マジカル・パンチライン［インタビュー］アイドルの輝きと幸福感をたっぷり詰め込んだ新体制初アルバム堂々完成！「“第二の第一印象”をしっかりとつかんでいきたい」

レコーディングは『ワイドナショー』より緊張します（吉澤悠華）

――吉澤さんは、今回のレコーディングで印象に残っている曲は？

吉澤：
最初にレコーディングしたのが「Shiny Shoes」だったんですけど、前回レコーディングしたのが2年半前とかけっこう前だったので、レコーディング自体が久しぶりだったんです。で、私、レコーディングって緊張しすぎちゃうんですよ。本当にライブより緊張しちゃって。

――（ティーン枠として出演している）『ワイドナショー』とどっちが緊張しますか？

吉澤：
『ワイドナショー』より緊張します（笑）。

――そうなんですね（笑）。

沖口：
衝撃の事実（笑）。

吉澤：
ホントに、めちゃめちゃ緊張するんですよ！　で、久しぶりってこともあってさらに緊張してて、いざ歌ったあと、今まではけっこう怒られてたんですけど、今回は褒めていただいて、とてもいい気持ちになりました（笑）。でも私、本当に褒められて伸びるタイプなので（笑）、その時からレコーディング、頑張ろう！って思うようになりました。あと声質も、誰かと似てたりするからか、新体制になってから音源を聴くと、自分の声がどれなのかわからないこともあったので、褒められてからは、自分らしさも見つけつつ、頑張らないとと思うようになりました。

沖口：
ブースに入ったら急にいい子ちゃんになっちゃうんですよ。入る前までは“ひ～！”とか言ってドアの外から手振ってたりするんですけど（笑）、ブースに入った瞬間、もう固まっちゃって、さっきまでのテンションはどこへ行ったの？っていうくらい緊張してて。

吉澤：
本当に緊張するんですよね。しかも、ほとんどのレコーディングにプロデューサーの沖口さんがいるんで（笑）。優奈ちゃんがプロデューサーになる前までは、私けっこう（レコーディングの順番が）2番目とかが多くて、優奈ちゃんは遅い時間だったりするから会わないこともあったんですけど、新体制になってからは、もう毎回のようにいるんですよ……。

沖口：
アタマから最後までいられる時はずっといますね（笑）。

吉澤：
で、“優奈ちゃんがいる！”っていう緊張感もありつつ……。

沖口：
でも悠華が歌ってる時に、私が（トークバックで）ちょっとしゃべったら、わざわざ遠いところから顔をひょっこり出して手を振ってくるんですよ（笑）。

吉澤：
あ、でも優奈ちゃんがいるから緊張感もあるんですけど、安心感もありました。顔を見ると安心します。素敵な方です。

沖口：
ちょっとイジってますよね（笑）。

――（笑）。山本さんの印象に残った曲は？

山本：
「Spotlight」が自分の中で1番しっくりきたというか、自分のなりたいアイドル像にちょっと近づいたなって思ったレコーディングでした。最初が「Shiny Shoes」で、次が「キラハピ」、「渚のサーフライダー」、で、その次が「Spotlight」だったんですけど、それまでは自分の声がわからなくなっちゃうというか、出来上がった音源を聴いても、自分のキャラクターが見えないという感じだったんですけど、「Spotlight」は私がすごく好きなディスコ調の曲なので、自分らしく歌ってみようと思って歌って、仕上がりを聴いてみたら、やっと自分のキャラが声に乗ってきたなって。

――そのキャラってどういうものですか？

山本：
私はけっこう力強く歌おうとしても声がハマらないというか、元気なところとかふざけているところが声に出ない感じで、それもちょっと悠華ちゃんと似たような感じだと思うんですけど、自分も声が大人しくなっちゃう。だからライブでもそれが全然出ないし。

――確かにレコーディングって難しいですよね。

山本：
そうですね。でも「Spotlight」の時にちょっとカッコつけて歌ってみたら、自分の中ですごくしっくりきたんですよね。理想にちょっと近づけました。

――新しい扉を開いた1つのきっかけになったわけですね。では、沖口さんはどうでしたか？

沖口：
私は、それこそ前体制の時には、浅野（杏奈）、小山（リーナ）っていう絶対的リードボーカルの2人がいて、歌割り的にはその2人が落ちサビとかオイシイところを歌うということが多くて、その時から“落ちサビを歌いたいな”って気持ちはあったんですけど、どんだけ頑張っても全然勝ち獲れないみたいなところがあったんですね。でも、やっぱり落ちサビ歌いたいってずっと思ってはいたんです。実は私もレコーディングってすごく苦手で、緊張しちゃうんですよ。で、ブース入った瞬間に、家で練習してた時には出せた高い音が出ないみたいなことが多かったんですけど、新体制になってからのレコーディングでは、家で出なかったのに、レコーディングブースに入った方が歌えるっていう逆転現象が起きたんです。ファンの人にも、“プロデューサーだからオイシイ歌割り、自分で決めてんじゃないの？”って思われがちですけど（笑）、基本はスタッフさんに決めていただき、私も“ここはこの人の方がいいんじゃないか”とか話に加わる形なんで、やっぱりウマく歌えないと落ちサビはもらえないし、オイシイところはもらえない。だから、ちょっと頑張ってみようと思って、しかも新体制になったことがチャンスだと思って、ちょっと大人げないけど、絶対にオイシイところを奪ってやろう！みたいな気持ちで（笑）、前よりもメラメラしてできるようになったので、自分の中では全曲歌いやすかったですね。でも……何だろうなぁ……難しいなぁ……私、Dメロ大好き人間なんですよ。もちろん落ちサビがもらえたら、それは成果なんですけど、Dメロのメロディが好きだったりするんで、例えば「Shiny Shoes」の《時計の針を止めたら～》のところをもらえた時は、マジでガッツポーズしました（笑）。“わー！　歌いたかったところー！”って（笑）。それはすごく嬉しかったですね。

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