【レポート】つりビット、ラストライブで授けた珠玉の歌たち。「気持ちと曲は皆さんの側に」

ポスト

つりビットに入ったばかりの頃、歌もダンスもMCも出来なくてメンバーに迷惑をかけたと振り返る安藤咲桜。「ほんとに辛くて、でもそういう時にアイドルが力をくれたんですよ。“どうしてあんなにキラキラしてるんだろう。辛いこともたくさんあるはずなのに。アイドルってすごいなぁ、そんな風になりたいなぁ”って、そんな思いで今ここに立っています」とアイドルへの熱い思いを抱えながら、ファンやメンバー、スタッフ関係者への感謝を何度も重ねた。

ポスト

センターの聞間彩は安藤の挨拶にすでに涙が止まらない状態。この6年間を充実したものだったと振り返り、デビューライブと同じ赤坂の地で解散ライブができたことに感謝を示した。最初から最後まで同じ5人で走りきれたことも「ほんとにすごいことなんだなって」と讃え、「そういう風に活動できてたのもこの4人の個性あふれる素敵なメンバーと出会えたからかなって思います」と続ける。これからも釣り関係のイベントには一般のお客さんとして参加したいという。

ポスト

最年少の小西杏優は「小学生の頃から高校生まで、青春の全てをつりビットに捧げてきたんですけど、その選択は間違ってなかったなって思います」と語り、皆の笑顔を願った。「きっとアイドルやってなかったら、私の青春の１ページは真っ白なままでした。たくさん色をつけてくださって、みなさん本当にありがとうございました」

ポスト

リーダーの長谷川瑞は、正直今でもリーダーとしてできているか自信がないと前置きしつつも、「みなさんはこんな私をいつも認めてくれて、温かく迎えてくれて、ああ私ここにいてもいいんだなって思わせてくれました。つりビットは本当に私の居場所で大切な場所でした」ファンへの感謝を交えて伝え、メンバー一人一人の良さを伝えながら「一緒に活動できた6年間はもう一生の宝物だし、おばあちゃんになっても絶対忘れません」と語った。会場からも和やかな笑いが何度も彼女を包んだ。

ポスト

そしてサブリーダー・竹内夏紀は「本当はこの日が来るのがすごく嫌で、私からつりビットを取ったら何が残るんだろうって思うぐらいずっとつりビットのことを考えて生活していた6年間だったので、ほんとに怖かったです。でも、ステージに立った瞬間に皆さんの笑顔と空気と気持ちが感じられて、この場所でみなさんと共有できたこと、本当に幸せだったなって思います」と語った。これまでつりビットを“もっと上に行ける”と奮い立たせてきた気持ちの強さは変わっていないが、解散が決まったあとはエンターテイナーとして最後の“航海”に徹した。この航海ではファンが旅立っていく。つりビットは見送る側だ。

「つりビットにはたくさんの想いが詰められたとっても素敵な曲があるので、その曲を皆さんに授けます。それを聞き続けてくれればつりビットはずっと生き続けます。つりビットの曲は皆さんの側にあるもので、皆さんの生活に溶け込むものだと思ってずっと歌ってきました。明日以降は5人はつりビットではなくなってしまいますが、次の夏も次の秋も次の冬も私たちの気持ちと曲は皆さんの側にいるので、聞いてあげてください」

本編ラストは彼女たちの最後のために作られた楽曲「プリマステラ」。もう一度、“いつか世界を釣り上げます！”と挨拶してつりビットはその場を離れた。