エラバレシ［ライブレポート］愛が溢れた朝倉ゆり卒業ライブ「見つけてくれて、愛してくれて、本当にありがとうございました」

ライトが瞬き、純白のドレスに身を包んだ朝倉とエラバレシメンバーが立ち位置につく。

“エラバレシ朝倉ゆり卒業ライブー！　盛り上がっていくしかないよねーー今日は最高の1日にしていくぞー！”と、朝倉が軽快にシャウトする。幕開けを飾ったのは、デビューシングル「アイノフシギ」のカップリング曲で、作詞：つんく／作曲：志倉千代丸の強力タッグとなったエラバレシ始まりの楽曲「もうなんなの！？私」。つんく楽曲人気のダンスチューン「女の子たちのbattlefield」で真っ直ぐ前を見据え、熱のこもったパフォーマンスを披露すると、「逆境ノンフィクション」では大好きなリーダー・朝倉を笑顔で送り出そうとメンバー全員が笑顔満開でステージを駆け回り、曲のラストでは朝倉と本木がハグ。

自己紹介を終えると、朝倉は“卒業ドレスは歴代エラバレシメンバーカラーの薔薇をあしらってデザインしてもらいました！”と卒業衣装に込めた想いを口にした。

「ピコンでメタフィクション」から、激しいヘヴィメタルナンバーの「もっと、ねぇもっと」、「GAL的LOVE」「囚われのMirage」をメドレーで届けると、続く「HAKU-GIN」では白銀の世界を赤く染め上げ、熱く歌声を響かせる。「リバース」では《1つずつめくるストーリー　重ねてきた選択肢が　導く扉を開けた》と卒業と重なる歌詞に視界が滲む。「ミス・ラビット」で今世紀最高に魅力的なうさぎに変身しワンダーランドへ誘うと、TVアニメ『賢者の弟子を名乗る賢者』ED「Ambitious」と8曲続けてアニメ＆ゲームのタイアップを集めた楽曲たちを投下。エラバレシと朝倉の辿ってきた歴史を感じさせた。

卒業ソロシングルとして発売した「Good luck!」へ。朝倉自身が大ファンだという山崎あおいへラブコールして楽曲提供してもらった大切な楽曲を透き通る歌声で聴かせる。《青春のすべてに　君がいてくれた　たぶん幸せ者だよね》《生まれ変わっても　私を選ぶよ　君と出会うこの道がいい》。フロア中に赤のペンライトがキラキラと溢れ、朝倉の想いと歌詞がシンクロし、胸が熱くぎゅっとなる。

メンバーみんなで朝倉との想い出を振り返ると、5thシングルのカップリング、つんく作詞＆作曲のキュンと甘酸っぱいポップチューン「Is this Love?片思い」からラストスパート。

“ゆりさんラストライブ！　まだまだ最高に盛り上がっていけますか!? ”という本木のシャウトで「チェッカーフラッグ・ラブ」から「キミをつくる全ての要素」を経て、《いつの日か終わりがきたとしても　キミと出会えて　僕はここにいるのさ ありがとう》と「future to shine」ではキラキラと輝く笑顔の中に涙をこらえ、歌声を震わせるメンバーの姿も。

朝倉が“最後の曲ー！　行くよー！”とシャウトし、ラストはデビュー曲「アイノフシギ」で本編を締めくくった。

“みなさん温かいアンコールありがとうございます！　本日は本当にお越しくださりありがとうございます！”と、鳴りやまない拍手に朝倉が再び登場。

“本日、2022年4月24日をもって私、朝倉ゆりはエラバレシを卒業します。小さい頃から歌って踊るのが大好きな子で、アイドル好きな父の影響で、物心ついた頃から将来の夢はずっとアイドルでした。

高校3年生の夏にAKIHABARAバックステージpass1期生募集の広告を見て、これがアイドルになる最後のチャンスかなと思い、応募しました。そして、1期生として活動することを決めました。

