岩本蓮加（乃木坂46）［イベントレポート］高校卒業後の心境を告白「今は仕事のことだけを考えられるのが、清々しい」 映画『世の中にたえて桜のなかりせば』大ヒット御礼舞台挨拶にて

上映が終わり場内の明かりがつくと、会場からは盛大な拍手が起こり、会場の熱も温まった中、岩本蓮加と三宅伸行監督が登壇。イベントがスタートした。

公開から3週間以上が経ち、周りの反応について聞かれると、岩本は“昔からの友達が久しぶりに連絡をくれた”といい、“この作品に出させていただくことでいろんな反応をくれて嬉しかった”とコメント。乃木坂46のメンバーからは“普段の私を観ていたのではなくて作品に入り込んで泣けた”と感想をもらったと話した。

三宅監督は、“自分の周りでも映画を観てくれた感想で嬉しかったのが、観た方が自分の話、想い出話をしてくれるのが嬉しかったですね”と話し、作品がその人の中で形づけられていくのが嬉しいとコメントした。

岩本が先月高校を卒業したことで環境や心境の変化があったかどうかという質問では、仕事と学業の両立は難しかったといい“今は仕事のことだけを考えられるのが、清々しいです”と、照れ笑いをしながら述べた。芸能界に憧れを持ったきっかけが“女優”だったそうで“この作品で学んだことをこれからも活かせていければ”と語った。

クランクインからクランクアップまでの岩本の芝居についての話では、三宅監督は、とある同級生と対立するシーンでの演技で、無駄なことをせずただ立っているだけで表現できていたのがすごくよかったと明かした。そのシーンはクランクアップの撮影だったそうで、岩本も“周りから「顔つきが変わった」と言ってもらい嬉しかった。咲は感情をあまり出さないので表情で表現するのが難しかった”と口にした。宝田からは“目線について、こうしよう、この方がいいよ”と教えてもらったと当時を振り返った。

宝田、吉行和子、徳井優という大ベテランと芝居をした感想について岩本は“どんなに短いセリフでも感情が伝わるし、重みがある。どれだけ自然にできるかということも大事だと思いますが、強調する部分だったり確実に伝えたい部分がすごくわかりやすくてすごいなと思いました”と話し、“落ち着いた演技や大人の余裕みたいなものも今後できたらいいなと思います”とコメント。

三宅監督は“大スターの方々なのに、本当に謙虚でそこに普通にいてくださる。ベテランだから、ということではなく役をこうした方がいいと一緒に作っていくような感じがありました”と振り返った。

同作のエグゼクティブプロデューサーとW主演を務めた宝田について、岩本は“何かあるごとにハイタッチをしたり、撮影をする時は腕を組んだり、私が緊張しない空気を作ってくれました。最初は「宝田明さん」というだけで緊張していたけど、会う回数を重ねるうちに温かい方だなと思いました”と語った。

三宅監督は、先日宝田の霊前に挨拶に伺ったそうで、その際に宝田の奥さんから“「撮影から帰った宝田さんは、本当に楽しそうに帰ってこらえた」と伺い、本当に撮影を楽しんでくださっていたんだと知りよかったなと思いました”と明かした。

桜がテーマになっている同作について、岩本は“これから桜を見ると寂しくなるんだろうな。桜を見るたびにきっとこの作品の撮影だったり想い出がよみがえってくるんだろうなと思います”と告白。

最後の挨拶では、三宅監督は“この作品は、長く上映が続いてほしいなと思っていました。みなさんのおかげで、長く上映していただき、また公開劇場も増えていると伺いました。これからも長くみなさんの心に残っていける作品になったらいいな思っています。本当にありがとうございました”と感謝を口にした。

岩本は“撮影している期間は、どのようにみなさんに伝わるんだろうと思っていましたが、実際に感想を聞けて、私と同じ気持ちになってくださる方がこんなにたくさんいるんだなと感じたので、この作品を観て改めて自分の人生に向き合うきっかけになったら嬉しいし、来年も桜を見てこの作品を思い出してくれると嬉しいなと思います。本当にありがとうございました”と締めくくった。

岩本蓮加 衣装
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