、音楽プロデュース、DJなど幅広く活動。

≠ME 菅波美玲（すがなみ みれい）プロフィール
血液型：O型
星座：みずがめ座
身長：161cm
生年月日：2000年2月5日
出身地：福島県