1期生として入ってからは、今年で約11年。高校3年生の本当に生意気だった私がこんなにもアイドルを続けることができたのは、紛れもなく応援してくださるみなさん、いつも支えてくださるスタッフさん、いつも一緒に活動してきたエラバレシメンバー、そして、温かい親戚、家族、友達のおかげです。

バクステ外神田一丁目としてアイドルになった頃、夢見ていたアイドルになるってどういうことなんだろうって、右も左もわからないことばかりで、その頃出会った人たちには強く当たったり、時には言い合いしてしまったり、いろんな思いをさせてしまったかも知れません。

そんな中でも、ずっとずっと私を長い間応援してくださっているみなさん、ありがとうございます。みなさんの叱咤激励があったから、私は今こんなにたくさんの方の前で卒業ライブを行なうことができています。

そして、エラバレシの結成メンバーとして選んでいただき、さらにリーダーとしての活動も始まり、私が選んだ道を応援するよと言ってついてきてくださったみなさん、本当にありがとうございます。

結成当初のメンバーと今は違いますが、どの瞬間のエラバレシも、私にとってはとても大切でかけがえのない時間だったなと思います。過去にいたメンバーも、過去に応援してくださったみなさんも、関わってくださったみなさんがいたから、こうして今もエラバレシは活動を続けられています。

アイドルとして、朝倉ゆりを見つけてくれて、愛してくれて、本当にありがとうございました。明日からは、別々の道を行くことになるんですけども……。これからも、私がいたエラバレシを見守っていただけたら嬉しいです”と涙を浮かべながら想いを語った。

そして、“みんなに届けー！”と声を震わせながらも伸びやかな歌声でソロシングルの「Sing for」を披露。

続けて朝倉が“私からのお願いです。明日からも、みんな笑顔でいてください……！”と「Good luck!」を歌い出すと朝倉卒業Tシャツを着たエラバレシメンバーが登場。メンバー全員で歌を紡いでいく。この楽曲は朝倉ゆりの想いを引き継ぎ、エラバレシver.として歌い継ぐことを発表した。

朝倉が“やっぱり最後は、この曲で終わりたいと思います……！”と晴れやかに語り、ラストソングは卒業メンバーでありエラバレシにとって掛け替えのない仲間、浜口藍子作詞の「Here we go!」。《君がいるから　輝くストーリー　選んでくれて　ありがとう》と、笑顔で涙を輝かせながら想いを歌に乗せた。

最後にメンバーが涙と愛がいっぱいのメッセージを送り、サプライズで花束とメッセージアルバムをプレゼント。観客全員と写真を撮り、朝倉ゆり自身の温かく、みんなから愛される人柄が感じられる、愛に溢れた卒業ライブは終幕した。

卒業ライブを終えての朝倉ゆりコメント
朝倉ゆり卒業ライブにお越しくださったみなさま、配信でご覧くださったみなさま、本当にありがとうございました！

アイドルとしては10年と4ヵ月、エラバレシとしては6年と1ヵ月……卒業の日まで全力で駆け抜けて来ました。

振り返るとあっという間に感じますが、この日を迎えるにあたってもたくさんの方が携わってくださってライブができているんだなとすごく感じました。

アイドルとして過ごしてきたこの時間は私の中で紛れもなく大切すぎる時間で、そんな大切な時間のどの瞬間にもファンのみなさんの笑顔があって、みなさんにたくさん支えられて、愛をいただいたおかげで“エラバレシの朝倉ゆり”として最後まで活動することができました。

ライブでも歌わせていただきましたが、卒業ソロシングル「Good luck!」はこれからエラバレシが歌い継いでくれることになりました。私が人生のすべてをかけて過ごしてきたエラバレシをこれからも見守っていただけたら、リーダーとしてこんなに幸せなことはありません。

どの時代のエラバレシも、私は大切で、大好きで、誇りに思っています。

これからのエラバレシも、今まで以上にたくさんの方に愛されるようなグループになってくれると信じています。

本当に今までたくさんの応援をありがとうございました。