【連載】≠ME 菅波美玲アニメホリック 特別対談：澄川龍一（アニメ音楽ライター）前編「アニメのアイドルたちの頑張ってる姿を観ると、自分も頑張ろうってなります」【連載】≠ME 菅波美玲アニメホリック　第29回前編

困難を乗り越えたあとの大成功は観ていて本当に涙が出てきます（菅波）

澄川龍一：
今回、事前に菅波さんの“気になるアニメ楽曲リスト”をいただいたんですけど、『ゾンビランドサガ』とか『ウマ娘 プリティーダービー』とか、最近アイドルのアニメって多いじゃないですか。アイドルの立場から、そういうアイドルアニメはどうご覧になってます？

菅波美玲：
アイドルをするまで、アイドルのアニメってあまり観なかったんです。でも、自分がアイドルになって、アニメの中でアイドルをしている子たちを観て、“すごい！　めちゃくちゃキラキラしてる！”って思うようになりました。“私もこういうアイドルになりたいな”っていう憧れを持ちながら、彼女たちの頑張ってる姿を観て自分も頑張ろうってなるので、なんかもう憧れの存在と言うか、こうなりたいっていう風になりますね。

澄川龍一：
アイドルをやっている方が、アニメの中のアイドルに影響を受けたり憧れを抱くんですね！

菅波美玲：
こうなりたいって本当に思います。歌もウマくてダンスもしっかりしていて表情もキラキラしていて。しかもファンの方も多いじゃないですか。最初はお客さんが少ない状態でライブをしているんですけど、話が進むにつれてファンのみなさんもついてきて大きいステージでやるっていうその過程を観て、“あぁ、すごいな。私も大きいステージに立てるように頑張ろう”って感じます。

澄川龍一：
なるほど。アイドル系のアニメには、劇中のアイドルたちが成功していく過程を観られるっていうのがありますもんね。

菅波美玲：
失敗する場面ももちろんあって、“あ、私もこういう時あったな”って自分と重ねるところもあります。

澄川龍一：
それこそ『ゾンビランドサガ』だったら、彼女たちがステージ上で頑張る姿を観ていいなと思ったりするわけですね。

菅波美玲：
そうですね。第1期の最後で大きいステージでライブをやるんですけど、それが失敗しちゃって、第2期ではそれがどうなるのかなって。失敗から成功するかと思いきや、最後に困難を乗り越えて、その困難を乗り越えたあとの大成功。これは観ていて本当に涙が出てきます。

澄川龍一：
最高ですね、今の言葉（笑）。ヲタク特有の早口、さすがでございます（笑）。『ゾンビランドサガ』は、気になる楽曲としては「目覚めRETURNER」や「アツクナレ」を挙げられていますが、この2曲は確か7話で披露して、雷がパーン！って鳴り響く。

菅波美玲：
そうです！　そのシーンがすごく鳥肌立っちゃって。（水野）愛ちゃんって雷に打たれて亡くなってしまうんです。でも、雨で雷も鳴ってる中ステージに立つって絶対怖いのに、フランシュシュとしてみんなでステージに立って、やっぱり雷が鳴って怖くなってしまうんですけど、周りのメンバーが支えている姿もすごく素敵だなと思って。そこから愛ちゃんがどんどんメンバーに支えられて強くなって、雷に打たれてからの「目覚めRETURNER」がすごくよくて！

澄川龍一：
あれは素晴らしいですよね。雷に打たれてるからちゃんと声もエフェクトがかかってるし。EDMっぽい感じにちゃんとなってるっていう。

菅波美玲：
『ゾンビランドサガ』は、声優さんが実際にフランシュシュとして行なっているライブもあるんですけど、雷が落ちた時に声も変わるっていう演出があって、“あ！　すごい！　これアニメだ！”って。そこでもまた感動しました。

澄川龍一：
そういうのを観ていいなと思ったり、参考になることも多いと思うんですけど、実際にご自身がステージに立たれた時、愛ちゃんのような状況になったことってあります？　周りのメンバーと支え合いながら大きなステージをやり遂げる感覚というか。

菅波美玲：
ありますね。≠MEは12人いて、やっぱり1人ではできないことってたくさんあって、落ち込んでしまう時もあるんですけど、周りのメンバーに支えられて勇気づけられてステージで輝けると感じることがあります。メンバーがいないと私はきっとダメですね。

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