前田佳織里［インタビュー］TVアニメ『おにぱん！』でお嬢様キャラ初挑戦「高飛車な中にもナチュラルさを入れて、新しいものを目指しました」

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桃ちゃんみたいな遊び心がある役はもっともっとやりたいですね

――そんな涙ぐましい努力があって作品が出来上がってるんですね。今回の『おにぱん！』は朝のバラエティ番組『おはスタ』内で放映されるということで、そういう朝っぽさは意識しましたか？

前田：
朝っぽさというか、メリハリはすごく考えました。この作品は絵がパキパキっとしていて、迫力がすごくて動きも綺麗なんですよ。いろいろなアングルを使っていますし。そこがすごいなと思っていたので、シーンごとの切り替えをパキッとやったら面白いんじゃないかなと。1つのセリフの中にもいろいろな要素を出すことで、メリハリをつけるようにしました。

──ほかの声優さんたちとの絡みも伺いたいんですけど、メインキャラの野崎結愛さん、根岸実花さん、野中ここなさんのおにっ子3人は事務所の後輩ですよね。

前田：
そうなんです。3人は声優初挑戦なのに急にメインなんて絶対緊張しますよね。収録は一緒じゃないんですけど、1話の収録の時に見学に来てくださって。私、ちゃんとした後輩ができるのが初めてだから、見学されている最中はドキドキしました。だからこそ自分にできる手助けやフォローとか、話しかけやすい存在になれたらいいなと思ってます。親しみやすさだけはあると思うので（笑）。

──実際はどなたと一緒のシーンが多いですか？

前田：
登場で言うと法子ちゃん（一寸法子役／富田美憂）ですかね。初回収録も一緒でしたし。法子ちゃんとは直接的に会話をするというより、すごいキャラクターが濃くて真反対の個性を持っているのに、邪魔し合わずにお互いが引き立つ存在というか。それがすごいなと思いますね。一緒の登場シーンは多いので、今後どんな絡み方になっていくのかは個人的にも気になります。

──全体的な見どころも教えてください。

前田：
まず絵のタッチが個人的にすごく好きで、おにっ子3人の年相応な線の柔らかさがとても可愛いんですよ。あとはゲストキャラクターで登場される方たちもみなさんすごく個性豊かで、単発の登場でもインパクトがすごかったり。毎回ドタバタしていますが、話数が進むにつれて桃ちゃんとおにっ子3人の関係性が少しずつ変わってくるので、そういうところも観ていて飽きないんじゃないかなと思います。それから桃ちゃんは遊び心のあるキャラクターというか、存在自体が台風のような子なので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。

──前田さんが今後個人的にやってみたい役などはありますか？

前田：
桃ちゃんみたいな遊び心がある役はもっともっとやりたいですね。自分の中でやっていて楽しいですし、今回声を張り上げることが楽しい！って思ったので。あとは熱血キャラをあまりやったことがないので、すっごい熱血キャラとか。私自身普段はあまりテンションが高くないので、どちらかと言うとダウナーな役が多いんですよ（笑）。ほかにも、視聴者と同じ目線で成長できるような主人公キャラはすごいやりたいなって思います。スポ根が好きなんです。『弱虫ペダル』とか『はじめの一歩』とか、スポ根じゃないですけど『ヒロアカ（僕のヒーローアカデミア）』とか。そういう視聴者と同じ目線で“頑張れー！”って応援したくなるような主人公かつ等身大でやれるようなキャラクターを、もっともっとやってみたいなと思います。それと、今回の桃ちゃんで高笑いはもうマスターしたと思うので、それもどこかで活かせたらいいな（笑）。

──あの高笑い、すごいですよね。

前田：
“もーもっもっもっもっもっ！”っていうのですよね。最初セリフを見た時、“もーもっもっもっもっもっ…？”って思って、“あっ、これ高笑いだ！”って気がついて。

──それまで高笑いなんてしたことなかったですよね？

前田：
ないですね。あっ、でも実は昔、声優になる前に自分でボイスサンプルを作ったりしていたことがあるんです、いつか声優になった時のために。そのボイスサンプル作りの時にお嬢様キャラは絶対に入れていて。

──のちのち必要になると思ったからですか？

前田：
いや、ただ楽しいからやっていただけでした。でも“お〜ほっほっほっ、○○○ですわ”っていうのをずっとやってはいたんですよ。なので、そこはまったく抵抗がなかったですし、高笑いが大変だとかも一切なかったですね。不思議な巡り合わせですね。

──やっと披露できましたね（笑）。

前田：
そうですね（笑）。私も今取材を受けながら思い出したぐらいめちゃくちゃ昔のことで。でも喜久子さんや美憂ちゃんにも、1話の時から“こういうキャラよくやるの？　ピッタリだね”って言ってもらえたんですよ。声優としては初挑戦ではあったのでそう言われてビックリだったんですけど、よくよく思い返してみると桃ちゃんとしてスッと入り込めるスイッチみたいなものはあったのかなと思います。

──では、最後にメッセージをお願いします。

前田：
すごく元気の出る作品で、キャラクター1人ひとりが奮闘する姿に励まされると思います。途中から観たとしてもすんなり世界観に溶け込める内容になっていると思うので、みなさんの日常のお供になるような、そんな作品になったらいいなと思っています。応援よろしくお願いします！

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TVアニメーション『おにぱん！』

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【スタッフ】
原作：『おにぱん！』プロジェクト
原案／原作監修：長沼範裕
おにっ子デザイン原案：トマリ
監督：太田雅彦
助監督：橋口淳一郎
シリーズ構成：あおしまたかし
キャラクターデザイン／総作画監督：柳隆太
美術監督：鈴木俊輔
3DCG監督：廣住茂徳
色彩設計：小松亜理沙
撮影監督：頓所信二
編集：小野寺絵美
音響監督：えびなやすのり
効果：山谷尚人
録音：鶴巻慶典
音楽：三澤康広
アニメーション制作：WIT STUDIO
企画協力：AAO Project

【キャスト】
つつじ：野崎結愛
ひまわり：根岸実花
つゆくさ：野中ここな
桃園桃：前田佳織里
一寸法子：富田美憂
クマ：井上喜久子

【イントロダクション】
「鬼は悪者」
そんなイメージはもう古い。今では人間ともすっかり仲よし。昔々のヤンチャのせいで、誤解されたりいじられたりすることもあるけれど。

これは、人間と鬼がともに生きる世界で、3人のおにっ子が鬼のイメージアップのために奮闘する物語。
鬼ヶ島から東京の中学校に転入、そして……時に人助け、時に町おこし、時に学校行事へ飛び込み、時には……アイドル活動⁉︎

キーアイテムは、鬼族に伝わるぱんつ……その名も“おにぱん！”。どんな能力が秘められているのか、それともいないのか⁉️

さらには桃太郎や一寸法師の子孫も登場して……⁉︎
大忙しのおにっ子たち、たまに失敗して落ち込むこともあるけれど、今日もめげずにひたむきに頑張ります！

【放送日】
4月11日（月）より毎朝、TV東京系列『おはスタ』（毎週月曜〜金曜朝7:05から放送中）にて放送

©2022 おにぱん！製作委員会