マジカル・パンチライン［ライブレポート］イベントホストとして作り上げた競演グループ＆ファンへの熱い想いを込めたステージ｜＜マジフェス＞マジカル・パンチライン＜マジカル・パンチライン presents マジフェス＞

取材＆文：竹内伸一

会場が暗転すると、まずはマジカル・パンチラインの沖口優奈がステージに登場。グループのプロデューサーでもある彼女は、その権限を利用して“私が今一緒にライブをやりたいグループを誘った”と、この日のイベント趣旨を説明し、CROWN POPの里菜とC;ONの栞音をステージに呼び込み、＜マジフェス＞への意気込みを語り合った。

里菜：
いろいろなジャンルの曲を用意したので、あなたの好きなCROWN POPを見つけてください！

栞音：
私たちは楽器演奏者とボーカルが融合したユニット。アイドルのファンのみなさんにはあまり馴染みがないような曲やパフォーマンスも見られると思うので、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

“私としてはファン同士、垣根を越えて会場一体となって盛り上がってほしいと思っています。本日は1日、よろしくお願いします！”と沖口が話を締めくくり、続けて“盛り上がる準備はできていますか！”と会場を煽ると、メンバーがステージに登場し、マジカル・パンチラインのライブへとつなげていった。

アップテンポな「ONE」からライブを始めると、彼女たちのパフォーマンスに合わせて観客も腕を振り上げて、会場のテンションが一気に上がっていく。続けて「Spotlight」「キラハピ」「Melty Kiss」とアップテンポなナンバーを連続で披露。山本花奈が大きな動きで華やかに魅せると、宇佐美空来が満面の笑みで会場を明るく照らし、益田珠希は真っ直ぐな歌声を響かせ、吉澤悠華と沖口は“クラップ～！”などと煽りを織り交ぜ、ライブを盛り立てつつも、5人がめまぐるしくフォーメーションを変えながら激しくも全力で歌い踊る姿は圧巻だった。

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中盤では、イベントのホスト役として対バンのグループとそのファンへのおもてなしの意味を込めてカバーを披露。C;ONの「into U.」では、90年代のR＆Bを思わせる洗練されたサウンドに乗せて、オリジナルの振り付けで歌い踊る。“（C;ONは）楽器を持ってパフォーマンスするけど、楽器を持たない私たちには無理なので”と、オリジナルの振り付けでカバーした理由を語っていたが、そこにはこのイベントを盛り上げたいという彼女たちの想いが垣間見えたような気がする。続くCROWN POP「なりたいガール」では再び全力でパフォーマンス。すると、２階席にいたCROWN POPのメンバーが、一緒に踊りながら嬉しそうにマジパンのステージを見守る姿も見受けられた。

「なりたいガール」がONIGAWARAの作曲ということで、同じくONIGAWARAが手掛けた「あいわなびー」へとつないで後半戦に突入。「ぱーりーないと！」では会場中でタオルが打ち振られ、ラストの「Shiny Shoes」では性急なビートに乗せて、5人のパフォーマンスも、そして会場のリアクションもさらに激しさを増していった。

最後まで笑顔を絶やすことなく全力でパフォーマンスし続けた彼女たちのステージは、アイドルの王道を行くものだったように思う。そしてそれは、現在、マジパンが掲げる“キラハピ”を体現したかのような、煌めきに満ちたライブだった。

なお、彼女たちはこのあとも、幕間では“（C;ONの絹井）愛佳ちゃんとは友達で、一緒にイルミネーションを見に行ったんです！”（益田）、“（CROWN POPの雪月）心愛ちゃんとはキッズモデル時代に一緒に写真を撮った！”（吉澤）などと、マジパンとの関係性を織り交ぜながら対バンの2組をプレゼンテーション。また、ライブ中は2階席からパフォーマンスを見守るなど、ホスト役として最後までイベントを盛り上げていたのも印象的だった。

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