NMB48［ライブレポート］感謝の気持ちと笑顔を全力で届けた梅山恋和卒業公演「みなさん、幸せでいてください」

2016年に5期生としてNMB48に加入した梅山は、2020年1月にソロコンサートを実施し、同年8月には23rdシングル「だってだってだって」で初のセンター（同期の山本彩加とのWセンター）に抜擢。新時代のエースとしてグループを牽引してきたが、今年1月に卒業発表を行ない、ラストシングルとなる2月発売の26thシングル「恋と愛のその間には」では同期の上西怜とWセンターを務め、オリコンランキング1位を獲得。3月26日のロームシアター京都での卒業コンサートも大成功を収め、奇しくも初選抜入りした18thシングル「欲望者」の発売日と同じ“4月4日”にNMB48としての最終活動日を迎えた。

卒業公演の出演メンバーは、安部若菜、梅山恋和、川上千尋、塩月希依音、上西怜、出口結菜、原かれん、本郷柚巴、前田令子、李始燕の10名。「RESET」から始まり、「夏の催眠術」「恋愛サーカス」、ユニット曲「逆転王子様」、「Green Flash」、アンコールには梅山と上西のWセンターとしては最後の披露となる「恋と愛のその間には」など、全14曲を全力パフォーマンスで魅せた。

オーディション、5期生お披露目、研究生公演、カトレア組公演、正規メンバーへの昇格、初選抜入り、ユニット“LAPIS ARCH”、ソロコンサート、初センターの「だってだってだって」、＜NAMBATTLE＞、2度目のセンターとなった「恋と愛のその間には」、そして卒業コンサートまで、梅山のこれまでの軌跡を辿る想い出深い映像が流れた後、ピンクのドレス姿の梅山がステージに再登場。同期（5期生）の小嶋花梨と中川美音と上西怜、梅山と仲の良い本郷柚巴も登場し、梅山を囲む形で5人で「太陽が坂道を昇る頃」を歌唱。歌い終わったあと、“研究生の時にいただいた曲で、私自身、すごく思い入れのある曲で、大好きな曲なので最後に歌わせていただきました”と、最後にこの曲を選んだ理由を明かした。

本郷の“梅山恋和ちゃんの卒業セレモニーを始めます”という言葉を合図に、TeamMのメンバーたちもステージに姿を現した。山崎亜美瑠が描いたイラストとメンバーたちのメッセージが書かれた色紙が手渡され、原キャプテンが“恋和さんがNMB48として活動されてきた証、金のプレートを劇場のロビーに飾らせていただきます”と、梅山の名前と今日の日付が入ったプレートを見せると“この日が来てしまいました”と感慨深げな表情を見せた。

“12歳でNMB48に加入して約6年。本当に濃いアイドル活動をさせていただきました。振り返ってみると、楽しいこと、嬉しいことがいっぱいありました。でも、悔しいこともいっぱいあって、1人でお風呂で顔パンパンになりながら号泣したのもNMB48だし、メンバーといっぱい笑い合って楽しいことをしたのもNMB48でした。もう逃げ出したいって思った時もいっぱいあったんですけど、周りにはいつも刺激を与えてくれるメンバーがいて、負けず嫌いというのもあったので、「私も頑張ろう！」ってめっちゃ思いました。本当にこの6年間、周りの環境に恵まれたと思っています”とメンバーにあふれる想いを伝えた。“正直、アイドルに向いてないなって思った時もいっぱいありました。でも、いつもファンのみなさんが「自分の推しメンだよ」って、いっぱい褒めてくれたり応援してくれたから、自信を持ってアイドル活動をすることができました”と、続けてファンにも感謝の気持ちを届けた。

“この世界に入って気づいたことがいっぱいあります。「努力した分、絶対にどこかで必ずチャンスが舞い降りてくるんだな」って。それが小さなことか大きなことかはわかりませんが、絶対に報われる時が来るんだなって思いました。なので、8期生のみんなも今、すごく大変な時だと思うんですけど、めげずに頑張ってほしいと思います”と後輩たちに力強くエールを送った。

さらに“本当に、みなさんに応援していただいてすごく嬉しかったです。たくさんアイドルグループがいる中で、私を見つけてくれてありがとう！　約6年間、たくさんの愛情をいっぱいありがとうございました。みなさんのことをずっとずっと大好きなので、体調に気をつけて元気でいてください。ありがとうございました！”と語った。

その言葉を受けて、メンバーを代表して原キャプテンが“TeamMのメンバーにも、NMB48のメンバーにもいつもニコニコしてくださっていて、いつも優しくて。歌やダンスが苦手だったというのが信じられないくらい、リハーサルでも本当に完璧で。TeamMで＜恋は突然やってくる＞公演で恋和さんと一緒にステージに立てた回数は少なかったんですけど、ずっとずっと恋和さんが見せてくださった背中を忘れません。そして恋和さんのこともずっとずっと忘れません。本当にありがとうございました”と感謝とねぎらいの言葉をかけた。

最後は梅山が1人でステージに残り、“この花冠、お母さんが作ってくれました（笑）。みなさん、幸せでいてください。感謝の気持ちでいっぱいです。幸せに生きてくださいね。何回言うねん！って感じですけど（笑）、ありがとうございました！”と、最後まで“恋和スマイル”をファンにしっかり見せて、卒業公演の幕が下ろされた。