ももクロ 高城れに［ライブレポート］ファンへの愛と自身の二面性で魅せたソロコンサート完走！「これからもたくさんのありがとうを伝えていきたいな」

撮影：上飯坂一

開演時刻になると会場に「overture」のオルゴールver.が響き渡り、ドーリーなピンクミニドレスに身を包んだ高城れにが4人のダンサーとともに登場。

昨年8月にリリースした初のソロアルバム『れにちゃんWORLD』のリードトラックである夏の青春応援ソング「SKY HIGH」からライブをスタートし、一気に“れにちゃんWORLD”の世界へと導いた。

続いて、ソロアルバムに収録されている2曲をライブ初披露。シティポップチューンの「Voyage！」をダンサーたちとパフォーマンスし、ファンへの想いを歌ったバラード「何度でもセレナーデ」で透き通るような歌声を届けた。

“れにちゃんWORLDへようこそ！”とファンへ呼びかけ、“会場に来る前に横浜中華街行った人ー！　大さん橋行った人ー！”と横浜ならではの問いかけで、客席とコミュニケーションを取った。

その後は自身の楽曲「じれったいな」、「Tail wind」をパフォーマンスして会場全体のボルテージを上げ、島袋優（BEGIN）作曲・高城自身も作詞で参加した「『3文字』の宝物」を歌唱。

高城がステージを離れると、バックバンドによる演奏へと移る。黒とシルバーを基調とした大人の雰囲気な衣装をまとった高城が登場し、ピアノと高城の歌声のみが響き渡る中でYOASOBIの「夜に駆ける」を歌い上げた。続けてスローテンポにアレンジされたTWICEの「Feel Special -Japanese ver-」、アコースティックギターを中心にアレンジされたロックテイストの「Go! Go! Heaven」を2曲続けて見せた。

さらに3月4日に配信リリースした、wacciが作詞＆作曲＆編曲を手掛けた新曲「じゃないほう」をアコースティックギターの弾き語りでバンドとともに初披露。

高城は、今回のソロライブでギター弾き語りは初挑戦となり、ファンへの想いを丁寧に歌で綴った。

“私もモノノフ（ももいろクローバーZのファンの総称）さんもきっと悩んでいることがあるんじゃないかなと思って、今回のライブは2面性をテーマにしました。たまには後ろ向きになる時もあるけど、ももクロとしてステージに立つことができてモノノフさんと会えるから元気をもらっています。基本的には私は元気です！”とファンに感謝を伝え、“どんな私も好きでいてください！”と告げた。

その後「まるごとれにちゃん」「Dancing れにちゃん」「everyday れにちゃん」と、“れにちゃん3部作”を元気いっぱいのステージで届けた。

“お時間なんです”とライブが終わることを告げると、客席の反応は十人十色だったが“「えー」がないのは寂しいから全力でみんな首を振って！”という高城の声で会場の全員が同じ動きで一体化。会場を賑わせてライブ本編を締めくくった。

アンコールを求める拍手を受けて、グッズパーカーを着用した高城が再び登場。ジャクソン5の「I WANT YOU BACK」に乗せて、ダンサーとバンドメンバーも交えてポップなダンスを見せると、会場が一体となって大きな盛り上がりを見せた。

ソロコン恒例となっているレミオロメンの「3月9日」、自身のバラードナンバー「しょこららいおん」で優しい歌声を届け、ラストスパートへと突入。「spart!」をエネルギッシュに歌唱し、最後はライブ定番曲「一緒に」を笑顔で歌い切った。

最後に“3日間ソロコンをやるのが初めてで不安もありましたが、無事完走することができました。39（サンキュー）の日なので、みんなも周りの人にありがとうを伝える日にしましょう。これからもたくさんのありがとうを伝えていきたいな、幸せな時間をありがとうございました！”と涙を浮かべながらモノノフ愛の溢れる想いを語り、高城の表と裏を魅せた＜まるごとれにちゃん2022 RENICHAN WORLD＞は幕を閉じた。